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『キングダムカム・デリバランス』プレスツアー in チェコ―開発者と巡るササウ、ラッタイ

7月18日発売『キングダムカム・デリバランス』日本語版の取材として、チェコに行ってきました。あくまで、取材ですから。

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『キングダムカム・デリバランス』プレスツアー in チェコ―開発者と巡るササウ、ラッタイ
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7月18日、中世は15世紀のチェコ・ボヘミア王国を舞台にしたオープンワールドRPG『キングダムカム・デリバランス』の日本語版がDMM GAMESから発売されます。

チェコのゲームスタジオWarhorse Studiosが開発した本作は、徹底した時代考証で15世紀のチェコを忠実に再現し、世界各国からの観光客が倍増したことが話題になりました。日本語版の発売に伴い開催メディア向けプレスツアーにて9日間に渡り触れた、本作とチェコ共和国の魅力を余すことなくレポートします。

今回はゲーム本編でもキーポイントとして登場するササウとラッタイの聖地巡礼へ、贅沢にもWarhorse StudiosのPRマネージャー・トビーことTobias Stolz-Zwilling氏たちのディープなコメント付きで回ってきた様子をお届けします!


Warhorse Studiosがあるチェコの首都・プラハからササウへは車で約1時間ほど。川と菜の花畑を越え、ビルが見えなくなったその先にありました。


向かった先はササウ修道院。ストーリー上では、主人公・ヘンリーにとってキーポイントとなる場所です。

ササウ修道院のエントランス

ササウ修道院は11世紀にに建てられました。17世紀にバロック様式で建て直され、19世紀には修道院からシャトーに再建され、現在に至ります。今も多くの観光客が訪れ、その姿を保つために引き続き補修されています。



15世紀のチェコを忠実に再現したオープンワールドRPGを名乗るだけあってものすごい再現度!トビー氏が美しく再現されたゲーム内の画像と比べながら、実際のアングルを見せてくれます。テクスチャーなども実際にスキャンして取り込んだとのこと。徹底しています。



15世紀は教会があったたという跡地。ゲーム内では立派に健在!


石造りでひんやりした建物内は、いたるところに壁画が描かれていて、よく見ると一部が未完成だったり、まるで上から漆喰を塗りつぶされたような感じに。話を聞いてみると正に壁画の上から白く何重にも塗りつぶされてしまったそうで、現在メスなどを使用して慎重に修復しているとのこと。



壁の塗装は何重にもなっており、そぎ落としすぎないよう慎重に修復しているとのこと。

天井で発見された壁画。どのような全貌なのでしょうか。

少し進むと比較的全面に壁画が現れている場所に出ました。トビー氏曰く、『キングダムカム・デリバランス』に登場する壁画や絵画は、ここに描かれているスタイルを参考にしているとのこと。言われてみると、確かに作品内のタッチによく似ています。




入り口付近には『キングダムカム・デリバランス』のディスプレイが!地方都市にあたるササウですが、ゲーム発売後観光客が増えたことがここからも見られます。


訪れた人がメッセージを書き込めるノートも付近に用意してあったのですが、沢山の書き込みがありました。元修道院のノートがゲーセンのコミュニケーションノートのようになっているのも興味深いですね。

続けて奥へ進むと、当時の設計図や、それに合わせて作成された模型の展示などがありました。設計図と模型によると、ササウ修道院には当初2つの塔を建てる予定でしたが、結局片方の塔は未完成のままで、現在も1つの塔のみ建っています。補修も行っておりますが、塔を完成させる予定は無く、あくまでも現状維持を予定しているそうです。

トビー氏によると、ゲーム内では本来完成するはずだった塔も完成させていて、図面内だけに描かれていた本来建つべく姿を再現してあげているとのことです。


本来予定されていた完成図。現状は左に少し映っている模型のように、左の塔がありません。


また、今回だけ特別に、教会の屋根裏にも入らせていただきました。現在は修復を担当する職人さんのみが入ることを許された場所で、足場も本来人が入るように作られていませんでした。


屋根裏を通って屋上に上ると、塔越しに街と修復中の職人さんの仕事がよく見えます!



ササウ修道院の近くにはチェコ伝統料理がいただけるレストランや、ソフトクリームが食べられる小さなお店もありました。キャラメル味のソフトクリームはチェコの気候にベストマッチ!歴史ある地域のふもとで舌鼓を打ってはいかがでしょうか。





ササウの次は、同じくゲーム内でキーポイントとなる地区・ラッタイとタルムバークへ。ラッタイではゲーム内に出てきた城門はすでに取り壊されてしまっていましたが、橋は健在。また、小さな案内所では『キングダムカム・デリバランス』にまつわるちょっとしたお土産も(トビー氏によると、どうやら無許可で販売されているとのことでしたが、お土産にと持たせてくれました。器がでかい……)。

お土産の『キングダムカム・デリバランス』マグネット。


ゲーム内のラッタイと、現在のラッタイを比較

タルムバークからラッタイへの道は、初めて踏む地なのに既視感が半端ない不思議な体験でした。ゲームプレイをした後に歩くと、ここから物語がはじまって行ったんだなあと感動もひとしお。主人公・ヘンリーが走り抜けて行った場所でWarhorse studiosの2人と記念撮影。

そういえば、ちょうど国外から二人で聖地巡礼に来ていた『キングダムカム・デリバランス』ファンがトビー氏を見て話しかけるという出来事もあり、ゲームの人気の高さを物語っていました。



帰りの車内から改めて見ると、高台に建てられた街をぐるっと城壁が守っていました。少し離れたシュテルンベルク城も、残念ながら外装補修中ではありましたが、しっかりと高台で城壁に囲まれていました。話を聞いていると、どの建物も攻められた時のためにしっかりと脱出口や水分確保について考えられて建てられているそうで、時代を感じます。



以上、ササウ~ラッタイの聖地巡礼レポートでした。

『キングダムカム・デリバランス』の世界を巡るチェコプレスツアー、次回はゲーム内の迫力そのまま!中世に飛び込んだような「甲冑祭り」の様子をお届けします!

取材協力:チェコ政府観光局、DMM GAMES
《アネモネ・モーニアン(アニモ)》

ボーカリスト アネモネ・モーニアン(アニモ)

"アニモ"の愛称で親しまれるボーカリスト。カナダで培ったグローバルな感性を駆使した歌唱・音楽制作を得意とする。 その多様性を尊重する精神、そして英語力、また、映像作品・ゲームに対する愛から、時にライター・通訳・翻訳家としても活動している。

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