リマスターではなく、リメイク。『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』早期体験版配信を記念し、皆が気になるところをプロデューサーに直撃 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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リマスターではなく、リメイク。『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』早期体験版配信を記念し、皆が気になるところをプロデューサーに直撃

新機能ならボタン連打でオラオラオラオラオラオラオラオラ!

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リマスターではなく、リメイク。『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』早期体験版配信を記念し、皆が気になるところをプロデューサーに直撃
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9月発売予定の『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』の期間限定の早期体験版の配信が6月16日より、1週間限定で開始されました。

本作は2013年8月29日にバンダイナムコゲームスから発売された漫画「ジョジョの奇妙な冒険」を原作としたPlayStation 3用ゲームソフトのリメイク。歴代キャラクター総勢50名が参戦し、第1部~第8部で活躍した主人公たちがスタンド、波紋、流法、騎乗などの力をぶつけあう1対1の格闘ゲームです。

本作では、ロバート・E・O・スピードワゴン、マライア、ペット・ショップ、ディエゴ・ブランドーの4キャラが新たに実装され、旧作のバトルシステム及びキャラ能力を調整。アシスト、スタイリッシュガード、ダッシュジャンプと新たに3つの要素が追加されています。

今回、バンダイナムコエンターテインメントのご厚意により、一足先に同作の体験版をプレイすることができたので、プロデューサーへのインタビューと合わせて、その内容に迫っていきます。

■ジョジョの世界観に没入できる圧巻のグラフィック

バトルステージは平面ではなく、奥行きを出すことで世界観の広さを演出しています。

また、バトル開始前後の演出もジョジョ特有の効果音や演出が粋です。

キャラクターモデルの再現度が高く、美しく仕上がったグラフィックはPlayStation 4やPlayStation 5の現行世代機種の写りにも十分に耐えられるクオリティになっています。

第3部の空条承太郎 VS DIOの名シーンも圧巻の演出で魅せてくれました。

■スタイル

体験版では、第1部ジョナサン・ジョースター、第3部空条承太郎とDIO、第6部空条徐倫の4キャラを使用可能です。

全50キャラそれぞれは、

  • 波紋」必殺技に使うHHゲージ(ハートヒートゲージ)を溜めることが可能。

  • 流法」キャラクターの能力が上昇する(発動中はHHゲージが増加しなくなるので、使用タイミング見極めが大事)。

  • スタンド」スタンドモードと本体モードを切り替えることができてモードによって技も変わる。

  • 騎乗」愛馬による突進などダイナミックな攻撃が可能で、敵の投げ技が決まらない特性を持つ。

などのスタイルを持っています。

スタンド持ちは、スタンドを出すことでリーチの長さや攻撃バリエーションがガラッと変わる反面、被弾範囲も広がるというデメリットもあります。攻撃中にクイックでスタンドを呼び出せるので、要所要所でスタンドを出して攻撃に繋げるのがおすすめです。

■必殺技HHA &GHA

バトルでは、攻撃を相手に当てたり、相手の攻撃を受けたりすることで、HHゲージ(ハートヒートゲージ)が溜まります。

HHゲージを1本使って、強力な技「HHA(ハートヒートアタック)」を放つことができ、HHゲージを2本使うことで、さらに強力な技「GHA(グレートヒートアタック)」が発動可能。GHAで与えられるダメージでは、残っているゲージが2.5本で1.2倍に、3本なら1.5倍に威力が上昇します。

前作では正確なコマンド入力をしないと必殺技が出にくかったのですが、本作では一部省略したコマンド入力でも必殺技が発動するようになりました(例:↓➘→+攻撃ボタン が ↓→+攻撃ボタンでも可に)。

時を止めるコマンド入力も難易度は低かったです。

また、イージービート(オンオフ設定可能)があり、弱攻撃ワンボタンを連続で入力するだけで自動でコンボがつながり、コンボの締技としては条件を満たしていればHHAも発動します。格闘ゲームが苦手な人も、簡単にコンボやジョジョらしい演出が楽しめるようになっています。

オラオラオラオラオラオラオラオラの爽快感がボタン連打だけで体感できます。

■ステージギミック

戦いの舞台となるバトルステージでは、特定エリア内でキャラがダウンすることで、各ステージ特有のギミックが発動します。例えば、シャンデリアがカウントダウンとともに落ちてくる、などです。ギミックはステージを注意深く見渡せば回避できますし、バトル中に相手を誘導して引っ掛けることで優位に立つこともできます。

■旧作から進化したニューシステム

体験版を試遊して感じたのがキャラのバトルアクションが旧作よりもスピーディーになったこと。一つ一つのアクションがスピードアップしたことで、バトル展開の緊迫感と盛り上がりが高まっています。また、必殺技コマンド入力においてもキャンセルするまでのインターバルに余裕ができて、コンボの繋げやすさやバリエーションが広がっています。

とくに、新要素「スタイリッシュガード」(↓+□×)では、相手キャラの攻撃時にタイミング良く発動することで相手キャラの攻撃を避けながら軸が入れ替わるので、優位な状態で逆襲ができます。

その上で、本作では「アシスト」の追加により、戦略性が大きく変動しています。

キャラ選択時にアシストするキャラを追加で選び、攻撃時や防御時(あるいは被弾中)にボタン一つでアシストキャラを呼び出しての追加攻撃や、カットインをすることができます。

攻撃時にアシストを呼び出せば、より大きなダメージを与えることができます。

一方で、相手の必殺技発動中などの被弾時にアシストを呼び出せば、相手の攻撃をカットインできます。

アシストキャラの能力は近距離攻撃、遠距離攻撃、トラップを仕掛けるなど様々で、バトル中に呼び出せる回数も1~3回と変わってきます。当然、カットインのためにアシストを呼び出すのはゲームの勝敗に大きな影響を与えるため、カットインで呼び出した後のクールタイムは長く設定されています。また、ジャンプ時にアシストを呼ぶことはできません。

■なぜこのタイミングでリメイク?『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』は新しく生まれ変わったのか?プロデューサーインタビュー

プロデューサー又野 健太郎氏

――まずは、このタイミングでのリメイクの理由を教えてください。

又野 健太郎(以下、又野)実はこの企画に着手したタイミングが、TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」(2018年10月6日~)の放送時だったんです。

その当時、日本にとどまらず、ワールドワイドで「ジョジョの奇妙な冒険」が盛り上がっているのをファンの熱量を通して感じたんです。そこで、新しいファンも増えているタイミングで、ゲームを届けられないかと考えたのが始まりでした。

当時の現行機で購入できた「ジョジョの奇妙な冒険」のゲーム、PlayStation 4用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』(2015年12月17日に当時のバンダイナムコゲームスから発売、2対2のタッグで戦うアクションゲーム)が、発売から年月が経っているにもかかわらず、好調に推移していました。熱量という面でも、販売状況という面でも、ジョジョファンがゲームを求めているんじゃないかなと思いましたね。

一方で本作のベースとなった前作『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』(2013年発売)はPlayStation 3での発売だったため、現行世代機で購入して頂ける環境ではありませんでした。『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』は知っているがプレイしたことがないというお客様の声も耳にし、新しい形で蘇らせてジョジョファンにお届けするのはどうかな?と考えたのが今回のリメイクのきっかけです。

――1から新作を開発するのではなく、あえて旧作をリメイクすることを選んだのは、それだけの可能性を感じたからですか?

又野そうですね。さきほどもお話しましたが、「『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル』を知っていても、今買える環境ではないのが残念」というような感想があったことからも可能性を感じていましたし、原作のグラフィックの再現度は非常に高く、当時のスタッフがすごくこだわって作っていたゲームだったので、再度蘇らせることにチャレンジしたいなと思って企画を進めてきました。

――リメイクでは新たに4キャラが追加されましたが、どんな基準で選ばれたんですか?

又野一つ目はスタンドや波紋とは別の角度から、何か新しいスタイルでゲームに上手く落とし込めるようなキャラクターがいないかと考えた点。二つ目は「ジョジョの奇妙な冒険」は多くのキャラがいますので、キャラクターが持つ特徴を本作に落とし込んだときに対戦格闘ゲームとして面白く作れそうか?という点の軸が大きかったかなと思います。

――リメイクにあたって、キャラのバランスのどんな点を調整したのでしょうか?

又野バトル面では全体的なシステムの見直しをしました。分かりやすいところで言うと、「ヒットストップ(攻撃が当たった時に、互いの動作が停止している時間)」を追加したり、スピーディーな戦いを楽しんでもらうために各アクションのスピードを早めたりしています。

そして、「先行入力(コマンドの入力受付時間に幅を設けて、他の動作中やその前にあらかじめ技のコマンドを入力すると発動できる)」のコマンド入力受付時間を改善しました。PlayStation 3版は比較的タイトな設定だったので、入力受付時間を緩和することで、思い描いたアクションをストレスなく実現しやすくなったと思います。

前作にはなかった攻撃時の手や足などにも「やられのコリジョン(当たり判定)」を追加しています。旧作では、大きなパンチ攻撃をしても、攻撃発動時に残った腕がダメージ判定にならないので、狙われることはなかったんですけど、今回は隙のある強パンチになっているので、それを狙われるリスクみたいなところを作っています。

他にも、必殺技コマンドの入力簡易化、コンボの補正など、細かい調整は色々あります。

――バトル面での新システムは「アシスト」、「スタイリッシュガード」、「ダッシュジャンプ」がありますが、この「ダッシュジャンプ」はどのような機能でしょうか?

又野旧作ではダッシュ時にジャンプしても、慣性を無視して緩やかに飛んでいたのですが、本作では立ち止まっていたり、歩いていれば高めのジャンプをし、ダッシュ時には早くて低めのジャンプで敵に迫れるようになりました。

――新機能を追加した狙いは何ですか?

又野システムの追加に関しては、PlayStation 3版をプレイいただいた方にも再び目を向けてもらいたいという側面が強いですね。

本作はリマスター版や移植のように見えるかもしれませんが、我々開発スタッフとしては、ゲームのバランス全体のシステム、キャラクター個別のシステムの見直しをかけ、リメイク的な気持ちで作っているんですね。

ここの違いをしっかりと伝えたくて、新システムを入れることで、旧作をプレイされたお客様にも、また別の駆け引きを楽しんでいただけるように、全体を整えています。

――本作は現行世代機向けになっていますが、旧作で評判の良かったグラフィックはそのまま通用しましたか?

又野グラフィック面は当時のスタッフが情熱を込めて、こだわって作っていたこともあり、現世代機でも高いクオリティで表現することができましたね。

グラフィック面は順調に進みましたが、新たなキャラクターたちの必殺技演出などはPlayStation 3版のキャラクターのクオリティが高いことにプレッシャーを感じながら作っていました(笑)。せっかくの新キャラクターの演出が「かっこ悪い」って言われてしまうことは避けたかったので、試行錯誤を繰り返したキャラクターもいます。こだわりが詰まっているので、注目して頂きたい点ですね。


『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル R』期間限定 早期体験版は6月16日~6月22日までプレイ可能です。オンラインで対戦可能なプレイヤーマッチモードもあるので、まずはぜひこの「リメイク」を試してみてください。


《乃木章》

現場に足を運びたい 乃木章

フリーランスのライター・カメラマン。アニメ・ゲームを中心に、親和性のあるコスプレやロリータ・ファッションまで取材。主に中国市場を中心に取り上げています。

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