【吉田輝和の絵日記】令和の一揆は最大16人で!村の危機を救うため、奪われた米を取り戻せ『いっき団結』 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【吉田輝和の絵日記】令和の一揆は最大16人で!村の危機を救うため、奪われた米を取り戻せ『いっき団結』

今回は、SUNSOFTが贈るPC向けソフト『いっき団結』!かつて「一揆は1人や2人でするものではない」とイジられていた『いっき』が、令和の時代にまさかの大復活を遂げました!

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今回は、SUNSOFTが贈るPC向けソフト『いっき団結』!かつて「一揆は1人や2人でするものではない」とイジられていた『いっき』が、令和の時代にまさかの大復活を遂げました!

ファミコン版での協力プレイは当然2人まででしたが、本作はなんと最大16人で団結して一揆を起こせます。

『いっき』は今でこそ「クソゲー」の代名詞のようにネタにされていますが、僕が幼い頃に大ハマりしていたゲームの一つであります。そもそもプレイしていたのは幼稚園の頃だったので、実際の“一揆”がどういうものなのか知らなかったわけですが……。

あれから30年以上の月日が流れ、僕も今では立派な大人になりました。あの頃、ファミコン版をクリア出来なかったリベンジを果たしてこようと思います!

モヒカンのせいで、一揆が似合わないビジュアルだなあ……。

◆農具を手に取り、レッツ一揆!

収穫の秋、イナゴの大量発生によって作物が食い荒らされ、飢饉が起こっていた。それでも役人は非情にも年貢を取り立ててくるため、村は危機を迎える。村を守るため、農具を手に取り一揆を起こすのだった。

なるほど、そんなストーリーだったんだなあ。まずはシングルプレイで単独一揆を起こそうかな。

お馴染みの「権べ」や「田吾」、そして「陰陽師」や「坊主」からなる総勢16名の中から操作キャラクターを選択する。キャラクターごとに攻撃型、回復型、探索型、強化型といった役割があり、使用する武器も異なるのか。

僕が選んだのは、主人公である権べだ。パッケージに描かれているポーズを真似てみたけど、やっぱり略奪者だな……。

権べと言えば、ファミコンのパッケージイラストから、竹槍を武器にして戦う印象があったけど、本作のデフォルト武器はこん棒だ。そういや、ファミコン版では鎖鎌で戦っていたよなあ。

攻撃はオートで行ってくれるので、プレイヤーが操作するのは基本的にキャラクターの移動のみだ。

全方位から敵が襲いかかってくるので、避けながらこん棒を投げて倒していく。このこん棒、ごぼ天みたいで美味そうだな……。

敵が落とす銭を一定数拾うと、レベルが上がってショップで買い物が出来る。ランダムで提示された中から選び、メイン武器のレベルアップやサブ武器を取得して強化する。

といっても、のんびりレベル上げをしているわけにはいかない。ゲーム開始から4分が過ぎるとゲームオーバーになってしまうのだ。

制限時間を伸ばすには、マップ上のどこかに居るボスを倒す必要がある。レベルをある程度上げて武器を強化したあとは、さっさとボスを探した方が良さそうだな。

しかし、ボスや制限時間以外にも、プレイヤーを襲う脅威が待っている。一定時間ごとに大量の敵が押し寄せてくるウェーブが発生するのだ。

突然のことにパニクったごぼ天(こん棒)おじさんは、あっけなくイナゴの大群に飲み込まれていった。

◆キャラを変えてリベンジ。鎖分銅を振り回せ!

次は別のキャラクターでプレイしてみるか。権べは探索型のキャラクターだったので、今回は攻撃型の平八郎を選んでみた。

平八郎は、鎖分銅を投擲して戦う。分銅を投げる時だけではなく、引き戻す時も敵にダメージを与えられるので、効率よくサクサクと倒せるな。さすが攻撃型だ。

ショップには武器以外に食べ物系のアイテムも並ぶ。主な効果は、体力の回復やステータスの向上だ。

とても飢饉とは思えないほど豪華な食べ物が出てくるぞ!

順調に武器を強化し、攻撃力が上がる食べ物を食べまくったおかげで、ボスのイナゴをなんなく撃破!よし、制限時間も伸びたな。

次のボスはイノシシだ。突進攻撃をしてくる前の予備動作がわかりやすいので、こちらも難なく撃破した。

メイン武器の鎖分銅はもちろん、サブ武器の鎖鎌もかなり強い。円状に攻撃を繰り出し、敵を吹き飛ばす効果も持っている。

さらにたいまつやブーメランなど、様々な武器を獲得していく。

鎖分銅を振り回し、鎖鎌で薙ぎ払い、クワで敵を吹き飛ばす!

「ぼくがかんがえた さいきょうのいっき」みたいな、狂気のスタイルが出来上がった!

◆マルチプレイの集団一揆は、役割の理解が大事!

シングルプレイで基本的なシステムや立ち回りも覚えたし、そろそろマルチプレイで集団一揆を起こしてみようかな。

マルチプレイでは、操作キャラクターはランダムで決められる。今回僕は薬師のキャラクターを操作するのね。

シングルプレイの時は薬師でプレイしていなかったので、ゲームが始まる前に急いで回復型の立ち回りを調べる。やばいやばい、チームのお荷物になるところだったぜ……。

マルチプレイでは、いきなり16人が一緒に行動するのではなく、複数のグループにわかれて始まる。ボスを倒してエリアを進めていくと、他のプレイヤーと合流できるようだ。

シングルプレイの時と違って、周りに仲間が居るだけでホッとするな。やっぱり一揆は一人で起こすもんじゃないよな。

回復型である薬師にも攻撃手段は用意されている。毒薬瓶を投げて範囲攻撃が可能なんだけど、薬師の本分はあくまで回復だ。

キャラクターごとに役割が分けられているので、それぞれの役割をきちっとこなすのが攻略の鍵だろう。

役割を果たすためにも、味方から離れないように……って、置いてかれてるじゃん!

なんとか味方と合流するも、敵の猛攻に押されてHPが残り少なくなってしまった。味方も同様で絶体絶命のピンチを迎える。

そんな時に役に立つのが、キャラクターごとに用意されている団結スキルだ。ボスに強力な一撃をぶちかましたり、味方全員のHPを回復したりする効果を持っている。

薬師は、敵全員に劇薬を飲ませてHPを1にする強力なスキルを持っている……が、発生は一定確率なので、不発に終わる場合もあるってことか。ええい、ままよ!

一定確率を見事引き当て、仲間の窮地を救った!そして称賛の嵐に酔いしれて調子をこいていたら、その後あっさり全滅してしまったという……。


シングルプレイではなんとかクリア出来ましたが、マルチプレイでは未だに未クリアです。お手軽そうなゲームに見えて、なかなか骨太な難易度です。

マルチプレイでは、全プレイヤーが役割ごとの立ち回りをしっかり理解していないと、なかなか先へ進めずもどかしくなりますが、上手く団結して戦えるメンバーが揃った時は、なんとも言えない爽快感が味わえます。「一揆は一人二人でやるもんじゃない」というのが、身をもって理解できました!

ただ、同ジャンルの先人である『Vampire Survivors』と比較すると、システム的に不便な箇所や、面倒臭く感じる箇所がいくつか見受けられました。差別化を図るあまり、マイナス要素が大きくなってしまったように感じます。全体的にバランスの悪さを感じましたが、そこはアップデートでいくらでも調整出来そうな問題です。まだまだ面白くなりそうなポテンシャルを秘めているので、今後の展開にも期待しています!

『いっき』団結はPC(Steam)を対象に、2月15日より配信中。通常販売価格は1,480円です。


世界を変えたテレビゲーム戦争

(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
民衆暴力―一揆・暴動・虐殺の日本近代 (中公新書)
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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

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