サバイバルホラー『EBOLA 3』―『バイオハザード』『サイレントヒル』『アローン・イン・ザ・ダーク』に影響を受けた【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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サバイバルホラー『EBOLA 3』―『バイオハザード』『サイレントヒル』『アローン・イン・ザ・ダーク』に影響を受けた【開発者インタビュー】

荒削りながら今後に期待できます。

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サバイバルホラー『EBOLA 3』―『バイオハザード』『サイレントヒル』『アローン・イン・ザ・ダーク』に影響を受けた【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、indie_games_studio開発、PC向けに9月2日に早期アクセスが開始されたサバイバルホラー『EBOLA 3』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、一人称視点のサバイバルホラー。リプレイ性、非直線的なストーリー、3つのエンディングや様々な武器などが特徴です。日本語には対応していますがその品質は現時点で低く、開発者によると今後日本語ローカライズの品質を徐々に向上させていくとのことです。

『EBOLA 3』は、1,730円で早期アクセス配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Viktor Trokhin氏(以下Viktor)こんにちは、Viktor Trokhinです。30歳で、2017年からプロとしてゲーム開発を行なっています。プログラミングはインターネットを使って独学しました。本作の開発は私1人で行なっています。元々は料理人で、今も料理人とゲーム開発の両方を仕事としています。私が一番好きなゲームはもちろん『Resident Evil』シリーズで、日本では『バイオハザード』と呼ばれていますね。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Viktor私はサバイバルホラーというジャンルが大好きなのですが、このジャンルのゲームはとても少ないです。収益性という点だと、本ジャンルはあまり良いものではなく、ホラーウォーキングシミュレーターの方が作るのは簡単ですし、10倍は売れます。シンプルなホラーの方が簡単に作れるのです。

そのため、本作の開発はお金稼ぎが目的ではなく、このジャンルを称賛するため、そしてこのジャンルのファンのために行なっています。昔ながらのサバイバルゲームファンのためのイースターエッグも本作には登場しますよ。

――本作の特徴を教えてください。

Viktor本作には、街、病院、地下研究所という3つの異なるストーリーラインがあり、それぞれ異なるロケーション、敵、キャラクターたちに出会うこととなります。それぞれ異なるエンディングも用意されているため、シンプルに言うと、本作には3つの異なるゲームが収録されていると言えるでしょう。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Viktor主なターゲットは名作サバイバルゲームに慣れ親しんでいる人たちです。本作には名作のイースターエッグが入っており、懐かしさを演出しています。若い方も、本作の雰囲気に没入感を得られるのではないでしょうか。

――早期アクセスはどれぐらいの期間を予定していますか?今後どのような要素が追加されるのですか?

Viktor本作は1人で開発しているものですので、早期アクセスの狙いはバランス調整や良くない部分の修正などです。早期アクセスの終了は2~3ヶ月以内を予定しています。最近になってパブリッシャーから連絡をもらい、本作を家庭用ゲーム機でリリースしないかと提案されました。そのため、ゲームパッドのサポートを追加したいですし、家庭用ゲーム機向けの最適化も行いたいと思っています。

――早期アクセスとしてリリースしてみた感想を聞かせてください。

Viktor早期アクセスを開始した当時、たくさんの問題点がありました。プレイヤーの皆さんにはバグを見つけてもらい、修正作業をおこなっています。アップデートは毎日行なっており、すべてのリクエストや提案に耳を傾けていますので、やることはたくさんあります。早期アクセスにも関わらず、全体的にプレイヤーの方々には温かい目で見ていただいています。現時点で本作のプレイ時間は20~24時間となっており、本作の価格やインディータイトルであることを考えれば、良いものになっていると満足しています。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Viktor本作は『バイオハザード』『サイレントヒル』『アローン・イン・ザ・ダーク』といった昔のサバイバルホラーから影響を受けています。映画では、1998年の『パラサイト』や1982年の『遊星からの物体X』から影響を受けました。これらの映画は、当時すごいスペシャルエフェクトがなかったにも関わらず、素晴らしいホラー感や不安感といったものを表現していました。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Viktorポジティブな面とネガティブな面がありました。ポジティブな面ですと、自宅にいる時間が長くなったので、より多くの時間を本作の開発に充てることができたことです。逆にネガティブな面ですと、パンデミックの間に私の古い友人が亡くなり、しばらくの間何も手につかなくなったことです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Viktorはい、大丈夫です。自分が作ったゲームを配信者にプレイしていただけるというのはクールですね。リアクションを見るのが楽しみですし、フィードバックをいただくのにも役立ちます。彼らのおかげでより多くの人に本作を知っていただけますので、私としても嬉しいです。YouTubeや他のプラットフォームの配信者の方から連絡があれば、喜んでゲームキーをお渡ししますよ。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Viktor諦めず、自分の夢を追いかけてください。私はその辺の普通の料理人として12年間、田舎で働いていました。まさか自分がゲームを作ることになるなんて思ってもいなかったのです。人生は、望めば好転します。幸運を。それではまた。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。




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