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テレポートの変更、そして現在のBotメタは?LJL優勝を果たした「DFM」Evi選手&Yutapon選手インタビュー

LJL優勝を果たした「DFM」Evi選手&Yutapon選手インタビュー!

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テレポートの変更、そして現在のBotメタは?LJL優勝を果たした「DFM」Evi選手&Yutapon選手インタビュー
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『リーグ・オブ・レジェンド』の国内リーグ「League of Legends Japan League Spring Split(以下、LJL)」の決勝戦で、Sengoku Gamingを3-2で破ったDetonatioN Focus Me(以下、DFM)。

見事優勝を果たしたDFMは、世界大会「League of Legends Mid-Season Invitational(以下、MSI) への出場権を手にしました。昨年のMSIでは、韓国の強豪チームであるDWG KIAをあと一歩というところまで追いつめ、Worldsでは日本勢初となるメインイベント進出を果たしましたが、次はどんな勇姿を見せてくれるのでしょうか。

Game*Spartk編集部では優勝直後の本チームより、TopのEvi選手ADCのYutapon選手にインタビューを行いました。LJL 2022の感想や現在のメタ、MSIに向けての意気込みがつまったインタビューの様子をお届けします。

「毎日LJLだ!」様々な変化があったLJL 2022を振り返って

――今シーズンは試合数が週3回・4回とものすごくタイトなスケジュールで行われていましたが振り返ってみていかがでしたか。

Yutapon選手僕らは序盤から上手くいって10連勝と負けもなかったのでこのスケジュールは有利でしたね。ほかのチームも修正する時間がないというのは同じですから。僕らはいつも通りやってるだけで勝てたので悪くはなかったですね。

――Yaharong選手、Harp選手が新しく加入してコミュニケーション面など難しいところがあったと思いましたが、秘訣などはありましたか?

Yutapon選手Botレーンに関してはサポートが変わると毎回苦労するところはあるんですけれども、Harp選手はもともとLCKでプレーしていた経験があるということで全部の行動が上手いプレイヤーでした。最初から色々教えてもらうこともありましたし、「なんでこんな行動をするんだろう?」といったことがほとんどなかったので最初からプレーしやすかったです。

Evi選手スケジュールは結構しんどかったですね。LJLやって一日空いてまたすぐLJLが入って……といった感じだったので練習が入れにくく。LJLがある日は昼だけ練習を入れていたのですが、相手チームの「一日2セットやりたい」という都合と合わないので練習相手を探すのが大変でしたね。ただ、「毎日LJLだ!」って感じで楽しかったですね。

新しいメンバーに関しては、Yaharong選手とHarp選手も本当にいい子たちですね。若い選手で、年齢が20か21歳なんですよね。Steal選手のことを「お兄さん!」って呼ぶんですよ。Steal選手もそんな歳かぁ……って(笑)。性格も明るくて人懐っこいのでチームに馴染みやすかったと思います。

――今回シーズンを通してゼリ・アフェリオス・ジンクス・ザヤといった四体のキャラが優先されていると感じました。Yutapon選手からみたこれらのチャンピオンのTierはどういった認識をされていますか。

Yutapon選手競技シーンでいうと「ジンクス」「アフェリオス」「ザヤ」の3チャンピオンがTop Tierだと思っています。ゼリに関しては評価が難しいチャンピオンで強い部分もありますけれど弱い部分も目立つチャンピオンです。

――今のメタはADCにすごくダメージが求められるメタだと思いますが、Yutapon選手から見た今のメタはいかがですか。

Yutapon選手ADCをやっている身としては結構簡単なメタだと思っています。ジンクスに関してはレンジが長い点を活かして安全にプレーできますし、アフェリオスはゲイルフォースを持って機動力を活かしたプレーで出来ることが多いですね。この二体が結構簡単なチャンピオンだと思うのでやりやすいと感じていますね。

――Evi選手はWorlds 2021でもアーゴットをピックした際、「どのような対面が来ても勝てる」とお話ししていましたが、今でもEvi選手から見たアーゴットのTierは高い方に位置していますか。

Evi選手あまりメタについては言いづらいんですけれども、Tierは高いですね。ただ、無敵なピックではないので、MSIでは強み弱み、構成を考えて出すことになると思います。

――今回MIDやTOPは様々なチャンピオンが出てきて非常に多様性が高いなと感じています。Evi選手から見た今のTOPレーンの印象はいかがですか。

Evi選手このパッチなら、トリンダメアを除けば健全な環境かなと思います。

――トリンダメアは突出していると。

Evi選手僕にとっては、ですね。他のリージョンではそこまで評価されていなかったりしますが、結局「どのチャンピオンが強いか」という評価は使う人次第だと思っています。僕としてはトリンダメアのTierが一番高くて、他は何を使っても変わらないかなと思っています。

――今回、TOPとBOTに影響があったテレポートの変更について伺いたいです。今シーズンからテレポートに弱体化が入り(ゲーム時間が14分を経過するまで、ワードを対象としたテレポートが不可になった)、「お祭り会場」なんて呼ばれていたBOTレーンやテレポートする側のTOPレーンに大きな影響があったと思います。

Yutapon選手Botレーン的にはすごいありがたい変更といいますか……。僕らのスタイルはHarp選手の上手さも相まってレーニングからイケイケでプレーするのですが、テレポートの変更が無かったらそういったプレーに対してカウンタープレーされやすかったですね。何も考えずにレーニングできるので楽になりました。

Evi選手僕的にも嬉しいですね。これまでお互いBotレーンに「飛ぶぞ飛ぶぞ」、「(Botレーンに)飛ぶのかい、飛ばないのかい」といった心理戦があったのですが、そういった煩わしいことが無くなったのでレーン戦に”超”集中出来るようになりました。僕自身、前シーズンより調子が良いなと感じているんですけれども、多分テレポートの変更も大きく影響していると思います。

完全オンラインで伝わるファンの「想い」

――MSIに向けて1カ月程期間がありますが、どのような準備をしていきたいですか。また、対戦したいチームやプレイヤーなどはいますか?

Yutapon選手どのチームが来るか決まっていないのでなんとも言えないですが、韓国代表のT1には前回のWorlds 2021でコテンパンにされたので一矢報いることができたら嬉しいなと思っています。

準備に関しては、国際戦は国内戦とはまた違った環境ですし、国際戦特有のメタやキャラ選択がされることがあります。そういった点で遅れを取らないように頑張っていきたいです。

Evi選手対戦したいチームより、対戦したくないチームの方が多いですね。特にいつもスクリムしているチームとは、お互い手の内もあってあまりやりたくないです。せっかくの国際戦の舞台ですし、ヨーロッパや北アメリカ代表といった遠い地域のチームと対戦したいですね。準備に関しては、去年のWorlds 2021で学んだことを生かしていきたいと思います。僕個人でいえば、あらゆるピックの可能性を試したいですかね。

去年のWorlds 2021は本当にグループステージに行った瞬間にメタがガラッと変わって、「僕たちの知ってる『LoL』じゃないよ!」って感じになりましたので。ソロランクとスクリムのレベルは全く違うのですが、それでも練習することで感じられるものがなにかしらあると思います。ですので、あらゆる可能性を考えてチャンピオンプールを広げておきたいと思います。

――今季から完全オンラインの形で試合が行われました。選手の方々からしてもファンと触れ合う機会が少なくなりましたが、日頃ファンについて感じていること等を教えてください。

Yutapon選手実際に対面して応援してもらうことができなくなり、オフラインで応援してもらっていた時に比べて伝わりづらいところもあると思います。ただ、最近はSNSやファンアートでの応援が活発ですし、そういった形で応援していただいていることは伝わっています。オフラインでなくても思いを感じることはできるので嬉しいです。

Evi選手正直、オンラインになったことは悲しいです。やっぱり実際に会って応援してもらえるとすごい熱量を受けますので。こういうご時世だから仕方ないと思いながらプレイしています。

ただ、オフラインがなくなったからといってファンの皆さんからのありがたみが薄れるということは一切ありませんし、Yutapon選手が言ったようにSNSやチームのTwitterに応援メッセージをくれる方がたくさんいて励みになっています。

DetonatioN FocusMeの挑戦するMSI 2022は5月10日から

DFMが挑戦する「MSI 2022」は韓国・釜山で5月10日から行われます。詳細な情報はLJL公式ツイッター又はLoL Esports公式サイトにて更新予定です。時差の少ない韓国開催は我々としても応援しやすい時間帯。是非ともDFMの躍進を日本から応援しましょう。#DFMWIN!


《Game*Spark》
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