気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Baroque Decay開発、PC/Mac/Linux向けに4月25日リリースされたサバイバルホラーアドベンチャー『Yuppie Psycho』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、世界的企業シントラ社に入社したブライアン・パスターナックが、新入社員向けオリエンテーションとして魔女狩りに挑むホラーアドベンチャー。マルチエンディング方式となっており、プレイヤーの行動によってストーリーの結末が変化していきます。日本語にも対応済み。
『Yuppie Psycho』は1,730円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Francisco Calvelo氏(以下Calvelo氏)こんにちは、Francisco Calveloです。Baroque Decayのメンバーで、本作においてはデザイン、ディレクション、ストーリーを担当しました。Baroque Decayはスペイン、フランス、米国のプロたちで構成された開発チームです。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Calvelo氏『The Count Lucanor』の開発が終わった直後、グーグルアナリティクスを使った結果、プレイヤー達は魔女に興味があることがわかりました。しかし同時に、中世という舞台に私たちは飽きていたので、現代を舞台にしたものを作りたいと思ったのです。そうして、私たちは「グレムリン2」を見ました。この映画は、若者が大きな会社で仕事を始めるのですが、ファンタジーなクリーチャーのせいで全てがめちゃくちゃになるというストーリーです。この作品に後押しされ、本作の開発がスタートしました。
――本作の特徴を教えてください。
Calvelo氏本作の長所(であり短所)は、ジャンルをミックスさせているということです。本作ではホラーゲームとコメディ、アドベンチャー、ステルス、そしてサバイバルを混ぜ合わせています。これらと没入感のあるストーリーが合わさり、プレイヤーは最後まで飽きずにプレイすることができるのです。個性豊かなキャラクターたちもユニークなシーンを作り出し、プレイヤーには忘れることができない体験になりますよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Calvelo氏本作は数多くのゲームからインスパイアされています。例えば、『レッドシーズプロファイル』『サイレントヒル』、そして『RPGツクール』で作られたホラーゲームですね。他にも、駕籠真太郎、丸尾末広、弐瓶勉、伊藤潤二と言った方達によるマンガやアニメからの影響もありますし、映画ですと、ダリオ・アルジェント、デヴィッド・リンチ、塚本晋也、三池崇史、黒沢清監督らに影響を受けています。端的に言えば、ミステリーでコメディーでホラーの、シュールな表現に私たちは影響を受けているのです。
――本作の日本語対応について教えてください。
Calvelo氏本作はすでに日本語対応しています。また、本作の中では日本のアーティスト田中豪さんの絵が使われたアートギャラリーが登場します。日本文化は本作における主なインスピレーションの源の一つですので、大切にしたいと思っています。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Calvelo氏私たちは日本文化が大好きですので、日本の皆さんが本作を楽しんでいただけると嬉しいです。私たちは子供の頃からマンガを読んでいますし、アニメも見ています。私たちの体の一部は、日本で出来ているのです。アリガトウ!
――ありがとうございました。
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