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老若男女、時代は“ウーバー消防士”!Co-op消防シム『Embr』―鎮火・救命・略奪なんでもござれ【爆速プレイレポ】

発売からなるべく早いプレイレポートをお届けする爆速プレイレポ。今回は消火救命を行うアクションゲーム『Embr』です。

連載・特集 プレイレポート
老若男女、時代は“ウーバー消防士”!Co-op消防シム『Embr』―鎮火・救命・略奪なんでもござれ【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年5月22日にMuse GamesとCurve DigitalよりPC/Stadia向け早期アクセスが開始となった『Embr』について生の内容をお届けしたいと思います。



『Embr』とは


本作は、ニューヨークに拠点を置くインディデベロッパーMuse Gamesによる、消防士人命救助アクション。資本主義化が進み、公的な消防隊員が消滅状態の世界を舞台に、革命的な緊急サービス「Embr」に参加したプレイヤーが人命救助に奮闘するアクションゲームです。


副題に「Uber Firefighters」と付いているように、本作はアメリカを拠点にした世界的な配車アプリ「ウーバー(Uber)」をもじった設定になっています。本作の世界観の肝となるサービス「Embr」とは、Embr社の配信するアプリに登録することで、誰でも「Embr Respondr」と呼ばれる個人単位の消防サービス隊員になれるというもの。その後はアプリ経由で手配される仕事に対して、自分の好きなタイミングで働けるのが特徴……と内容自体も「ウーバー」の消防士版といった形です。

老若男女だれでも登録可能、それがEmbr

本作ではその世界観を利用して「ミッションは、プレイするタイミングによってそれぞれのエリアでランダムに違う内容が表示される選択制」「Respondrは個人事業者であるため、最低限の支給品以外の装備は自分で揃える必要がある」など、自分のタイミングで仕事を選ぶ自由度をゲーム内の要素として組み込んでいます。

ゲーム終了=アプリ終了。こういう細かな演出が光る

『Embr』の実内容に迫る!


ゲーム開始直後、まずはアプリ登録の形式でプロフィールを設定した主人公。その後、町で開催されている「Embr職業フェア」という催しに参加することになります。Embrからは放水機と消火斧、人間を探し出すことができるクライアント探知機が支給され、それぞれの使い方を施設内で実際体験する形式でチュートリアルは進んでいきます。




放水での火の消し方、ドアやオブジェクトを破壊しての通路の確保、漏電やガスなど危険に対する回避方法など、さまざまなミッションを経て訓練は終了。その後、ちょっとした実戦を体験したことでプレイヤーのクライアント評価が上がり、家火事の仕事が紹介されるようになり、いよいよ自由な救命消防サービス生活がスタートします。



本作で仕事を行うステージは、すべてEmbrアプリ上に表示されるミッションから選択する方式です。ミッションには家に取り残されている人たちを助け出す「救出ミッション」や、燃え盛る家から重要な私財を助け出す「家財救出」などが存在。地区ごとに定められている難易度に対し、自分の技量や装備を考えた上でミッションを選択する必要があります。世界観上、あくまでプレイヤーは個人で仕事を選択する立場なので、割りに合わない難しい仕事を無理に選ぶ必要はないのです。


評価は炎のマークで表示されます。
一定の炎を集めれば解放されるエリアも。

救助が最優先!窓から投げ捨ててでも救いたい命!


さて、現場に到着した主人公は燃え盛る家の中でさまざまなミッションをこなす必要があります。目的は画面左に表示され、「◯人救出」など最低限の仕事を成功させることでステージはいつでもクリア可能です。ただし、任意のボーナスミッションも表示されており、これを達成することでクライアント評価が上がったり、追加の報酬をもらえるなどのさまざまな恩恵を受けることができます。

クライアント探知機は商売の生命線。

当然ですが家の中は炎が燃え盛っている状態。放置しておくと次々と火は類焼し、柱は崩れる、天井は崩落するなどの段階を経て、最終的に家が焼け落ちてしまいます。プレイヤーは家の耐久度を示す左上のゲージの限界が来るまでにミッションを達成しなければなりません。火を消すことである程度のゲージ回復は可能ですが、完全鎮火は不可能なため、ある程度の延命以上の意味はありません。


しかし、救出すべきクライアントは燃え盛る家の中でもスマホをいじっていたり、ゲームに夢中になっていたり、トイレに籠っていたりと緊張感がまったくありません。プレイヤーは彼らを見つけ出して安全な場所まで避難させなければなりませんが、緊急事態なので元気そうな相手なら二階の窓から放り投げるくらいの乱暴な救出方法でも許されるでしょう。なお、三階以上の高さでは地面に激突した衝撃でまず死んでしまいますが、トランポリンやクッションがあればどれだけ高く投げ落としても安心です。

家燃えてるよお兄さん!


鎮火作業中に気をつけなければならないのは火災現場で電線が切れている「漏電エリア」の存在。このエリアに消火のために水を撒いてしまうと、地面にまで電気が伝わり、ダメージゾーンができあがってしまいます。

電気のあるゾーンではまずスイッチや配電盤の有無を確認してオフにするか、水を使わない消化方法を選択しなければなりません。他にも現場には可燃性ガスのエリアもあるなど、一筋縄ではいかないゾーンが多数存在しています。そのため、プレイヤーは稼いだお金で対処できる装備を手に入れる必要があるのです。

電源スイッチか配電盤を切れば電気は収まる。

多彩な装備は命を救う大切な商売道具!


本作の設定上、プレイヤーはあくまで個人単位での活動を行うため「自分の足で現地に赴き、自分の揃えた装備で現場に対処する」必要があります。そのため、支給された3種類の装備と、最初に買わされる「ハシゴ」以外の装備は、自分のお金で購入しなければなりません。装備を揃えることはクライアントと自分自身の命を守ることに繋がるのです。

道具には高所から投げられた人や家財を保護する「トランポリン」、ハシゴ以上にお手軽に高所へとたどり着く「ジャンプ台」、水を出さずに消火を行うため漏電の危険性がない「消火器」など全部で15種類が存在。また、それぞれに独自のアップグレード要素が存在しており、同じトランポリンでも「バウンドを大きくしてジャンプ台にも使う」「バウンドを小さくして物体の損傷を抑える」など、プレイヤーごとに用途の変更も行えます。


放水機のタンク容量アップは重要です。

強化の方向性はさまざま。

また、電気からのダメージを減らす服や、クライアントを掴んだ際に手が安定するグローブなど、衣服にも外見を変えるだけでなく様々な効果が存在しています。道具との組み合わせでさまざまな戦略を練ることもでき、例えば「ジャンプ台」と「落下ダメージ減少の装備」でダメージを抑えつつ比較的安全な上階から侵入することなども可能です。

また、前述の通りプレイヤーは自分の足で現場に赴く必要があるため、稼いだお金で新しい車両を購入することもできます。高級な車両は荷台が大きいのですが、果たしてそれは何のためでしょうか。


現場ではやるべきことは他にも……?


現場でクライアント全員を助け出したあともプレイヤーは現場に残り続けることができます。本作のテレビや洗剤などの家財道具にはそれぞれ価格が設定されており、「家財救出」ミッションでは一定額の金額の家財を救い出せばクリアーなのですが、通常のクライアント救出ミッションでも家財を救うこと意味があるのです。

家財道具をミッション中にクライアント救出ゾーンに投げ入れることで、プレイヤーはステージクリア後にチップを獲得することが可能です。時間がある限りこのチップを稼ぐことが稼ぎを安定させることのコツでもあるのですが、いかんせんチップはお気持ちなので少額なのが困りものです。

トランポリンは物も壊さずに済むので便利です

ところで先程にも触れましたが、プレイヤーは個人単位の仕事なので車を自分を現場へ持っていきます。車には荷台があるため、そこに何かを乗せることができそうですが……。ステージ内に隠されているボーナスアイテム「キャッシュ」は100ドルの価値があるのですが、チップだと30ドル程度しかもらえません。以上の情報を踏まえた上で、あなたならどうしますか?


自慢の愛車。
テレビとかパソコンなら結構な数積めちゃうなあ。




ここまで紹介してきた『Embr』ですが、個人単位の消防士という特異な世界観を活かしている作品です。デベロッパーが本作のジャンルを「(un)Simulator」と名乗っているとおり、プレイヤーが行える消火や救出は完璧ではありませんし、いとも簡単に過失や故意含め犠牲者が出てしまいます。それでもこの世界では報酬も評価も得られてしまうのです。これが、あくまで「個人の仕事」なのだという、ユニークで、それでいてどこかドライな世界の説得力となっています。


本作はソロプレイのほかに、最大4人でのオンラインマルチプレイも搭載。プレイヤーごとに異なる装備を持ち込むことで、役割分担のある作業が可能になるのですが、人数に応じて火の回りが早くなるなど、難易度自体の調整も行われます。結果として最大人数でのプレイでは予定外の状況に四苦八苦するパーティーアクションとしての色が濃くなるため、本作の新たな魅力を発見することもできるでしょう。

また、豊富な装備のカスタマイズ次第でミッションの攻略法が大きく異なるため、プレイスタイルの幅が抜群です。じっくり研究するソロプレイ、難易度の高いパーティプレイを楽しめるマルチプレイ、どちらにも十分な魅力のある本作。「カスタマイズした自分だけの装備で災害現場に突入して人命を救う」というゲーム概要にピンときた方であれば存分に楽しめます。

死んでしまえば人は骨。

早期アクセス期間はおよそ12ヶ月ほどが予定されており、製品版までに新しいゲームモードや、工業物件をはじめとした新ステージなど、コンテンツが追加されていく予定です。また、ストーリーキャンペーンやランダムイベントなど、プレイの幅を広げる新たな要素も予定されています。

PCパーツメーカーコルセアとタイアップしたゲーミング斧

タイトル:Embr
対応機種:PC(Steam
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年5月22日
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:2,050円(5月29日まで20%オフの1,640円)


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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