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【Travel of Tsushima】聖地巡礼したい境井仁向けリアル対馬旅行ガイド 第二回―リアル対馬でもっとも『Ghost of Tsushima』なのはどこ?5段階評価で「ぽさ」を評価

『Ghost of Tsushima』観光特集第二弾はついに実際の対馬へ。緊急事態宣言で行けなかった方にも。

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ソニー・インタラクティブエンタテインメントのオープンワールドアクション『Ghost of Tsushima』で世界に名をとどろかせた地、対馬。本来ならば聖地巡礼として、ゲームで対馬に興味を持ったゲームファンが観光客の中に混じって「萬松院」や「金田城跡」を訪れていたでしょう。

しかし、時節柄そうもいかなくなりました。4月25日に4都府県を対象に新たな緊急事態宣言が出され、対馬市においても、比田勝市長はゴールデンウィーク中の不要不急の来島を控えることを求める声明を発表しました。

3月下旬、『Ghost of Tsushima』を主軸に対馬の魅力をお伝えできればと「Travel of Tsushima」本編執筆のために対馬に渡りました。その頃は、ゴールデンウィークにこのような事態になるとは思っていませんでした。もしかすると、ゴールデンウィークに対馬に行こうと思っていた方もいらっしゃるかもしれません。

そこで本稿では事態の一刻も早い収束、ならびに終息を願いながら、対馬の魅力のほんの一端でもお伝えできることを目指します。


さて、対馬に行こうと思う『Ghost of Tsushima』ファンが気になるのは、ゲームと現実がどれほど近いのかではないでしょうか。写真とともに筆者が回った対馬のランドマークを紹介しながら、その場所がどれほどゲームに近いかを示す「ツシマ度」を5段階で勝手に測定したいと思います。

ツシマ度はその場所の見た目だけではなく、その場所の体験や雰囲気も加味しています。高い場所がすべてにおいて優れているわけではありませんが、ゲームのファンが訪れれば、「対馬の冥人」が闇を駆け抜けていた頃の面影を感じられる……かもしれません。

厳原町(いづはらまち)

おそらく多くの旅行者が宿を取る、旅の拠点になる町。フェリーはこの町のすぐ近くに停泊し、対馬空港(対馬やまねこ空港)からもバスが出ています。宿泊施設も多く、大きな商業施設もあります。

対馬観光の足がかりとなる観光情報館「ふれあい処つしま」には、観光の際には一度訪れたいところ。大型商業施設のすぐ近く、厳原の中心といえる場所にあるので迷うことはないでしょう。駐車場もあります。

ふれあい処つしまは観光案内所など複数の建物が併設されており、「観光の間」では元寇を含む対馬の歴史や対馬固有の動植物などが紹介されています。レストラン「つしにゃんキッチン」では、対馬の名物である対州(たいしゅう)そば、対馬発のB級グルメ上対馬とんちゃん、名物のアナゴなどが食べられます。対馬の名物料理が手軽に食べたいと思ったなら、つしにゃんキッチンはおすすめです。対馬の食事についてはまた後でご紹介します。

なお、本稿における各観光地へのアクセスは、このふれあい処つしまを起点としたいと思います。車で約30分と書かれていれば、「ふれあい処つしま」から車で30分だと考えてください。

  • 住所:長崎県対馬市厳原町今屋敷672番地 1

  • 駐車場:あり

  • 営業時間

    観光案内所 / 管理事務室 8:45~17:30

    観光の間 9:00~17:00

    特産品の間 9:00~18:00

    多目的広場 8:45~18:00

    体験憩いの間 9:00~18:00

    ふれあい食堂 憩い 11:00~14:00

    トイレ 24時間

  • 定休日:年末年始(12/29~1/3)

萬松院(ばんしょういん)

ツシマ度:☆4

ゲームの「黄金寺」のモチーフとなったと目されているのが、この萬松院。ゲームではいちょう並木と石灯籠、そして阿吽像が置かれた石階段が印象的です。百雁木(ひゃくがんぎ)といわれる132段の階段を上ると、ゲームでは黄金寺がありました。現実では、対馬を支配した宗氏(そううじ)ゆかりの人物らがまつられている御霊屋(おたまや)という巨大な墓がずらりと立ち並んでいます。

藩主の側室や童子がまつられる中御霊屋は百雁木の中腹あたり、宗家の藩主やその夫人、子供がまつられている上御霊屋は階段を上りきったもっとも高い場所にあります。また、上御霊屋には樹齢1200年ともいわれる巨大な杉が市街を見守っています。

ゲームファンとしての見どころは、やはり百雁木でしょう。意外と上るのは大変で、入り口付近には”登段”者のためにつえも置いてあります。ゲームのように、馬に乗って登ることができれば楽なのですが……。ほかにも、阿吽像の安置された山門、「閑古鳥」の由来となったといわれる諫鼓などを見ることができます。

  • アクセス:ふれあい処つしまから歩いて5分ほど。拝観料は大人300円。筆者は朝に行ったところ誰もいなかったので、入り口に代金を置いて拝観しました。出る頃には受付の方もいたので断って退出しました。

  • 住所:〒817-0015 長崎県対馬市厳原町厳原西里192

  • 駐車場:あり

  • 営業時間:8:00~17:00(夏季は18:00まで)

  • 定休日:年中無休

  • 料金(現金のみ):

    小中学生:100円

    高校生:200円

    大人:300円

  • 公式サイト:https://www.tsushima-net.org/tourism-history/banshoin/

小茂田浜(こもだはま)

ツシマ度:☆3

「誉れ」が死んだことでファンに有名な小茂田浜。最初の元寇である文永の役(ぶんえいのえき・1274年)に、元の軍勢3万が900隻の船で初めにやってきた場所です。史実においては、ここで対馬守護代である宗助国(そうすけくに)と精鋭80騎が壮絶な戦いのすえに全滅したと伝えられています。彼らは浜のすぐ近くの小茂田浜神社にまつられています。

それから700年以上たった今、小茂田浜は美しい海水浴場となり、当時の戦いは歴史の中にのみ残っています。ゲームでは険しい崖を背にした浜ですが、現実の地形もゲームとは少し異なっています。とはいえ海岸のすぐ近くには山があり、ゲームの雰囲気は現実からとられたことを感じさせます。

日本海に沈む美しい夕日も見どころ。境井仁も、かつてこの美しい夕日を見ていたかもしれません。

消波ブロックに守られた美しいコバルトブルーの向こうには、青々とした日本海。また後ほど紹介しますが、小茂田浜から見える対馬の海、日本海側で捕れたアナゴは「黄金あなご」(こがねあなご)としてブランド化されています。

アクセス:厳原町から車で約30分。付近に無料の駐車場があります。バスは通っておらず、レンタカーかタクシーで行くしかないでしょう。

  • 住所(小茂田浜神社):〒817-0248 長崎県対馬市厳原町小茂田742

  • 駐車場:付近に複数あり

和多都美神社(わたつみじんじゃ)

ツシマ度:☆3

彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)をまつる海宮で、古くから竜宮伝説が残された神社です。神社の鳥居5本のうち2本は海中にあり、潮の満ち引きによって、大きく見た目が変わるそうです。筆者が行ったときは、2020年に倒壊した一の鳥居(一番海側にある海中鳥居)のみが海の中でした。

『Ghost of Tsushima』では多数の神社が登場しますが、基本的には特定の神社を忠実に再現したものはないはず。架空の神社になっています。ただし、海の中に立つ鳥居というイメージは引き継がれているようで、ゲームでも一の鳥居をイメージさせるスポットが登場します。

ゲームの雰囲気とは異なりますが、2020年に倒壊した鳥居のため、クラウドファンディングが行われました。多くの支援者に混じってゲームで対馬を知ったという境井仁たちがいたことは間違いありません。

大鳥居は蒙古軍が使った”てつはう”や”沈没船”が見つかったことで有名な地域、「北松浦郡鷹島」で作られたのだそうです。元寇ゆかりの地で作られた鳥居の支援のため、元寇を扱ったゲームで対馬を知った人々が支援する、そういった縁についてもクラウドファンディングページにて伝えられました

すでに目標金額は集まっており、鳥居の修復も予定されています。少し不謹慎ですが、直ると分かった今はあえて、「倒壊して海の中にある鳥居というのはかなりのレアな風景」だと表現したいと思います。

アクセス:厳原町から車で約1時間。ドライブとしてもかなり気持ちよく、対馬の大きな島をつなぐ万関橋のように、途中にも見どころある風景が多いです。そういう場所を見つけては見に行っていると、さらに時間が掛かるでしょう。駐車場もあるので、レンタカーなどでのアクセスも簡単。拝観は無料です。なお、和多都美神社参拝の際にはマスクの着用が呼びかけられています。

  • 住所:長崎県対馬市豊玉町仁位字和宮55

  • 駐車場:あり

烏帽子岳展望所

ツシマ度:☆4

和多都美神社から車で約10分の場所に、浅茅湾(あそうわん)を見渡せる小高い山があります。標高170メートルほどですが、展望所に登る最後の階段以外はすべて車でアクセスできます。短いとはいえ登山は登山。登るのは結構大変でした。歩きやすい格好で行きましょう。学生の頃、「リアス式海岸」という地形を習ったことを覚えている方も多いかもしれません。ここは典型的なリアス式海岸になっており、複雑な入り江や島々を一度に見渡すことができます。

高いところから見る風景と『Ghost of Tsushima』は切っても切れません。遠くに見える煙やランドマークを目印に、さまざまな場所へ赴いた境井仁も多いはず。浅茅湾は古くから天然の良港として使われていたといいます。きっと境井仁もこの風景を見ていたことでしょう。

展望所からは海と山に恵まれた対馬の美しい自然が見え、万関橋や大きな鳥居も見えます。それらを目印にするのはちょっと難しいですが、高い場所から蒙古軍の動きを見ていた境井仁の気持ちも分かるかもしれません。展望所に座って一句を詠んでみてはいかがでしょうか。

  • 住所:長崎県対馬市豊玉町仁位

  • 駐車場:あり

白嶽(しらたけ)

ツシマ度:☆5

標高518メートル。対馬を象徴する山で、信仰の対象として今も大切にされています。晴れた日は頂上から韓国まで見えるそうです。

特筆すべきはアクセスのむずかしさ。白嶽へのアクセスは、今回紹介する観光地の中ではトップクラスに大変です。未舗装で車一台しか通れないような細道を通り、川を直接渡ってようやくたどり着けます。バイクでもなんとかなりましたが、駐車場の広さは車3台分ほど。また、駐車場といっても傾斜がきついので、バイクを止めるときはかなり気を遣わないとなりません。なお、登山道に入る前に少し広めの駐車場とトイレがあります。それ以降はトイレがないので、気になる方は先に済ませるほうがいいでしょう。

筆者はバイクがあったのでひとりで行きましたが、運転に不慣れな方はタクシー会社と交渉し、行きと帰りの時間を決めて迎えに来てもらうなどしたほうがいいかもしれません。

その代わり、上記の通りツシマ度はマックス。ゲームファンなら絶対に訪れたい場所です。

さて、気になる登山難度ですが、正直に書くとかなり高かったです。観光案内には小学生でも登れるとは書いてありますが、「普段引きこもりがちな運動不足のゲームライターでも登れる」とは書いていないことに気がつくべきでした。カメラや飲み水など装備と体重合わせて約90キログラムだったことも踏まえなければならないでしょう。

登り始めこそゆったりとしていますが、徐々に傾斜がきつくなります。土や砂利、岩など路面のバリエーションは豊か。また、ぬれて滑りやすい場所もあるので、滑りにくい登山靴で登ることを強く推奨します。ロープを使う場所や木々をつかまないとならない場面もあるので、トレッキング用の手袋もあったほうがいいでしょう。ただし、軍手はおすすめしません。

途中で簡単に食べられる行動食、負担にならない程度で用意できるだけ水も必要です。参考までに、筆者は3月末に登り、水1.5リットルでは少し足りませんでした。

もっとも危険だったのが、最後の山頂へのアプローチ。岩肌がむき出しの場所をロープをたよりに登るので、上り下りどちらも慎重な行動が必要でした。その直前に石が積み上げられた平地があるので、そこでいったん休んでいくのがいいでしょう。盗難防止策を立てる必要がありますが、場合によってはそこに不要な荷物は置いていくことも考えたほうがいいかもしれません。

入山時間にも注意が必要です。筆者は登りは約2時間、下りは約1時間半掛かりました。足場がかなり悪い箇所があるので、日の入りの2時間から3時間前には下山を開始するスケジュールを組むことをおすすめします。

どんな登山でもそうですが、場合によっては死亡事故につながる可能性もあります。比較的低山ではありますが、十分な注意と準備をし、1日仕事で登ることを視野に入れてください。

写真もたくさん撮りたかったのですが、本当に切り立った崖の上に登ることになります。足は震えて立ち上がることもできませんでした。写真からもおびえた雰囲気が伝わるのではないでしょうか。登山というより、そそり立つ細身の岩をよじ登るといった感覚です。

このように登山は大変ですが、登る先々に『Ghost of Tsushima』で見たことがあるような風景が広がるのは心が躍ります。登山客の安全を願うのか、小さな社や鳥居もあります。

ゲームをプレイした方なら、神社参拝のために崖から崖へ跳び、鍵縄を使ってターザンをしたことでしょう。そこまでの危険な場所はありませんが、急斜面をロープで登っていると、「ああ、境井仁もこうして参拝していたんだな」という感慨でいっぱいになります。

ゲームのあの神社参りは、白嶽を登ったときにSucker Punchの面々が思いついたのではないかと思うほどです。実際に登ったのかは分かりませんが。ゲームのような場所に現実の対馬で参拝することはありませんが、非現実的だと思えるあのパートは、実はそれほど現実と離れていませんでした。

白嶽頂上付近の植生は人の手が入っていない原生林。つまり、元寇の頃と比べてもあまり変化がない場所だといっていいでしょう。山野を駆け巡って崖登りの技を鍛えたという若き日の境井仁は、きっと白嶽に何度も登り、太古の昔から続く原生林や対馬の島々を眺めていたことでしょう。

  • 住所:長崎県対馬市美津島町洲藻

  • 駐車場:あり

「対馬を思って……」サイドクエスト

ツシマ度:☆?

ここまで筆者が対馬を見て回った観光スポットをご紹介しましたが、道中にたまたま目に入って寄り道した場所も多々あります。目的地に向かっているはずが、気がつけばキツネを追いかけた……なんてことはゲームをプレイした方ならまず経験していることでしょう。

ちなみに、対馬にキツネはいないそうです。代わりに対馬固有種のツシマヤマネコがいます。でも、ツシマジカというシカはいるようですよ。

上記2枚は厳原から小茂田浜に行く途中に出会った風景。近くの交番の親切な駐在さんやお店の店員さんにいろいろとお話を聞きましたが、普段はこの佐須川には水が流れていないのだそうです。雨が降ったあと、ダムが放水した日にしか見られない風景。コバルトブルーの美しい川を見られたのは僥倖でした。こんなにきれいな川はゲームでも見られないかも。

ふれあい処つしまから萬松院へ歩いて行く途中の桜並木。住宅街と史跡がいっしょにあり、対馬の歴史を感じました。ゲームは秋から冬にかけていちょうや紅葉が色づいていましたが、春になるといろいろな場所で桜が見られます。

こちらは厳原から和多都美神社に行く間に出会った桜並木。こういう風景を見かけるたびにバイクから降りては写真を撮っているので、目的地への移動だけでもすごく時間が掛かる。ゲームと一緒ですね。

厳原から烏帽子岳展望所へ移動する間の景色。万関橋を渡っていたら大きな船が渡っていました。対馬の上下島を結ぶ重要な橋です。

最後に今回お世話になった愛車を紹介します。カワサキのエストレヤ。エストレヤは星という意味なので、境井仁風に名前をつければそのまま「星」でしょう。登山靴やカメラ機材を無理して積載してるので、特に後部座席がすごいことになってます。

対馬のグルメ・温泉

対馬に来たら忘れちゃいけないのが食事と温泉。温泉はゲームでも大いにお世話になった方が多いと思います。一方で戦時下ということもあり、境井仁はまともに食事をとっていません。対馬に渡って筆者が食べたものを一挙に紹介します。

対馬発のB級グルメ上対馬とんちゃん 。豚のロース肉を、しょうゆやみそをベースに、ニンニク、ごま油など数種類の調味料に漬け込んだ料理。生野菜と生肉が鍋に入って出てきて、煮えるまで待ちます。甘辛くてビールによく合う!

海の近くといえば海鮮。海鮮といえば海鮮丼。

前述の通り、対馬はあなごが有名です。あなごの天丼は対馬で食べた海鮮の中でもぶっちぎりでおいしかったです。ブランド品の黄金あなごを使っており、小骨がなく、身もプリプリでした。

黄金あなごは東京にも卸されていますが、保存のためにたれづけなのがほとんどなのだとか。そのため、新鮮なあなごを食べられるのが対馬のいいところですね。

緑色の天ぷらはアオサ。同じく対馬で有名なしいたけの天ぷらも入ってます。

しいたけの天ぷらがあまりにもおいしかったので単品でも頼みました。対馬のしいたけはやはり名産とのことで、肉厚で食べ応えがありました。元々しいたけは好きだったのですが、対馬で食べたしいたけは私のあまり経験のないしいたけ人生の中でももっともおいしいしいたけでした。

天ぷらは対馬で生産された藻塩で頂きます。あまり塩辛くないマイルドな塩で、大変天ぷらに合っていました。対馬づくしですね。

あなご天丼としいたけの天ぷらは「お食事処 八丁」で頂きました。気さくな店主さんが名物についていろいろ教えてくれて、楽しい時間が過ごせました。もしも対馬についてごはんをどこで食べようか迷ったら、寄ってみてください。

さすがに完全な露天風呂はありませんが、ゲーム同様対馬にはたくさんの温泉があります。が、2軒だけ寄れましたが堪能できたとはいいがたく……。対馬に行かれる方は、ぜひ温泉もお楽しみください。

おわりに

3日間バイクで対馬全部を回る気でしたが、時間がまったく足りませんでした。『Ghost of Tsushima』ゆかりの地だけでも、金田城はいけてません。目の前まで行ったのですが、体調不良で登山できず。かなりアップダウンのあるアクセスのむずかしい場所にあるので、もし行かれる方は白嶽と同じように気をつけて行ってください。

ほかにも対馬の北部は行けてませんし、南部もいけてません。次に行っても間違いなく知らないことだらけで楽しめてしまいますね。

つまり、「ここから先は君の目で確かめてほしい!」

現地の方は皆さん気さくで、交通マナーも(私が福岡に住んでいることも大いにありそうですが)とてもよい。海と山と両方すぐに楽しめるドライブスポットとしても楽しめました。時節柄「今すぐ行って楽しんできてほしい」とは書けないのですが、このガイドがいつか対馬を訪れる多くの境井仁にとっての一助になるのなら幸いです。

《古嶋誉幸》
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