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動物撮影ほのぼのADV『Alba: A Wildlife Adventure』少女の冒険が美しき島を救う!【爆速プレイレポ】

発売からなるべく早いプレイレポートをお届けする爆速プレイレポ。今回は、地中海の島を舞台したほのぼの環境保護ゲーム『Alba: A Wildlife Adventure』です。

連載・特集 プレイレポート
動物撮影ほのぼのADV『Alba: A Wildlife Adventure』少女の冒険が美しき島を救う!【爆速プレイレポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2020年12月11日にustwo gamesよりPC/Apple Arcade向けにリリースされた『Alba: A Wildlife Adventure』について生の内容をお届けしたいと思います。


『Alba: A Wildlife Adventure』とは

祖父母の住む地中海の島に遊びに来た少女「アルバ」が、野生動物や環境を守るために奮闘するアドベンチャーゲーム。友人の「イネス」と一緒に野生生物の調査や住民との交流を行いながら、島での冒険を繰り広げます。

開発は、海外でさまざまな賞を受賞した名作パズルゲーム『Monument Valley』シリーズなどを手がけたustwo games。ほのぼのとするようなアートワークと地中海の雰囲気を再現した音楽、自分のペースでゆっくりとプレイできる内容の「リラックスできるゲーム」として制作されています。

『Alba: A Wildlife Adventure』の実内容に迫る!

本作の舞台になるのは自然保護区の存在する地中海のとある島。言葉や文化的にはスペイン圏のようです。まだ幼い時期の主人公の「アルバ」と祖父母の思い出シーンから物語は開始します。ここではアルバは祖父母を携帯のカメラで撮影することとなり、移動やカメラ撮影のチュートリアルが開始されます。無事に撮影した写真には、絶滅危惧種の「スペインオオヤマネコ」が映っていました。驚く祖父たちとの素敵な記憶ともに、幼き頃の思い出は過ぎ去っていきます。

そして物語は10年後。休みを利用して祖父母の住む島に遊びに来たアルバは、毎年島で遊ぶ親友「イネス」と再会します。食事に来た小さな島で海岸に打ち上げられたイルカを助けたことをきっかけに、2人は「AIWRL(アルバ・イネス・ワイルドライフ・レスキュー・リーグ)」の活動を開始することを決定。イルカを救ったことが地元新聞でニュースにもなり、この小さな英雄2人はちょっとした島の有名人になってしまいました。

そして翌日、この島の町長から驚くべきニュースが発表されます。昨年冬に火災で損傷した自然保護区を潰し、巨大なホテルを建設するというのです。憤慨するイネスはアルバを連れ、自然保護区へ。そこで珍しい「ハシビロガモ」を見つけたことで野生動物協会のクララと出会い、アルバとイネスはホテルの建設を阻止するべく「AIWRL」の活動を開始することになります。

アルバが島に滞在する一週間、お祭りの日である土曜日までに少女たちは島に奇跡を起こせるのでしょうか。

素敵なスポットだらけの島で動物探しの大冒険!

本作の大きな目標は「ホテルの建設中止を求める50人の署名を集める」こと。ホテル建設に関して島の住民も賛否分かれているようで、50人分を集めるのは決して簡単ではありません。アルバは住民との交流、希少な野生生物の発見やコレクション、自然保護区の価値を高めるなど「AIWRL」の活動を通じて署名を集める必要があります。

アルバは、祖父母からこの島を冒険するための便利な道具をいくつか受け取っています。撮影した動物がすぐに分かるアプリ入りの「スマホ」、島の動物一覧が載っている「野生動物ガイド」、そして「島の地図」です。動物は撮影することで自動的にガイドに出会った動物として登録されていきます。

島には穏やかな海岸や山の上の城のような遺跡、のどかな放牧が行われている農場などさまざまなエリアに分かれています。島には合計62種類の動物が生息しており、町にいる「飼い猫」や山に生息する「ハヤブサ」など、その生態もさまざま。「野生動物ガイド」には生息地域と鳴き声が収録されているため、基本的には探すのには困らないと思います。

なお、本作では一日の終了をプレイヤー自身が決定できるなど、時間制限の厳しいシステムは用意されていません。あくまで自分のペースで最後まで島の冒険を楽しめるゲームデザインで制作されています。

「AIWRL」出動せよ!島の平和は少女たちが守る?

アルバが島を冒険していると、そこらじゅうで「空の鳥の餌箱」「ゴミが散乱したゴミ捨て場」などを発見することがあります。これらはインタラクトすることで清掃や補充が可能で、完了した場所には鳥や猫などの動物が立ち寄ってくれるようになります。また、ストーリー進行で「大工道具」を手に入れることで、火災の爪痕が残る自然保護区や「壊れた鳥の巣箱」などの修理も可能です。

修理を行うことで探索エリアが拡大されるほか、物見台などの施設復旧の結果で希少生物が登場することも。一部の希少生物は発見することでイベントが発生、新たな住民や野生生物協会員が登場して署名に協力してくれます。また、エリアごとに設置されている「動物ガイド」の看板を修理するためにも希少生物の写真が必要になるため、インタラクト可能な場所を見つけたら必ず復旧しましょう。

ところで火災により取り壊しが決まった自然保護区ですが、思ったよりも簡単に復旧可能で、今も希少な生物が生息しています。どうやら町長はホテルの責任者「パコ」と結託しており、ろくに修理もしないまま取り壊しを決定しているようです。果たしてアルバとイネスの少女2人は彼らの野望(?)を阻止できるのでしょうか。


ここまで紹介してきた『Alba: A Wildlife Adventure』ですが、箱庭の中を自由に冒険する魅力に満ち溢れた、とても美しく楽しい作品だと感じます。自然保護区を守るために住民の署名を募るという目標は、アルバを動かして冒険や探索、写真撮影をしているうちに自然と集まるゲームデザインになっています。

一日の終わりや始まりの演出、ちょっとしたイベントシーンなどのカメラワークも非常に魅力的。動物たちも海辺の観光地側の鳥は近づいてもあまり警戒しない、森の動物はすぐに逃げるなど細かく設定されていることで島がイキイキとしているのを感じられます。住民たちも日々の生活を自然にこなしており、(あからさまなヒールの町長を含め)とても個性的で魅力的です。

ストアページで「リラックスするためのゲーム。島での時間を自由に使い、自分のペースで冒険しましょう。急ぐ必要はまったくありません」と紹介されている本作。自然保護がテーマながら決して説教臭くならず、子供の冒険という設定を生かして楽しみながらさまざまな動物の勉強ができる優れた作品です。

個人的に本作を気に入っているのは「家に帰ると祖父母が玄関前で笑顔で迎えてくれる」「ある程度歩いていると突然スキップしたりする」など、優しく自然な世界観をちょっとした仕草でしっかりと見せてくれるという部分。アートワークや映像の音楽など、本作の雰囲気が気になる人ならば是非オススメの一作です!

タイトル:Alba: A Wildlife Adventure
対応機種:PC(Steam)/Apple Arcade
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2020年12月11日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間半
価格:1,730円


《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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