2021年9月に発足から15周年を迎え、昨今も数々のゲームをパブリッシングしている505 Games。Game*Spark編集部はそんな同パブリッシャーの日本法人・505 Games Japanが主催するクローズドイベント「ROUTE 505」に参加し、初解禁のタイトル情報や国内で初めて試遊展示された『Miasma Chronicles』をチェックしてきました。
オンラインではないリアルイベントが復活しつつある昨今ですが、「ROUTE 505」が開催されたのは東京ゲームショウ2022の3日前のこと。このあとの数日間、日本のゲーム業界が大きく盛り上がることは多くの出席者が意識していたことでしょう。
「ROUTE 505」に集まっていたのはGame*Spark含むゲームメディアとインフルエンサー達。おそらく、そのすべての人々が東京ゲームショウ2022に向けてもエンジンを温めていたに違いありません。
そんな“既に温まっている”であろう参加者を最初に迎えたのは、本イベントで初解禁の新規タイトルを含む最新映像のお披露目です。その中で公開された『EDENGATE: The Edge of Life』は、一人称視点パズル『マニフォールド ガーデン』開発元の新作。若き天才科学者“ミア”として、廃棄された「エデンゲート」なる街を探索していきます。
同時に映像が披露された『Unheard』は、会話音声から事件を調査するミステリーパズル。「犯行現場に残った音や声を聴いて犯人を捜す」という独特なシステムを備えた本作は、2023年にPS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに発売予定。日本語音声も収録されるとのことです。Game*Sparkでは中国語版でのプレイレポートも掲載しているので、興味を持った方はあわせてご覧ください。
更に会場では、プロドライバーの下田 紗弥加さんによる『Asset Corsa Competizione』のデモプレイも実施。同作シミュレーション機を使って練習しているという下田さんのプレイングが披露され、大型のシミュレーション筐体の前に参加者が集合していました。
また、「ROUTE 505」では世紀末を舞台にしたケモノ戦術ストラテジー『ミュータント・イヤー・ゼロ:ロード・トゥ・エデン』のデベロッパー・The Bearded Ladiesによる新作『Miasma Chronicles』も体験可能でした。『ミュータント・イヤー・ゼロ』はケモノやゾンビに変異したミュータントを率いて戦いに挑むストラテジーRPG……という独特なビジュアルと手応えのあるゲームプレイが特徴でしたが、本作でもそのユニークさは変わらず、更にリッチな表現で物語が描かれていました。
見下ろし視点のRPGのようなマップ探索と軽妙な会話パート、そして硬派で本格なターン制ストラテジーが展開する戦闘パートを体験できる本作は、基本的には『ミュータント・イヤー・ゼロ』と同タイプな手触りです。
しかしながらそこかしこに演出表現の強化を感じられましたし、人間×ロボットという兄弟(!)のラフな掛け合いも魅力的です。「個性的」では済まないレベルの姿をしたキャラクターとの会話シーンにも、The Bearded Ladiesらしいエッセンスが詰め込まれていました。
今回の試遊ではあまり長時間の体験はできなかったものの、地形やカバー率、時にはグレネードなどの投げ物の使い方やアイテム収集要素まで解説される序盤をプレイできました。日本のゲーマーにとっても馴染み深いSRPGをハードコアに味わえる、コミカルながらも硬派なSFタイトルとして期待を持てる仕上がりです。
この『Miasma Chronicles』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに2023年リリース予定。今回の試遊版は英語のみを対応言語としていましたが、国内向けリリースの際は日本語音声・字幕をサポートします。