密造酒製造シム『Moonshine Inc.』カジュアルにも専門的にも楽しめる幅広さ!一部の日本語表示、バグの修正が待ち遠しい【爆レポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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密造酒製造シム『Moonshine Inc.』カジュアルにも専門的にも楽しめる幅広さ!一部の日本語表示、バグの修正が待ち遠しい【爆レポ】

作れ、レシピを見つけ出せ、クオリティを高めろ。密造酒づくりの道は果てしない。

連載・特集 プレイレポート
密造酒製造シム『Moonshine Inc.』カジュアルにも専門的にも楽しめる幅広さ!一部の日本語表示、軽微なバグ修正が待ち遠しい【爆レポ】
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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。

今回は2022年12月2日にKlabaterよりPC向けにリリースされた『Moonshine Inc.』について生の内容をお届けしたいと思います。

『Moonshine Inc.』とは

密造酒づくりをテーマにした経営シミュレーションゲーム。プレイヤーは新進気鋭(?)の密造酒製造者となり、さまざまな人の力を借りながらお酒を密造しながら販路を拡大して、ビジネスを成長させていきます。

ゲーム内で用意されたお酒は密造酒(Moonshine)、ラム、ウイスキーなどのカテゴリーに分かれた70種類以上。穀物や果物など50種類を超える材料や多彩な蒸留・発酵用の施設などが登場し、プレイによって解放されていく技術やレシピ、従業員のスキルなどにより、無限のような種類におよぶ「お酒」を作り出すことができます。

もちろん扱っているのは密造酒のため、当局の捜査には要注意。また、お客のニーズに合わせたお酒を選び、材料や施設にこだわってより質が高いお酒を密造・提供しなければなりません。プレイヤーの商売が莫大な利益を生むのか、それとも逮捕者としての最後を遂げるのか、その結末はプレイヤーが時流を読めるかにかかっています。

ちなみに本作は発表段階で、海外番組「Discovery」で配信している「Moonshiners」のライセンスを受けた『Moonshiners The Game』の名前で発表されていました。その後はライセンスを返還してゲーム名を『Moonshine Inc.』と変え、独自の物語と「密造酒製造者としてのリアルを描いた作品」として制作しています。

ちなみに、本作は日本語に対応しているのですが、なぜか一部の文字が表示されないという不具合があります。そのため、ストーリー会話や施設の説明などで分かりづらい部分があるので、場合によっては英語で遊んだほうがわかりやすいかもしれません(本記事のスクリーンショットは日本語版ですが、一部の単語は英語で説明しています)。

すべての文字じゃなく一部分だけが抜けている不思議。

『Moonshine Inc.』の実内容に迫る!

ゲームは冒頭、主人公が都会での生活でマフィアの小間使いとしてパブで働き、やがて夢破れるシーンが描かれます。そして田舎に戻った主人公は妹とおじさんの協力を得て、かつて祖父が利用していた密造酒の製造基地で再び大きな夢をつかもうとするのです。

本作はチャプター制に分かれていて、ゲーム内のメインクエストをある程度達成することで物語が進んでいきます。チャプターが進むごとに新たな施設や技術がアンロックされ、これまで作ることができなかったお酒も密造できるようになっていきます。まずは密造施設を稼働させるため作業員を雇い、発酵樽や釜などの施設を作成していきます。

密造酒づくりは、大まかに「材料の選別」「発酵」「蒸留」「瓶詰め・配送」の工程に分かれています。まずはチュートリアルで密造酒カテゴリーの“安酒(Rotgut)”と言う名前のお酒を作っていきます。まずは安酒の材料となる砂糖と酵母、製造施設を選び発酵段階へと進みましょう。

Rotgutは密造酒を代表する名前のひとつとしても紹介されています。

発酵段階では水と糖の分量、発酵時間などを調整し、フレーバーおよびアルコール度数を決定していきます。蒸留工程では、完成した発酵液を蒸留する火力を決定していきます。また、この工程で最も重要なのが密造酒の「味やアルコール度数が異なる瓶」をチョイスすること。ここで雑味や低アルコール品を取り除くことで、クオリティの高い密造酒が完成するのです。

瓶詰めして完成した密造酒は、地域内にある酒場(Hot Spot)へと配送することでお金に変えられます。その後さまざまなクエストを達成し、主人公は密造酒製造業者としての道を歩んでいくのです。

作業風景もいい。

警察の監視に要注意!

本作には独自の “Red Flag Police” メカニックが導入されています。これは、プレイヤーの動向によって警察の監視体制が強化されていくシステム。冒頭でも述べましたが、主人公はあくまで「密造」をしているため、もし警察に見つかったら一巻の終わりなのです。

ゲーム内では常にポリスアラートのゲージが4段階のレベルで表示されています。ゲージは「密造酒の販売」や「クエストの失敗」、「当局が監視している食材の大量購入」などの要因で上がっていきます。警戒レベルが上がると配送時のイベントが増えたり、監視する食材の種類が増えていき、最大レベルに達した場合は主人公の拠点に捜査の手が及んでしまいます。

配送トラックがマップ内の?に触れるとイベントが発生。
目のマークが付いた材料は買わないようにしましょう。

また、密造酒を販売してくれるHot Spotにも個別の警戒レベルが存在しています。密造酒の販売需要が高まれば当然少しずつ有名になり、警察のチェックも厳しくなるのです。アラートレベルが最大になると店に捜査が入り、顧客の減少と商品の差し押さえ、ポリスアラートの上昇といった状況が発生するので注意が必要です。もっともHot Spotの警戒レベルが上がるのは悪いことだけではなく、価格ボーナスが付くなどのメリットが発生するケースもあります。

なお、チャプターが進めば主人公たちは密造の根城を移すため警戒度はリセットします。ゲーム内の目標クエストには「ブランデーカテゴリーのお酒を400リットル売る」など、販売に関わるものも。密造酒の販売数量が増えれば警戒度が上がりやすく、なるべく早めに目的を達成しなければゲームオーバーにもなりやすくなります。

材料吟味・施設増築・スタッフ強化で最高の密造酒を!

密造酒を早く売るための秘訣は、お酒の質を上げて適正な価格設定にすれば良いため非常にシンプルです。質の高い酒を密造するためには「レシピに則った材料と量を選ぶ」「酵母を吟味する」「効果の高い施設を使用する」「アルコールを高めるなどのスキルを覚える」といった方法が用意されています。また、人気の高い種類のお酒を密造すること、同じ種類のお酒は連続して売ると飽きられるなどの要素も重要です。

材料や生産施設などを増やすためには、密造やクエストで得られるポイントで技術ツリーをアンロックしていく必要があります。例えば最初は最低限の密造酒しか作れないのですが、ツリーで「圧搾機」をアンロックすればストアで果物が購入できるようになり、新たなカテゴリーのブランデーを密造できるのです。

また、施設で働く従業員のレベルを上げるのも欠かせません。従業員にはそれぞれ特性が用意されているほか、レベルアップするとスペシャリストとしてのスキルも覚えられます。スペシャリストスキルは酒の質を5%上げるなど、とても協力な物が揃っているため、従業員には酒の生産や清掃、配送など積極的に専門の仕事を与えて経験を積ませていきましょう。

また、瓶詰時に水を入れてアルコール分を調整したり商品価格を変えたりもできます。完成した商品がどれだけのペースで売れるのかは表示されるため、上手に調整して警察に見つかる前に売り抜けるようにしましょう。

購入できる材料が増えればそれだけ選択肢が増えるのです。
車を変えれば速度だけでなく配送量も増加。
当然ですが施設のメンテナンスも大切です。

経験を積んで未知のレシピを発見せよ!

そして本作でもっとも重要なのが密造酒の「レシピ」を見つけ出すことです。ゲーム内には「レシピマップ」という図があり、マップ内にはゲームに登場する70種類以上あるすべてのお酒が配置されています。新しいお酒を密造すると、そのお酒の周囲が少し開いていきます。この開けた範囲に別のレシピがある場合、制作のためのヒントが入手できます。

また、最初にレシピを指定せずに初期材料を入れることで「未知のレシピ」にどれだけフレーバーがマッチングしているのかのヒントが出ることがあります。そこで正しい材料を選び、フレーバーマッチ率を高めることで、これまで知らなかったレシピを一気に見つけ出すこともあるのです。

レシピマップの開拓は非常に楽しい要素です。名前だけわかっている酒でも、現実の材料を知っていれば、ゲーム内で材料と施設が揃えて密造することも不可能ではないです。お酒にはそれぞれグレードも用意されていて、高級な酒を作り出せば当然利益も大きくなりますよ。

さらに、すでに知っているレシピをアレンジして本来とは異なる材料で蒸留することもできます。筆者は「メープルシロップを使用した酒を配送してほしい」と言う依頼に対し、メープルシロップが材料候補にないテキーラに組み込んで密造してみました。その結果、配送した商品は満足したようでクエストは無事クリア。多少の無茶なアレンジも、しっかりシステムに組み込まれています。

本来はこの4種類から材料を選ぶのですが……。
メープルシロップを入れてもOKでした。

このシステムを理解すると次々に新しいレシピを見つけたり、自分なりのアレンジできるようになります。スキルをアンロックすればさらなる質の良い酒も、無理にアルコール度数を高めたムチャなレシピの酒も作れるようになるので、理解が深まるごとにゲームは非常に楽しくなっていきます。

カルヴァドスならあの材料だよなと推測したり。
質にこだわって高価格で販売したり。

ここまで紹介してきた『Moonshine Inc.』。幅広いレシピで楽しめる密造は決して難しいシステムでなく、親切なガイドで直感的にも専門的にも楽しめるようになっています。また、警戒システムのお陰でゲームに緊張感が生まれるだけでなく、警戒度が高くなりすぎた地域を捨てるような状況になるなど、Steamストアページにも書かれている「アメリカの密造酒醸造家を、あらゆる困難も含めてリアルに再現」と言う要素をゲームのプレイスタイルとして上手く組み込んでいる印象です。

ただし、現時点では「日本語だと一部の文字が表示されずにテキストが分かりづらくなる」など、いくつかの不具合もあります。プレイしているだけでも、「発酵がいつまでも進まない」「車が行方不明になる」などの状況に遭遇しました。いずれもゲームをロードし直すことで対処できましたが、じっくりと考えながら経営をしていきたい作品のため、ゲーム進行に関わる不具合は早めに対処してほしいところです。

一度に複数クエストクリアすると表示がすごいことになります。

今後のアップデートに大きな期待がかかる『Moonshine Inc.』はPC(Steam/GOG.com)向けに配信中。サウンドトラックやアートブックが入手できるDLC「Supporter Pack」も販売中です。

タイトル:Moonshine Inc.

対応機種:PC(Steam/GOG.com)

記事におけるプレイ機種:PC(Steam)

発売日:2022年12月2日

記事執筆時の著者プレイ時間:12時間

価格:2,300円



《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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