気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、9 Eyes Game Studio開発、PC向けに4月10日正式リリースされた一人称視点アクションアドベンチャー『Mask of Mists』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、傭兵となって行方不明の魔法使いを捜索するアクションアドベンチャー。一人称視点で古代の遺跡や不思議な洞窟を探索し、魔物たちと戦います。アイテムを集め、それらを使って解くパズル要素も。記事執筆時点では日本語未対応です。
『Mask of Mists』は、1,520円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Maksim本作を開発した2人のうちの一人、Maksimです。私がプログラミングとゲームデザインを担当し、パートナーが2Dと3Dグラフィックを担当しました。私たちはロシア・イルクーツクに住んでいます。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Maksim私がゲーム開発を始めたのは学生の頃で、最初に作ったのはシンプルなグラフィックの2Dパズルゲームでした。その後、多くのプログラミング言語とゲームエンジンを学び、初めての商業タイトルは『One More Dungeon』という主観視点のローグライクです。このゲームではレベルのランダム生成を採用していました。
本作の開発は15ヶ月前、2019年の1月に始まりました。開発に至った動機は、古典的な冒険ゲームが現代に蘇るとどうなるのか気になったからです。ゲームデザインでは、3Dグラフィックと現代的な要素を導入しています。
――本作の特徴を教えてください。
Maksim本作において、私たちは(『King's Quest』のような)古典的なポイント&クリックアドベンチャーと、『ゼルダの伝説』のようなゲームの冒険とダンジョン探索を組み合わせようとしました。また、一人称視点を採用しているのも特徴です。あくまで個人的な意見ですが、結果として、他のゲームとは一風変わった組み合わせになったのではないかと思っています。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Maksimあります。現在、他の言語へのローカライズを真剣に考えています。しかし、私たちのゲームが日本を含む海外で楽しんでもらえるか、正直わかりません。私は『DARK SOULS』『バイオハザード』『女神転生』『ペルソナ』シリーズといった日本のゲームが大好き(お気に入りは『ペルソナ4』)なのですが、逆に私たちのゲームが日本の方に気に入っていただけるか、なんとも言えないのが正直なところです。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?インディーゲーム開発者への支援はどのようにして行えばいいでしょうか?
Maksim感染拡大が始まる以前から、私たちはリモートワークをしていましたので、本作の開発において新型コロナの影響はほとんどありませんでした。とはいえ、ずっと家にいなくてはいけないというのは楽しいことではありません。もしどなたかが作ったゲームを気に入りましたら、ぜひコメントやレビューを残してあげてください。「Cool」や「Nice」という言葉だけでも、小さな開発チームには大きな力になります。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Maksim皆さんの文化を大切にしてください!日本で作られるもの(特にゲーム)は独特で、どれも素晴らしいです!
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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