MSIは、東京ゲームショウ2016にてVRデバイスとの快適な接続に特化したバックパック型PC「VR One」を発表すると共に、デバイスの詳細を国内向け披露しました。
このバックパック型ゲーミングPCは、VR対応PCの要求する高スペックとケーブル問題に取り組んだバックパック型PCで、2016年のComputexにて初出展されたものです。今回の東京ゲームショウ2016では、最新モデルがプレイアブル出展され70%の質量であると共に40%の薄型化、そして30%を小型化したモデルが出展されていました。さらに150%のバッテリー駆動時間延長と、160%のパフォーマンスを発揮しています
「VR One」と高い親和性を発揮する場面では、VRテーマパークや大規模ルームスケール、マルチプレイ、カスタムコンテンツが挙げられます。他にもVRコンテンツの開発プラットホームとしても使用に耐えれるようになっているようです。さらに「VR One」の設定画も公開されていました。
「VR One」の大きな特徴は、ViveやOculus Riftとの高い親和性と、高いVRパフォーマンス(GTX 1070/1060)ホットスワップ可能なバッテリーを2個搭載しているところになります。Steam VRパフォーマンステストにおいても高い能力値を出しており、VRアプリでも90fpsを安定して叩き出しています。またバッテリーは1.5時間以上の稼働が可能で、2つ標準で搭載されているため稼働中にバッテリーの切り替え/交換が可能となる“ホットスワップ”機能もあります。
なお国内向けのモデルに関しては現時点で最終決定されていないものの、Core i7 6820HKとGTX 1070が搭載されるかもしれないとのこと。価格も具体的に決まっておらず調整中で、ただ同様のスペックを持ったMSIのゲーミングノートPCからその値段は想像出来る述べていました。国内での発売時期も「VR One」が最終調整の段階であるため価格と同様に未決定ですが、2016年の11月か12月にリリースできるのではという段階のようです。
MSIブースで稼働モデルのプレイは出来なかったものの、筆者は本体自体に触れることが出来ました。本機のTGSモデルは、重量約3.6kgとそこそこ重さがあるものの、バックパック型であるため(フロントストラップ有り)重さが分散され、短時間の使用であれば窮屈な思いを体験することは少ないといえます。しかし、1時間連続で着用してVRタイトルをプレイする機会があるとすれば、その重さから疲れが出やすくなるかもしれません。重量バランスは主にバッテリーがある本体下部に集中。「VR One」本体と背中は密着しているわけではなく、大きく隙間が開いているため熱が籠りにくいように構造となっています。また、VR特化PCとして使用すること以外にも普通にモニターなどを接続し、デスクトップPCのように扱えます。
「HTC Vive」や「Oculus Rift」などVR機器のケーブル問題をある程度解決したバックパック型PC「VR One」。VRタイトルの開発や操作性の快適さを求めるのなら注目しておきたい製品と言えるでしょう。
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