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ローグライクACT『Her Name Was Fire』ビルドづくりの面白さは十分だが、ややコンテンツ不足な部分も【爆レポ】

己を育て5つのステージを乗り越えろ。

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ローグライクACT『Her Name Was Fire』ビルドづくりの面白さは十分だが、ややコンテンツ不足な部分も【爆レポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2022年10月12日にTissue InuよりPC(Steam)向けにリリースされた『Her Name Was Fire』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Her Name Was Fire』とは

周囲から現れる虚無の怪物たちを倒して生き残りを目指す、ローグライク型ツインスティックアクション。プレイヤーは炎を操る主人として敵を倒してレベルを上げ、新たなスキルを身に付けながら、5つの「悲哀のステージ」をクリアするのが目的です。

いわゆる『Vampire Survivors』系のゲームですが、ボスを倒して次の5つのステージを攻略するという大きな目的があります。ステージ内に登場するボスはタロットカードをモチーフにしていたり、虚無の世界で「サーバー」を破壊して世界を進めたりと、独特な世界観も本作の特徴です。

ゲームは基本的なメイン魔術と、レベルアップで得られるサブ魔術などを自由に組み合わせ可能で。戦いながらレベルを上げてビルドを強化するか、次のステージに進むことを優先するかで、ゲームプレイ時間も大幅に変化します。

『Her Name Was Fire』の実内容に迫る!

本作はゲーム開始時に、主人公が使用するメイン魔術をチャージ式の強力な「ファイアオーブ」、連射式の「ガトリングの小枝」、強力な斬撃の「サンダーブレード」の3種類から選びます。また、特性として「HP1アップ」「ダメージアップ」「キャスト速度アップ」から1つ選択できます。

ゲームモードは「時間無制限モード」と「15分モード」の2種類。15分モードだとレベル上げの時間が短い分、ボスへの道のりが少し簡単になります。すべての選択が終了したらいよいよゲームスタートです。

本作の基本操作は非常にシンプルで、移動と攻撃(キャスト)、ダッシュのみです。攻撃ボタンを押し続けるとゲージが溜まる方式。ファイアオーブは最大威力の魔法となるほか、サンダーブレードはチャージが完了しなければ攻撃ができません。そのため、メイン魔術ごとに初期の攻撃スタイルは大きく異なります。

ゲーム中は敵を倒すことで落とす灰(=経験値)を集めることでレベルアップし、さまざまな効果のあるスキルカードを取得できます。また、ステージ内に登場する「サーバー」を破壊することでボスが登場する特殊なエリアが登場します。これを繰り返しながら、合計5ステージをクリアすれば勝利です。

豊富なビルドを制して生き残れ!

ゲーム内では、時間とともに強力な種類の敵が登場していきます。当然ながら初期状態の魔法では太刀打ちできるはずもないので、いかにして強力なビルドを作り出すのかが重要です。

本作のスキルには「キャスト時に追加攻撃」「移動速度/キャスト中の移動速度アップ」「メイン攻撃ヒット時に追加効果」など、さまざまなカテゴリーの種類が用意されてます。レベルアップ時には3つの選択肢から1つ好きなものを選べます。また、ステージ内のボスを倒すことでその特性に応じた特別なスキルカードも入手できます。

レベルアップ時には、ペナルティを受けることで一度リロールすることも可能。ペナルティは数秒間動きが遅くなるなど、限定的なものなので状況によっては有用です。さらにレベルアップ時のスキル取得をスキップする選択肢もあります。これは「スキップすると攻撃力アップ」を組み合わせることで高い効果を発揮します。

ビルドの組み合わせは非常に豊富ですが、ある程度はメイン武器の性能に合わせて強化するのが安定します。ヒット時追加効果であればガトリングと相性が良いですし、手数が少ないブレードであれば移動速度を上げたり、範囲攻撃のスキルを取ることで立ち回りは楽になります。

また、メイン武器ごとにその特性を強化するスキルもあります。特にファイアオーブは貫通効果を取ることで大幅に強くなる(というより貫通がないと中盤以降戦えない)ため、なるべく狙っていきたいところです。

もちろん好きなスキルを優先して選ぶのも間違いではありません。スキル効果は基本的に大きいため、いろいろ試して自分だけのビルドを探しましょう。

ボス戦ドロップではほかのボススキルが出ることも。

プレイを重ねて可能性を広げよう!

ゲームをプレイしていると、新たな特性やスキルをアンロックできるリソースが貯まっていきます。特性はダッシュのクールダウン短縮や一度だけ復活できるようになるなどの種類があります。アンロックできるスキルはボスを倒した際のスキルのみで、通常のレベルアップ時の選択肢に登場するようになります。

筆者がプレイしていて強いな、と思ったのは「移動スキル」と「ヒット時追加効果」です。時間が進むと敵が硬くなり、速度も上がっていく本作では、なんとかして敵の数を減らすか避けるかが大切。特に「メイン魔術を当てた敵が死亡時に爆発するようになる」スキルは手放せません。

もうひとつ強力なのが「キャスト時に確率で剣のバリアを周囲に展開する」というスキル。このバリア展開時の副次効果に「発生時は無敵」というものがあります。この無敵効果はボスの攻撃すら無効化するので、キャストを早めるスキルを合わせれば敵に突撃しながら戦うことも可能です。

ほかにもアンロック特性の「ダッシュのクールダウンが半分になる」と、スキルの「ダッシュ時にダメージゾーンを展開する」などの効果を組み合わせるのも強力。本作のダッシュ中は無敵なので、ダッシュを中心に組み立てるのも立派な戦術になりえます。

逆に、一部のスキルは(筆者の戦い方もあるかもしれませんが)取らなくてもいいかな、と思うような扱いづらい能力も。ボスを倒すことが目的となる本作では、とにかく無敵効果を持つスキルやダッシュが重要になるので、そこだけはゲームデザインとシステムが少しずれてるかも、と感じます。

ボスを倒して次のステージに進むとライフは全快します。

ここまで紹介してきた『Her Name Was Fire』。スキルを選択しながらビルドを組み、大量の敵に立ち向かうというのは間違いない面白さの作品です。また、ゲームの方向性として耐えるのではなく「ボスを倒してステージをクリアする」というものが根底にあるため、アクション性や瞬間的な判断が問われます。ゲームのテンポを考えると、15分モードの方が楽しく遊べると個人的には感じました。

全体的なアートワークも好印象。少し独特な世界観や、ボスである“メジャー・アレゴリー”の存在などについては、細かく説明しないでプレイヤーごとの解釈を求めているなど「こだわり」を感じさせる作品でもあります。

なお、本作のゲームバージョンが「0.1.18」であるためか、敵の種類などはまだまだ少なく、スキル性能には多少の偏りを感じます。日本語訳も少し分かりづらい部分もあり、メインスキルの「ガトリングの小枝」は英語だと「Gatling Twig」なのでほぼ直訳されている部分も。こういった細かい部分の修正が行われば、この先大きく期待できるポテンシャルは秘めています。

『Her Name Was Fire』はPC(Steam)向けに配信中です。

タイトル:Her Name Was Fire

対応機種:PC(Steam

記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

発売日:2022年10月12日

記事執筆時の著者プレイ時間:4時間

価格: 410円


Amazonギフト券 チャージタイプ(直接アカウントに残高追加)
¥5,000
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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