4月23日と24日の2日間、東京・ベルサール秋葉原でインディゲームの展示イベント「TOKYO SANDBOX」が開催されました。
同イベントは、新型コロナウイルスの影響もあって2年ぶりで、国内外から50組以上のゲーム開発者が100以上のタイトルを出展。
Game*Sparkでは多角的に同イベントを取材、本稿ではブラジルのゲームスタジオ・OTA IMON STUDIOが送る『Wolfstride』をご紹介します。
リリース時に行った開発者のミニインタビューもあわせてご覧ください。
全体レポートはこちら:国内外のインディゲームが集結する「TOKYO SANDBOX」が2年ぶりに開催!ヒット作から気になる新作まで会場の雰囲気をレポート!
OTA IMON Studio『Wolfstride』
『Wolfstride』は、3人の元犯罪仲間が直面する人生の転機と、 戦略性のある熱いメカバトルを楽しめるRPG。「カウボーイ」と呼ばれるジャンク品のメカを引き取った3人は、 世界一のメカ大会に参戦するために再結集。世界中の名だたる強敵に勝利するため、それぞれのメンバーの独自 の経験と知識を活かして戦います。
カウボーイを整備&アップグレードして世界トーナメントを勝ち抜き、徐々に謎が明かされるスリリングな物語の結末 を見届けましょう!
PC向けに2021年12月7日にリリースされた本作。『カウボーイビバップ』や『REDLINE』などから影響を受けでおり、ターン性ロボットバトルではありますが、犬でメカニックのデューク、メカのパイロットのナイフ・レオパルド、そして、なんでも屋のドミニク・シェードの3人のやり取りを中心に一本道のストーリーに重きを置いた、遊んだ人の記憶に残るゲームを目指したとのこと。会場では未実装の日本語対応版をいち早く試遊することができました。ストーリー重視とあって、待ち望んでいた人も多かったのではないでしょうか?
グラフィックはモノクロで、キャラクターデザインは硬派なテイスト。ゲームバトルでは、ロボット「カウボーイ」を駆使して、相手ロボット「カウボーイ」の頭や両腕、ボディを破壊して勝利を目指します。頭を狙って破壊してもすぐに戦闘不能になって勝利するわけではなかったです。
自分のターンで選択できるのは、いどう、こうげき、ぼうぎょ、ターン終了の4つ。
7マスのタイル両端にプレイヤーと相手が配置されており、「いどう」で距離を縮めたり、離れたりすることが可能です。
近距離、中距離、長距離と攻撃やスキルの発動距離が変わるため、さらに攻撃ダメージが加算されるタイルもあり、カスタマイズした自分のロボットに合わせた戦略を取る必要があります。
形勢を大きく変えうるアップグレードスキルは、射程距離に応じてダメージ出力に影響を与えるので、事前にタイルの立ち位置を念頭に入れておきましょう。
ストーリー重視とあって、バトル中も犬でメカニックのデューク、メカのパイロットのナイフ・レオパルド、なんでも屋のドミニク・シェードの3人のやりとりがコミカルに描かれます。シリアスにはならず、コメディ要素が多めでキャラクターの個性が強いのが印象的でした。
ゲーム開始時から、終了まで〇〇日とカウントダウンされていくので、どのような結末を迎えるのか想像がつかないけれど、確実に終わっていくのが分かるのは、アニメストーリーのような見せ方で面白いです。
操作できるカウボーイは1体のみですが、バトルの合間(ストーリーパート)に損傷を修理するだけでなく、パーツを入れ換えたり、アップグレードを取り付けたり、新たな武器を追加したりすることで強化できます。次の対戦相手に勝てるような装備を整えていきましょう。
ストーリーパートでは、デューク、レパード、シェードそれぞれの見せ場があり、口が悪い3人ながらも前向きでハイテンションなノリの掛け合いは、好きな人なら見ていて癖になりそうです。なお、日本語対応版は今週(4月25日~)実装予定とのことです。