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Paradox自身ゲームの出来に満足していたはずなのに―開発中止の生活シム『Life by You』元開発者、法的措置覚悟の必死の告発

とても酷い仕打ちであった模様。

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Paradox自身ゲームの出来に満足していたはずなのに―開発中止の生活シム『Life by You』元開発者、法的措置覚悟の必死の告発
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突然の開発中止が伝えられたParadox Interactive発売のライフシム『Life by You』ですが、開発者がその裏側を暴露し、パブリッシャーを告発しています。

再々々延期の末中止

本作は、人々の生活を眺めて楽しむライフシミュレーションゲームです。『ザ・シムズ』や『セカンドライフ』に携わってきたロッド・ハンブル氏が開発を主導し、傘下スタジオのParadox Tectonicが開発していました。


幾度かの延期を重ね雲行きが怪しくなっていた本作ですが、突如開発中止が発表。理由としては、本作には重要なものが欠けており、広い視野で見た時にリリースできるまでの道のりがあまりにも長く不確実であると説明しました。加えて、24人のスタッフを抱えていた開発スタジオParadox Tectonicも閉鎖となりました。

開発者にとっても突然の出来事

そんな中、開発者のうちのひとりだったウィレム・デルヴェンタール氏が、この中止に関するParadox Interactiveへの告発をLinkedInで行なっています。本件について知り得たことは何も話さないようにと警告されていたそうですが、キャリアに傷がつくことや法的措置の可能性を覚悟の上で明かしています。

本作は元々、老舗化した『ザ・シムズ』の対抗馬となるべく開発されていた作品で、Paradoxらしいユーザー作成コンテンツを特徴として開発が進められていました。開発においては社内目標が定められていましたが、それをほとんどの部分で上回っており、当初の早期アクセス配信予定日の数週間前にはParadox Interactiveより良い評価を得られていたそうです。

しかしながら、突如配信の見送りが告げられ、最終的にはチーム全員が職を失うという結果に。具体的な連絡はなされず、ユーザーと同じく公式の発表でそれを知らされたようです。

中止発表までの1ヶ月間では、他の買い手がいないか探したり、Paradox Interactiveとの関係を断ち切ってインディーで再始動したりといった別の道を提案しました。しかしParadox側からは事実上何も返答がなかったといいます。

同氏は「現在のゲーム業界は、期待以上のものを提供し、AA級の予算を後ろ盾にしながらも、配信2週間前に突然はしごを外されるような状態になっている」と怒りをあらわにしながら伝えました。当面フルタイムの仕事は探さず、インディーゲームを中心により持続可能なゲーム業界を目指すそうです。

この告発はParadox Tectonicとは関係なく、あくまで1人の元開発者から語られているため、実際の事情とは異なる部分があったり、Paradox Interactive側にも言い分があったりするかもしれません。しかしながらこれが事実であれば、とても酷い仕打ちであったと言えるでしょう。

《みお》

取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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