ローグライクRPGカードゲーム『Iris and the Giant』「本作をプレイし、他の人たちにも何かを作ってみたいと思ってもらいたい」【注目インディーミニ問答】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ローグライクRPGカードゲーム『Iris and the Giant』「本作をプレイし、他の人たちにも何かを作ってみたいと思ってもらいたい」【注目インディーミニ問答】

近年流行のローグライクカードゲームですが、独特な世界観が魅力です。

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ローグライクRPGカードゲーム『Iris and the Giant』「本作をプレイし、他の人たちにも何かを作ってみたいと思ってもらいたい」【注目インディーミニ問答】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Louis Rigaud氏開発、PC/Mac/Linux向けに2月28日リリースされたローグライクRPGカードゲーム『Iris and the Giant』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、RPGとローグライク要素を融合させたトレーディングカードゲーム。プレイヤーはイリスとなって、空想の世界で自身の恐怖に立ち向かいます。ミニマリスト的アートスタイルも特徴。日本語にも対応済み。

『Iris and the Giant』は、1,840円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

Louis Rigaud氏(以下Rigaud氏)私はフランスのグラフィックデザイナー兼イラストレーターです。10年前、ストラスブールにある国立高等装飾美術学校でAnouck Boisrobertに出会って以来、彼女と一緒にクリエイティブ・デュオとして活動しています。私たちはこれまでに10冊の飛び出す絵本と2本の子供向けアプリを作ってきました。これらの活動以外ですと、私はウェブデザイナーやアニメーション映画のディレクターとしても仕事をしており、空いた時間には、自分でゲームを作るためにプログラミングの勉強をしています!

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Rigaud氏本作の開発は5年前に始まりました。最初のバージョンには1年をかけ、これはただ単に「カードキャッスル」と呼ばれていました。当初のアイデアは、ソロで遊ぶターン制のカードゲームにデーモンがいる3x3のボードを組み合わせ、カードを一枚ずつ使ってプレイすると言うものでした。この時すでに20階層あり、ケルベロスデーモンがラスボスでした。数人の友達に遊んでもらうと良いフィードバックをもらうことができ、私もやる気になり、このゲームプレイを突き詰めていこうと思ったのです。

本作において、ゲームプレイこそが私が一番力を入れたところであり、一番のモチベーションの源でもありました。アートや音楽、ボイスオーバーにも大変力を入れましたが、ゲームプレイこそが本作の要でありゲームを面白くするものだと思っています。

本作の開発は仕事と言うよりも趣味でしたので、たくさん時間を費やすことができました。時には数ヶ月作業を止め、新鮮な目線で見直し、コツコツと改善を進めていったのです。開発の終盤になると、ゲームプレイはほぼ完成したのですが、ファンタジーのヒーローの物語というのがちょっと古臭く感じました。本作において、メッセージ性を持たせたいと思ったのです。なので、私は子供の頃にあった気持ちからインスパイアされた「脱出の物語」を描こうと決めました。

そしてついに、アート、ストーリー、そしてゲームシステムをミックスさせることができ、これらすべてがとてもスムーズに繋がったのです。


――本作の特徴を教えてください。

Rigaud氏本作では、有名なジャンルをいくつか混ぜ合わせてみようと思いました。ゲームのコアとなる部分は、デッキ構築、ローグライク、RPG、パズルを採用し、これらをとてもシンプルなものに落とし込んでいます。1ターンに使えるカードは1枚ですし、どの敵も体力は1しかありませんし、毒のような一時的な効果もありません。つまり、カジュアルゲーマーが手軽に楽しめて、ハードコアゲーマーも挑戦しがいがある難易度カーブを目指しました。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Rigaud氏当初、私はローグライクの『Coin Crypt』と言うシングルカードシステムのゲームからインスパイアされました。3x3マスのボード上のRPGと言うシステムは、ニンテンドーDSの『ロックマンエグゼ』シリーズからです。本作の開発中は『Nuclear Throne』と言うゲームをたくさんプレイしていました。ジャンルはかなり異なりますが、リズム、ローグライクシステム、シンプルでありながら中毒性のあるゲームプレイ、と言う部分でとても影響を受けています。

多くのプレイヤーの方が、本作と『Slay the Spire』を比較しますが、『Slay the Spire』のリリース時、すでに本作の基本部分の開発は終了していたので、関係はありません。:)

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Rigaud氏本、アニメーション、ゲームと言う媒体を問わず、ストーリー、キャラクター、そして世界を創造すると言うのが、私は大好きです。しかし、私が一番好きなのは、他の人たちに何かを作ってみたいと思ってもらうことなのです。創作活動中、私はいつも自分が子供だった頃を思い出すようにしています。若かりし日に描いていた夢を思い出し、当時の思いを胸に鉛筆を取り、絵を描くのです。

私のゲームをプレイすることによって、他のプレイヤーの方たちが自らの思い描く世界をどのような方法でも良いので表現してみたいと思っていただけたら、それ以上に嬉しいことはありません。

――ありがとうございました。



◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。

※UPDATE(2020/3/10 11:10)本文中の誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。
《Chandler》
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