『フロンティアハンター ~エルザの運命の輪~』は、インディーゲーム開発チーム・IceSitruunaが開発するアクションゲームです。
『タワーハンター ~エルザの試練~』の続編となっており、メトロイドヴァニア的な探索アクションが特徴の作品です。12月15日に早期アクセスで配信されたばかりの本作について、この度先行してプレイする機会をいただきました。序盤を中心に同作の魅力をお届けします。
エセお嬢様、死んだ目の猫耳ナースなど濃いキャラ多数!日本語ボイスも付いた魅力的な登場人物

本作の主人公は、前作でレジェンダリーハンターライセンスを取得し、領土の開拓を目指す帝国政府軍の探検隊を率いるエルザです。美しい金色の紙に青い瞳、ポニーテールの髪型がクールです。

本作はファンタジー世界という設定ですが、ゲームを開始するとエルザが雑談配信しているシーンから始まります。配信ではこの世界のモンスターについて解説しており、ニコニコ生放送のように視聴者コメントが画面上を流れています。エルザは喋り方もカッコよく、筆者には非常に魅力的に映りました。


もう1人のメインキャラクターには、黒髪ツインテのシアラというキャラがいます。シアラはエルザのことを「お姉様」と慕い、強いあこがれを抱いているようです。喋り方はなぜか、何かと「ですわ」を付けたがるエセお嬢様な口調なのが面白いキャラクターです。



他にも癖のある口調の料理長や、死んだ目の猫耳ナース、エルザのヘアピンにされている魔王といった濃いキャラクターたちが登場。テキストの日本語にも違和感がなく、魅力的に表現されています。

ほとんどのキャラクターには日本語ボイスが用意されています。完全フルボイスではありませんが、ストーリーの本筋に絡むイベントでは喋ることが多い模様。どれもキャラのイメージにぴったりなボイスに仕上がっています。
キャラを切り替えながら探索!コマンド入力でスキル技も

本作は2D探索型のメトロイドヴァニアになっています。数多くのエリア同士が接続された広大なマップを探索し、フィールドにはびこる敵を倒したり重要アイテムを求めて探索したりします。物語としては、領土開拓のため新たな土地に向かっていたエルザの船が、モンスターに襲撃され墜落してしまうところから始まります。


フィールドの背景グラフィックは3Dで描かれているのですが、かなりキレイです。草木や苔むした岩、差し込む光などは非常によくできており、高品質な作りになっています。

Xボタン(Xbox配列)で攻撃、Bボタンでダッシュ、RTで魔法を発動というのが基本的な操作になっています。魔法はダメージが大きいですが、青いマナポイントバーを消費します。
本作の特徴は、エルザとシアラといった複数のキャラクターを右スティックで瞬時に切り替えて戦えること。エルザは剣による近接攻撃が得意で、シアラはマシンガンを得物にし遠距離攻撃や蹴りで敵を倒せます。

筆者が気に入っているのは、コマンド入力で必殺技が出せるというシステム。本作はXキーを連打するというシンプルな攻撃方法のほか、格闘ゲームのようなコマンドを入力することで効率的にダメージを与えるスキル技を発動できます。シンプルすぎず適度に引き締まった戦闘を楽しめるため、好印象です。
アクションの手触りは悪くなく、サクサクと操作できます。足場から足場へと渡る際、少し高さが足りなくても自動でよじ登ってくれるので、乗り越えそこねてマップの下まで落とされてしまう……ということも少なく、快適にプレイできました。
フル3Dのグラフィックやクオリティの高い日本語ボイスなど、インディーゲームとしてはリッチな作りの作品であると感じました。アクションとしても快適な工夫や楽しいシステムが搭載されており、遊びやすい作品となっていると感じました。
『フロンティアハンター ~エルザの運命の輪~』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに12月15日配信です。