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【G-STAR 2022】ソウルライクを名乗るのにふわさしいクオリティ、NEOWIZの『Lies of P』アジア圏初のプレイアブルに触れてきた

韓国の大規模ゲームイベントで、誰もが知る古典「ピノキオ」を大人向けに味付けしたダークファンタジーを試遊。

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【G-STAR 2022】ソウルライクを名乗るのにふわさしいクオリティ、NEOWIZの『Lies of P』アジア圏初のプレイアブルに触れてきた
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11月17日~20日の期間、韓国・釜山で開催されている「G-STAR 2022」の会場にてNEOWIZブースを訪問。同ブースは“ソウルライク”アクションゲーム『Lies of P』一点のみの出展となっており、20分程度のメディア向け体験会に参加しました。

本作はPC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに2023年発売予定で、今回の体験会でプレイできたのはPC版。過去にプレイアブル出展したのは8月の独・ケルンで行われた「gamescom 2022」なので、アジア圏での試遊はこのG-STAR 2022が初となります。「ソウルシリーズのようなアクション」という事前情報から注目度の高い『Lies of P』の雰囲気を、撮れたてのスクリーンショットとともにお伝えします。

巨大なNEOWIZブース。一般来場者向け試遊は50台用意されていますが、午後には3時間待ちの長蛇の列に


新解釈・大人のための残酷童話「ピノキオ」で“P”は人間になれるのか?

『Lies of P』は童話「ピノキオ」を大人向けに新解釈した、ダーク系ファンタジーアクションゲームです。美しく華やかな仏・パリの「ベル・エポック」時代(19世紀後半から20世紀初頭)をモチーフとしながら、ゲーム舞台となる架空の都市「Krat」は没落していて、ほとんど廃墟のような世界。プレイヤーは魂を持たぬ少年の人形“P”として目覚め「ゼペットさんを探して 彼はこの街にいる」という1枚のメモを元に、彼の行く手を阻むものと戦っていきます。

本作の特徴は「何度でも死んで覚える」というソウルライクでシビアなアクション性だけでなく、NPCとの会話の中で嘘をつくほどにPが人間性を獲得するシステムにもあります。童話では嘘をつくほど鼻が伸び「正直で優しい性格になれば人間になれる」と諭されるピノキオですが、『Lies of P』では反対に人間になるため嘘偽りを選択しなければなりません。最終的にいくつの嘘を重ね、どれだけの人間性を獲得できたかにより、3つの異なるエンディングに導かれることになります。

試遊は「バランス型」「スピード型」「パワー型」と異なる3種の武器で、いくつかのチャプターをプレイ可能
キーボード&マウス操作もできますが、コンソール向けに最適化されており、Steam版で遊ぶ際もコントローラー推奨です

試遊では目覚めてすぐに「Stargazer」なるモノを起動。ソウルシリーズにおける「かがり火」と同じシステムで、死亡した際のセーブポイントであると同時に起動済みStargazer間の移動、武器の強化やPの能力アップグレード、左腕の義手の付け替えなどのカスタマイズを行えます。

過去の繁栄をうかがわせる華やかな看板や建物は残りつつ、灯のともらぬ路地や店が並ぶ都市は全体的にビジュアルが暗めで、陰鬱さを漂わせています。Pに襲い掛かるのは自動人形(オートマタ)や機械の犬たち……しかし、なぜ人形が人に襲い掛かってくるのでしょうか? その理由も本作で解明していく謎のひとつです。

画面左上の赤ゲージはHP、緑ゲージはスタミナ、青ゲージは「フェイブルゲージ」と呼ばれ、NPCを倒すとチャージされていきます。使う武器により異なりますが最低2つ分のフェイブルゲージが貯まると、強力な攻撃を繰り出せるように。そのほか、戦闘時の操作方法やアイテム取得など基本的な情報は、まとまったチュートリアルという形ではなくプレイ進行にあわせてゲーム内で表示されます。

敵の攻撃にタイミングを完璧に合わせた「Perfect Guard」ならノーダメージにできる

今回は20分と短めのプレイで戦闘メインのため、『Lies of P』の魅力のひとつである武器合成システムや嘘システムは体験できなかったのですが、光と影のコントラストが浮き上がらせる美しいビジュアルや、ソウルライクを名乗るにふさわしいアクション性の高さは体感できました。

少しだけ残念なのは、今回のデモ版に限らず製品版でも難易度設定が存在しないということ。世界観が魅力的なこともあり、「物語を楽しみたいがソウルライクは苦手」という方のための救済措置など、遊びの幅はあって良かったのではと感じます。3タイプのエンディングがあるということで周回プレイも前提となりますし、プレイスタイルだけでなく難易度自体を変えるバリエーションも欲しかったところです。

恥ずかしながら、筆者はPC版『ELDEN RING』を発売直後に購入しましたが、いまだ王になれない(ただし諦めず継続中)ほどアクションゲーム下手すぎプレイヤー。ソウルシリーズで遊ぶたびに味わった「分かっていたのに避けられなかった」という悔しさ、死ねば死ぬほど前回より少しだけ先に進める嬉しさなど、ほぼ同じ感覚がジワジワよみがえってきました。

ソウルライクを名乗るフォロワーは数多く登場してきましたが、『Lies of P』は単なる“模倣”ではなく、ソウルシリーズへのリスペクトを直球で感じられます。20分のテストプレイでは到底たりず「あともう1回!」という気持ちをかきたてられました。どうして今年の東京ゲームショウに出展してくれなかったのか。日本のユーザーにこそ体験してもらい、この感覚を共有したかった…と強く感じました。

『Lies of P』は全世界同時発売を予定しており、日本で体験できる日もそう遠くないはず。本作が気になるユーザーは続報をお待ちください。

迫力ある55インチのディスプレイで行われたメディア向け体験プレイ
「G-Star」会場の外にもサーカスのテント風『Lies of P』のブースがあり、中ではアートワークやゲーム内に登場する武器を再現したオブジェクトなどが飾られている
取材協力:NEOWIZ
《稲川ゆき》

プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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