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天下一の武侠者を目指せ!某作品と2文字違いのオープンワールドRPG『大侠立志伝』【中華ゲーム見聞録】

「中華ゲーム見聞録」第117回目は、中華世界を渡り歩き、一流の武侠者を目指すオープンワールドRPG『大侠立志伝』をお届けします。

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天下一の武侠者を目指せ!某作品と2文字違いのオープンワールドRPG『大侠立志伝』【中華ゲーム見聞録】
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中華ゲーム見聞録」第117回目は、中華世界を渡り歩き、一流の武侠者を目指すオープンワールドRPG『大侠立志伝』をお届けします。

本作は半瓶醋工作室が開発し、Paleoによって2023年3月8日にSteamで早期アクセス版がリリースされました。日本の戦国時代を舞台にしたシミュレーションRPG『太閤立志伝』シリーズは、中国の古参PCゲーマーの間でも根強い人気の作品です(筆者の感覚だと、『信長の野望』より知名度が上のような気もします)。本作は『太閤立志伝』をパロディ化したような2文字違いのタイトルになっていますね。ちなみに「大侠」とは「偉大な武侠者」のことです。

本作の内容ですが、天下に名を馳せた武侠者「大侠」になるため、天下各地を自由に旅するオープンワールドRPGです。武術を鍛えたり、NPCたちと交流したり、敵と戦ったりなど、思いのままの武侠人生を歩めます。レトロゲーム調のドット絵が良い味を出していますね。果たしてどんなゲームなのか、早速プレイしていきましょう!

偉大な武侠者を目指して!

まずは難度選択。「休閑」(イージー)から「修羅」(ベリーハード)までの4段階あります。初回プレイでは「休閑」が推奨されていますので、これを選択。ノーマル以上だとゲーム難度は上がりますが、代わりに経験値も多く入ります(「正常」で1.5倍、「困難」で2倍、「修羅」で3倍)。

次にキャラメイク。初期の武器は、素手・剣・棍・槍など11種類の中から一つ選べます。琵琶や扇・筆などもありますね。オーソドックスな剣にしておきましょう。

パラメータは「膂力」(攻撃力などに影響)、「体質」(HPなどに影響)、「俊敏」(速度・回避などに影響)、「悟性」(連撃などに影響)、「福録」(運・クリティカルに影響)の5つがあり、15ポイントを自分で割り振らなければなりません。どれかのパラメータが10ポイントに到達すると固有ボーナスを得られます。下手に分散させるより、どれかを一気に10以上にしてしまった方がいいかもしれません。ただ、初プレイなのでどれが良いのかわからないため、最初は平均的に振り分けてしまいましょう。

他には「初期アイテムを3つ」「人物の特徴を2つ」を選択。これもどれがいいのかわからないので、アイテムは回復系を3つ、特徴は「熟能生功」(戦闘経験値+15%)と「誤打誤撞」(クリティカル+5%)を取ります。名前はいつものごとく「素覇」にしておきましょう。主人公の外観などは変更できないようですね。

ゲーム開始時に背景紹介のムービーが流れます。国内の政治は乱れ、北方では異民族の燕国が勢力を拡大し、江湖(アウトローの世界)では勢力が乱立しているという乱世。能力のある人にとっては、立身出世のチャンスとも言えます。

ムービーが終わると、闇夜の中、2人の女性の戦いが展開されます。一方は隠密姿、もう一方は役人のようですね。実力は互角。やがて2人とも傷を負い、地面に倒れてしまいました。

双方動けなくなっているところで、そばの木から落ちてきたのは、我らが素覇。どうやら木の上で寝ていて、物音に驚いて落ちてしまったようです。隠密姿の女性は「金をやるから手を貸してくれ」と言い、役人姿の女性も「相手は賊だ。手助けしろ」と言います。

関わりたくない素覇は、「ただ近くで寝ていただけです。何も見ていなかったし、聞いていません。いなかったことにしてください」と、さっさと立ち去りたい様子。しかし「早く手を貸せ!」と女性たちに怒鳴られ、逃げられる雰囲気ではありません。

ここから自由行動。隠密姿の女性に近づき、助け起こしてやりました。すると女性は「相手は『神捕門』の者だ。ここで逃がせば、お前はこの先、追われ続けることになるぞ。今の内に縛り上げろ」と言われます。

ここでどうするかの選択ですが、自分とは関係の無い確執なので、隠密姿の女性を上手く説得してこの場を離れます。他のオープンワールド武侠RPGと違い、主人公が臆病者で武侠者らしくないところが、逆に親近感が湧きます。

林でのバトル!

近くに廟があったので、隠密姿の女性とともに避難しました。女性はケガで動けないため、しばらく廟に留まるとのこと。女性は「燕子窩」という門派に所属する華青青。「燕子窩」は、先程戦っていた「神捕門」と対立関係にあります。華青青を助けたことで、今後「神捕門」の者たちに恨まれる可能性が出てきました。

腹が減り、近くの林から「果実を5つ取ってくる」クエストが発生。その前に、廟内の茣蓙で休憩しておきましょう。本作では1日が12時辰(1時辰は約2時間)になっており、1~3時辰眠れます。病気などのバッドステータスを防ぐためにも、休めるときに休んでおきましょう。

マップは「地域マップ」と「全体マップ」に分かれいます。全体マップでは、行きたい場所をクリックすることで、時間を消費して移動を始めます(画面右上の円が時間表示)。遠い場所は馬車などの乗り物を利用することで、時間を短縮できます。

林に入ってすぐの所に果実がありました。取ろうとしたら、突然蛇が出現!「蛇怖い」と恐れながらも、戦闘に突入です。ターン制バトルになっており、素早さの高いキャラから順に行動します。攻撃は、現在のところ近接攻撃の「遊龍剣法」しかありません。ひたすら殴って何とか勝利!

蛇を避けるため、「隠密モード」に切り替えました。隠密中は敵に発見されにくくなります。また敵の索敵範囲も可視化されるので、うまく避けていきましょう。ただ、林の中は蛇が多いので、避け切れない場面も結構多いですね。

猟師のおっさんと遭遇。「イノシシの群れがやってくる。さっさと逃げた方がいい」と言われます。しかし逃げる間も無く、イノシシに囲まれてしまいました。ここで、猟師と共闘する形で戦闘開始。猟師は結構強く、協力して何とかイノシシを一掃しました。「近くに『無名小村』という村がある」との情報を猟師から得ます。

戦闘でレベルが上がり、スキルポイントを2得ました。スキルツリーからスキルをアンロックできます。スキルツリーは「風・林・火・山・陰・陽」の6種類あり、それぞれ素早さや攻撃力・防御力などに関与するスキルを得られます。今回は「林」の「回避+1%」を取りましょう。

林の中をさらに探索。蛇に囲まれていた木こりを助けたところ、お礼として「斧」を貰いました。木を切って、枝や木材を得ることができます。クラフトの材料にしたり、売ってお金にしたりしましょう。ただ、作業をするとスタミナが減っていき、疲労などで能力が落ちてしまうため、注意が必要。作業は自動で継続されますので、適当なところで中断させましょう。

伐採を続けると熟練度が上がっていき、様々なボーナスが得られます。他にもクラフトや取引・採掘・料理などの熟練度があるので、自分の伸ばしたいスキルを鍛えていくと良いでしょう。

天下を渡り歩こう!

森でレベル稼ぎをしつつ、果実も集め終えたので、いったん廟へ戻りました。「村が近くにあるので、そこへ行ってケガを治したらどうだ?」と提案しますが、華青青は「人が多いので危険だ。あと3日あれば回復する」と言いました。ケガの回復後、ここを発つようです。

全体マップ上に「無名小村」が現れたので、早速移動しましょう。新しい地域は、情報を得ることで増えていきます。しかしもう夜になってしまっているので、人がいないかもしれませんね。

村の外には人がいなかったのですが、鍛冶屋に入ってみると王大錘という男がいました。金床で武器を自作できることを教えてくれます。ただ、今は素材が無いので何も作れませんね。王大錘からは「鉄鉱石を8個」取ってくるよう言われます。

村の宿屋では200文を支払って泊まることができますが、現在お金があまりありません。今回だけサービスで、帳場の前の床で休ませてもらいました。それと室内にある物品で、マウスカーソルを合わせた時に赤く表示される物は所有者がいますので、取ると盗んだことになります。

宿屋にある厨房をクリックすると料理ができます。現在、材料もレシピもないので、何も作れませんね。また後で来てみましょう。

NPCに話し掛けると、その周囲に会話コマンドが現われます。話をしたり、取引をしたり、贈り物を贈ったりなどが可能。友好度によって実行できるコマンドも増えていきます。本作では登場キャラ一人ひとりに友好度が設定されており、仲が悪いと拒否されたり、場合によっては命を狙われることも。

スローライフゲームの定番である「釣り」は、本作でも釣竿があればできます。前述した伐採と同じく、釣りもスタミナが尽きるまで自動で継続(釣竿の耐久度が尽きると折れます)。現在は釣りレベルが低いので、大したものは釣れませんね。

村でのスローライフを堪能した後、馬車に乗ってさらなる遠くの地へ。その城内には、素覇が尊敬している、かつての大英雄の像が飾られていました。しかしそこへやってきた金持ちのお坊ちゃんと取り巻きたちが、大英雄をバカにします。ここで選択を迫られますが、果たして素覇はどうするのか。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

主人公のキャラが立っているオープンワールド武侠RPG

本作はドット絵が良く動き、オープンワールド武侠RPGとしても遊びやすい作品で、スーパーファミコン世代には親しみやすい作品となっています。イベントもバンバン起こりますし、ユーザーを退屈させないように作られているのが良いですね。

HPが尽きるとゲームオーバーとなり、最後のセーブポイントからやり直しになります。

本作の特徴としては、やはり主人公のキャラが立っていることでしょう。この手のオープンワールドRPGの主人公はプレイヤーの分身で、ともすれば無個性なキャラになってしまいます。本作の主人公は臆病者でお調子者と、あまり武侠者らしくありませんが、親近感の湧くキャラになっており、プレイしていて楽しいです。

現在、中国語(簡体字・繁体字)サポートのみで日本語はありませんが、今後のアップデートで英語サポートが予定されているようです。まだ早期アクセス版なので、今後の展開に期待しましょう。

製品情報

  • 『大侠立志伝』

  • 開発・販売:半瓶醋工作室、Paleo

  • 対象プラットフォーム:Windows

  • リリース日:2023年3月8日

  • サポート言語:中国語(簡体字・繁体字)

  • 通常価格:2,000円

  • ストアページ:https://store.steampowered.com/app/1948980/_/

※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字・繁体字を日本の漢字に置き換えています。
UPDATE(2023/3/19 20:53):タイトルと記事で「1文字違い」と書いていましたが「2文字違い」の間違いです。本文を一部修正しました。コメント欄でのご指摘、ありがとうございました。

《渡辺仙州》

歴史・シミュ・ボドゲ好き 渡辺仙州

主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。

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