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時代劇をそのまま遊ぶACT『Trek to Yomi』黄泉への旅路はいかなるプレイが待ち受けているか【プレイレポート】

邦題『黄泉への旅路』である『Trek to Yomi』。本作を遊ぶ心がけや内容をご紹介いたします!

連載・特集 プレイレポート
時代劇をそのまま遊ぶACT『Trek to Yomi』黄泉への旅路はいかなるプレイが待ち受けているか【プレイレポート】
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読者の皆さんスパ澤映画は好きスパか?(???)。本稿でご紹介する『Trek to Yomi』は『The Eternal Castle』を生み出した「Leonard Menchiari」とリブート版『Shadow Warrior』などで知られる「Flying Wild Hog」の共作となっています。

特徴は日本の時代劇に影響を受けたアートと物語。ジャンルとしてはアクションアドベンチャーで、“剣劇”で進んでいく作品です。また、日本語にも完全対応でプレイ前から好印象です。今回のレポートにおいてはXboxコントローラーを使ってのプレイとなっていますので、ご留意くださいませ(スクリーンショットキーを押した瞬間にキーボード扱いされてキーが映っているスクショもありますが誤解なきよう)。

物語のあらすじ

最初は道場で修行する主人公「大輝(ひろき)」パートから始まります。この時点での戦闘における、軽いチュートリアルとなっています。その後、村が賊に襲撃されたところで刀を持っての実戦に。そして師匠が敵将と相打ちになり、成人パートに移ります。

成人パートでは「愛子」という女性とともに村を統率している姿が描かれ、隣村が襲われているとのことで助太刀に参るのですが、そうこうしているうちに本拠地が襲われ、かつて相打ちになったはずの敵将と対峙します。そして舞台は穢れた村――黄泉への旅路に。

本作の映像表現とゲームプレイ

どのような場面でも、テンポ良く進行するのは好印象です。マップごとにカメラが切り替わる方式となっており、まったくの別ジャンルですが『ファイナルファンタジーVII』(1997年)のような移動方式だと考えてもらえれば、分かりやすいと思います。

要するに、視点カメラを任意に変更できないデザインです。マップチェンジは「カット割り」として映像表現的に捉えられるとも言えますし、スクリーンショットの撮れ高が多いゲームでもあります。

戦闘においては、攻撃にも防御にも「気力」を消耗するシステムで、移動では消耗しません。この気力を上げるには、道中に落ちている光の玉に触れる必要があります。。体力も同様に玉に触れていくことで上げられます。また、ストーリー進行に応じてコンボ攻撃の種類が増えていきます。

ヒットストップなどもなく「とどめの一撃」という要素がありながらにして、熱い剣戟や殺陣はあまりお目にかかれずに、割ともっさり目の地味な戦いが繰り広げられるでしょう。戦闘では、移動が横軸しかありません。ボスを除いて戦闘はいたってシンプルですので、高いアクション性を期待する方にはあまり向いていないといえるかもしれません。

「ACT好き」より「アート好き」に勧めたい……本作を楽しむ心構え

戦闘や物語の出来映えを鑑みるに全体的に佳作といった印象で、演出は出来がよく旧い時代劇を体験したい人にはマストバイと言いたい作品です。「時代劇を作るぞ」といった意志を強く感じますし、ローディング画面でもお目にかかれる縦書きの文言など、徹底して旧い時代劇のアートを再現しようとする意気込みが見てとれます。時代劇ファンには熱くお勧めしたいですし、時代劇をプレイしているのだ、といった態度で挑むのがちょうどいいのかもしれません。

しかしアクションゲームとして挑むには戦闘がシンプル過ぎて、こういったジャンルに精通している方は奥行きを感じられないでしょう。これはアクションゲームとしては大きな欠点にも感じられますが、上述したように「時代劇をプレイしている」という見方であれば、問題ありません。3段階のうちから設定できる難易度も、難しいと感じたら最も簡単なものを選べばするすると遊んでいけます。またボリュームは薄めで、5時間ほどでプレイが終わります

ゲーム内には選択肢も存在。

ただし、シナリオ的には硬派な仇討ち物語ではなく「冥界下り」をテーマとした物語であり、邦題「黄泉への旅路」とはそのことを指します。時代劇でありながら一般的な時代劇とは異なっていてファンタジーが含まれるのが本作の特色。値段もお手頃ですので、この硬派で時代劇的な意匠が色濃いビジュアルに興味を持った方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。


《SHINJI-coo-K(池田伸次)》

FPSとADVを偏愛しつつネトゲにも造詣のあるフリーライター SHINJI-coo-K(池田伸次)

「Game*Spark」誌に寄稿しつつも「IGN JAPAN」誌と「GAMERS ZONE」誌にも寄稿。「インサイド」誌にも寄稿歴あり。今はなき「Alienware Zone」誌や「週刊Steam」誌にも寄稿していたフリーライター。 そしてヒップホップビートメイカー業も営む音楽家兼ゲームライターの兼業家。通称シンジ。

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