双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】

カートゥーン超のキャラクターだからか、戦闘アクションにハッタリがきいており激しいバトルが楽しめます。

連載・特集 プレイレポート
双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】
  • 双子の悪ガキが世界を救う…!?アクションRPG『Young Souls』の手堅い遊びやすさ【爆速プレイレポ】

最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。私もプレイするまで正体が掴み切れず泣いています。そこで“なるべく早く”をモットーに、ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」。

今回は1P2Pが開発を、The Arcade Crewがパブリッシャーを担い、2022年03月10日にSteamにてWindows PC(SteamMicrosoftストア)/Xbox Series X|S/Xbox One(Game Passも対応)向け、ならびに記事執筆時点では国外にはPS4/ニンテンドースイッチ向けにリリースしたハクスラアクションRPG『Young Souls』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Young Souls』とは?

本作はとある街を舞台に、プレイヤーは双子を操作して、さらわれた育ての親を助けるべく、ゴブリンがひしめく異世界へと冒険にくりだすアクションRPG。背景なやオブジェクトなどマットな質感の3Dに、カートゥーン調の2Dキャラクターたちが動き回るのが特徴です。

ベルトスクロール的なステージで、迫りくる敵を次々と張り倒しマップを攻略。さらにそこで得た経験値やドロップ品などを元手に、レベルを上げ装備を強化しまた戦いに出かけるというのが基本的なゲームの進行ですね。全体的に見ればハクスラ要素は多いものの、たびたび挿入されるムービー演出や会話イベントがあるため、プレイしているとRPGに重心が寄っている体感です。

充実のチュートリアル。メーニュ画面からいつでもアクセスして確認できます。

とはいえスキップ機能や難易度調整、さらにはゲームプレイに関する細かな設定が変更できるおかげで、プレイスタイルに応じたゲームテンポに調整できるので、ストーリーはいいから戦わせろいというプレイヤーにも優しいですね。

なお協力プレイにも対応しており、コントローラーを繋いだローカルで同時操作も可能です。主人公たちの「双子」という設定を上手く落とし込んだデザインは好感度が高い。しかしながら筆者のフレンドリストは閑古鳥が鳴いているので、今回はソロプレイで臨みます。ドム、プランB「フレンド作戦」で一緒に遊ぼう……フレンドってなんだ?いねえよそんなもん(錯乱)

操作・設定・言語

本作の操作はキーボード&マウスならびにコントローラーに対応。激しい戦闘になると操作が忙しかったので、筆者はXbox Oneコントローラーを繋いでプレイしていました。設定項目はグラフィック・サウンド・ウィンドウに対して各種オーソドックスな項目が並びます。

ゲームプレイに関する部分の設定項目は多岐にわたります。これはゲーム側が推奨する難易度はありつつも、「プレイヤーが自分好みのプレイ体験に調節できるように」という心配りで素晴らしいですね。実際に本作のバトルは、慣れていない人にとってはやや難度が高めかもしれません。そういう意味においても、こういった懐の深い対応はありがたい話です。

なお本作の言語は、音声以外しっかり日本語対応。一部翻訳が機械的だったりもしますが、プレイに大きな支障がでるようなものはありませんでした。

ストーリー

詳しい部分は実際に本編をプレイして確認して頂くとして、物語の立ち上がりをかいつまんで紹介すると、孤児だった双子の主人公ジェンとトリスタンは、とある博士に養子として引き取られ、不自由のない暮らしをしていました。ただし二人は札付きの不良でもあるティーンエイジャー。お行儀よく学校に通うということはせず、若いエネルギーを持て余し眉間にシワを寄せるような日々を過ごしていました。

そんなある日、二人が帰宅すると家は何者かに荒らされ、博士の姿は見えず、立ち入りをかたく禁じられている部屋の扉が空いているという異常事態が起きていました。その部屋の先へと進むうちに迷い込んでしまったのは魔物が住まう異世界。どうやらこの世界ではゴブリンが頂点に立っているようで、彼らの企みによって博士は囚われの身になってしまいました。

博士を助け出すべく異世界へ繰り出す双子。バルドウィンをはじめとする道中で助け出した穏健派(?)ゴブリン達を味方に引き入れ2人は突き進みます。ここらへんはプロローグ的な位置づけとして、ゲーム序盤にチュートリアルも兼ねて双子が住む街と異世界を往復しながら、各種施設やダンジョンの攻略をしていくことになります。

ただ双子の周りの描写については、個人的な感想で恐縮ではありますが、アウトロー気質な言動が強調されるのでやや共感しづらかったですね……。

攻略しよう

人間界を移動する時はスクーターを利用できます。

さてある程度ゲームを進めると、「ダウンタウン」「ゴブリン市場」「月の門」と呼ばれるエリアを自由に利用できるようになります。

「ダウンタウン」は人間の世界にある普通の街で、主にステータスアップや金策、オシャレ衣類の購入といった行動が可能です(能力アップについては後述)。

「ゴブリン市場」は異世界にあるエリアで、攻略に重要な装備・アイテムの購入やアップグレードができます。ダウンタウンも市場も平たく言えばショップエリアですが、人間界・異世界では使用される通貨が異なるため、例えば人間界のお金で数千単位持っていても、ゴブリン市場では買い物ができないので注意。これは逆もまた然りですね。

そんな中で「月の門」は、いわゆる拠点としての役割を持ち、ここから各ダンジョンへワープして攻略を進めることになります。各ダンジョンはこのように入り組んだルート構造をしており、途中のステージは「特殊な鍵」を入手しなければ入れない……ということもあるので、結局のところ最奥に行くためにはほぼすべてのステージを回る必要があります。とはいえ、そんな攻略の進行度はパーセンテージで表示されるので、未攻略エリアといった歯抜けがわかりやすいのが良い。

なお各エリアへは「高速移動」と呼ばれるファストトラベル機能によってすぐに移動できるようになっています。もちろん街を通り抜け自宅から地下へ……といったルートでも移動できますが、任意のタイミングでメニュー画面からお手軽操作ひとつで行えるのは素晴らしいですね。ただしそのたびに数秒のショートムービーが演出として挟まるので、一瞬で移動させておくれよ!と思ってしまったり。

ところで、特にダウンタウンがそうなのですが、通行人がフレーバーテキストとして良い感じに役割を果たしているんですよね。彼らとの会話で主人公の立ち位置や人間界の空気感というのが伝わりますし、なにより行動を眺めるだけでも楽しいものです。

……車道を歩けば容赦なく轢かれるのは妙に律儀だなとは思いますが!

戦闘

ダンジョンはいくつかのエリアによって構成されており、各エリアには複数のステージが含まれ、それぞれがベルトスクロール的な構造をしています。主人公たちは基本的にはステージを左から右へ移動し、その道中現れる敵モンスターをさばきつつ、最奥で待ち構えるボスを張り倒して、時にお宝を頂戴します。

そんな戦闘はジャンプ含む移動に加えて、基本・特殊攻撃、回避、ガード・パリィといったシンプルながらもアクション性の高いデザインになっています。回避は使用のたびにゲージを1つ消費するので、連発してずっと逃げ回るというのはできません。そのため個人的な体感としては、本作は避けてどうこうするよりも、敵の攻撃をパリィで受けてマナを回復しつつ反撃を狙う……といったハイリスク戦法が推奨されている様に思えます。

戦闘で一番の特徴かつ面白い部分は、双子であるため、キャラクターを交互に切り替えて戦えること(シングルプレイ時)。これは後述の武器・装備によって、2人の間に性能差または方向性の違いが出てくるので、例えば集団相手には範囲攻撃の武器を持っている方を繰り出す……といった戦略が生まれてくるのです。これが面白い。またどちらかが倒れても、生き残っている方が蘇生することで、残機分だけ復活可能です。

武器・装備

UIが少々わかりづらく、自分が今どの装備品を身に着けているのかかどうかが判別しづらい

武器は剣をはじめとする近接系が主で、途中から弓などの遠距離系も使用可能になります。主なダメージソースは前者で、攻撃力、マナ数、重量といった基本パラメータに、特殊効果が付与されることもあります。これはアーマーなどの装備品も同様なので、上手く組み合わせれば戦闘で非常に有利な状況に持ち込めたり。

それら武器・装備はダンジョン攻略中に敵や宝箱からのドロップで入手可能で、他には人間界ならびに異世界のショップで購入できます。攻撃力の高さがそのまま先頭に影響するため、基本的には数字の高いものを優先的に使っていくと良いでしょう。ただし、武器の見た目や特殊効果に一目惚れして大事に使い続けるのだってもちろんOK。元の値にもよりますが、ゴブリン市場でアップグレードすれば長い期間相棒として使えるはずです。

そういえば先程少し触れた「オシャレ衣類」とはなんぞ?という部分ですが、これらはいわゆるコレクション要素。スニーカーを除き、戦闘とは直接の関係はないので、人間界のお金が貯まったら自分の好きな組み合わせを楽しんでみるのも良いでしょう。

能力アップしよう

主人公たち自身にも基本ステータスが設定されており、その能力値は戦闘力に影響を与え、レベルアップやミニゲームによってステータスが上昇します。レベルアップのためには敵を倒して経験値を得る必要があり、一定値溜まってゲージがMAXになったら、自宅で睡眠を取ることで「成長」します。またその際ボーナスとして「ハッピーフィットトークン」を入手でき、このトークンを利用することで、ステータス項目のうちひとつを大幅にスキルアップさせることができます。

ハッピーフィットとはダウンタウンにあるフィットネスクラブ。主人公たちはそこでミニゲームをクリアすることで能力アップできるのですが……その上げ幅はミニゲームのスコアに左右されるため、プレイは楽しいものの正直なところ面倒なパートです。

レベルよりも大幅な能力アップがされる

またレベルアップ・スキルアップのくだりに求められる操作がダンジョン内で完結していないため、いちいち人間界に戻らなくてはならず、しかもそのたびにムービー演出を挟みながら、睡眠だのミニゲームだのを行わなければならないので、攻略に集中したい場合、それらはゲームプレイのテンポをやや悪くしている部分だと思います。

贅沢な要望であるのは承知の上で、トークンを使用したら「複数」の項目へ、任意にポイントを割り振れるスタイルの方が遊びやすいような気がします。

ボス戦

トリッキーな動きに強力な攻撃、体力も高いボスは手強い相手です。ただし戦闘の肝は、それまでのザコ敵と同様、相手の攻撃を見極めパリィなどを絡めつつ隙を突いてダメージを与えることです。ボス戦のステージは、しばしば周囲に回復アイテムなどが入った破壊可能オブジェクトが置いてあるので、有効に利用しつつ戦うと良いでしょう。

あれー!?復活した!?という混乱からこけつまろびつになる筆者

ただし注意しなければならないのは、一部ボスも残機性を取り入れてる場合があり、倒したと思ったら復活して第2ラウンド開始というパターン。そのため戦闘が始まったらまず、相手の体力ゲージ左下に残機アイコンがいくつならんでいるのか確認することをお勧めします。

おわりに

一部惜しい要素もありましたが、全体的に手堅い要素でかためられており、遊びごたえ抜群である本作。一度クリアしたダンジョンでも、敵は再度出現するため、攻略が難しい場面が増えてきたら、少し前のレベルのエリアに戻って経験値稼ぎをするのもおすすめです。

タイトル:『Young Souls』
対応機種:PC(Windows)/PS4(国外)/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ(国外)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2022年03月10日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:2,570円

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top