スイッチ2の“マウス操作”って実際どうなの?『Civ7』と『サイバーパンク2077』から見る“快適さ”とタイトルごとの“課題”―操作しやすくなるアイテムも試してみた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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スイッチ2の“マウス操作”って実際どうなの?『Civ7』と『サイバーパンク2077』から見る“快適さ”とタイトルごとの“課題”―操作しやすくなるアイテムも試してみた

カーソル操作は快適そのもの。しかしシューターに関しては……

家庭用ゲーム Nintendo Switch 2
スイッチ2の“マウス操作”って実際どうなの?『Civ7』と『サイバーパンク2077』から見る“快適さ”とタイトルごとの“課題”―操作しやすくなるアイテムも試してみた
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ニンテンドースイッチ2の目玉機能のひとつに、「マウス操作」があります。Joy-Con 2の側面、SR・SLボタンがある面に光学センサーがついており、それをテーブルやヒザに設置し、スライドさせればマウスのように使えるのです。

しかし、Joy-Con 2を立てて操作って、実際のところの使い勝手はどうなの?疲れないの?という疑問もあるかもしれません。今回はスイッチ2のマウス操作に対応しているタイトルの中でも、特に長時間のプレイが要求される『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』と『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』を中心に、そのほかいくつかのタイトルでマウス操作の使い勝手を確認してみました。

ついでに、Amazonで売られているJoy-Con 2マウス操作用のアタッチメントも入手したので、実際に快適性が上がるのか?ということについても検証していきましょう。

なお、本記事の執筆にあたり、2Kからスイッチ2版『シドマイヤーズ シヴィライゼーションVII』の提供を受けています。

『シヴィライゼーションVII』でのカーソル操作

初公開映像でスイッチ2が「マウス操作に対応するかも」と噂されていた時、もし本当にマウス操作が来るなら、『シヴィライゼーション』のようなストラテジーゲームは遊びやすくなるなあと思っていました。そして、ニンテンドーダイレクトで案の定『シヴィライゼーションVII』の移植が発表。もちろんマウス操作対応でした。

このスイッチ2版『シヴィライゼーションVII』のマウス操作ですが、はっきり言って超快適です。PC版をキーボード&マウスで遊んでいたこともあるのですが、スイッチ2版のマウス操作もまったく遜色がありませんでした。

そもそもこのゲームはカーソル移動と左クリックと右クリックさえあれば遊べてしまうわけですが、実際にスイッチ2であらためて本作を触ってみても、ほとんどその操作しかしませんでした。人差し指で押す左クリックにあたる場所が「Rボタン」、右クリックにあたる場所が「ZRボタン」になっており、それぞれ決定とキャンセルに割り振られているため操作感もまったく同じです。本記事の執筆のために少しだけ触ろうと思っていたら、いつの間にか数時間が経過していました。

「Joy-Con 2でのマウス操作は疲れないのか」という部分についてですが、少なくとも『シヴィライゼーションVII』を遊ぶぶんには問題がないという印象でした。もちろん、マウス操作に最適化されたエルゴノミクスなデザインのコントローラーというわけではなく、細長い板をテーブルに立てて使うような形になるので、実際のマウスほど疲れにくいわけではありません。

ですが、Joy-Con 2の光学センサーは接地面から少し浮いても認識してくれるようで、操作の過程でJoy-Con 2が少し傾いても問題なくカーソル移動をすることができます。とはいえ、長時間マウス操作をするつもりなのであれば、やはり底面を安定させられる付属のマウスソール付きストラップは取り付けた方が快適です。

ちなみに、テーブルでのマウス操作だけでなく、ヒザ上でのマウス操作も試しましたが、これも問題なく遊べました。むしろ、ヒザに手のひらの肉をつけられる分、テーブルでの操作よりも快適だったかも。実際、本作のプレイのうちのほとんどの時間はヒザ上の操作で遊んでいました。

『サイバーパンク2077』でのマウスエイム

『シヴィライゼーションVII』でのカーソル操作は快適でしたが、スイッチ2版『サイバーパンク2077』のマウスエイムに関しては、正直なところかなり微妙かもしれません。

まず、マウス操作のオン/オフがオプション画面にいかないとできないというのがかなり煩わしい部分でした。スイッチ2版『メトロイドプライム4』はマウスエイムとスティックエイムを、持ち方次第でシームレスに切り替えられるということが予告されており、『シヴィライゼーションVII』についてもそういったシームレスな切り替えが可能になっていたので、どうしても比較してしまいます。

スイッチというハードウェアはプレイスタイルをシームレスに切り替えられることが売りですから、それがしにくいのはかなり手痛い。マウスエイム中にスティックでのカメラ操作を併用することもできないため、本当にオプション画面から逐一切り替えるしかありません。

また、このゲームは戦闘中に「しゃがみ」をよく使うのですが、この操作は右スティック押し込みに割り当てられており、比較的押すのに力がいるボタンなので、マウスを縦に置いている状態と非常に相性が悪いです。押そうとするとJoy-Con 2が倒れそうになるので、薬指に力をいれて反対から押さえるという普段使わない筋肉が必要。

遊んでいる時にマウスをどのように持てばいいのかも迷います。基本RとZRを人差し指と中指で押せばよかっただけの『シヴィライゼーションVII』と違い、本作はABXYボタンや前述した右スティック押し込みも要求されるので、親指を置く位置が難しい。親指の場所に迷うということは、Joy-Con 2を持つ手全体の形に迷うということでもあり、それでいて疲れさせないためにはなるべく手を浮かせたくはないので……といったジレンマが発生します。

さらに深刻なのは、メニュー操作時の決定ボタンがRボタンではなくAボタンのままになっている点。マウスの左クリックの感覚で何度もRボタンを押してしまい、そのたびに「あ、Aボタンだった」と気づく。スティック押し込みほど押しにくくはないものの、やはりRボタンとくらべると押しにくく、快適なメニュー操作とは言いがたいです。

右クリックにあたるZRボタンも、グレネードのボタンになっているため、PCのFPSと同じ感覚でのぞきこみをしようとしてめちゃくちゃグレネードを誤爆します(のぞきこみはコントローラー操作時と同じZLボタンになっています)。

当然ですが、マウス操作であれば、たしかにスティック単体と比べて精密なエイムをすることができます。しかし、本作にはジャイロエイムができるオプションもあり、そちらのほうがボタン操作が自然に使えて、エイム精度にも遜色がないため快適かも。のぞき込み中のみジャイロオンにしたり、ジャイロ感度の細かな設定もできるので、やっつけでジャイロを入れたようなタイトルと違い『スプラトゥーン』シリーズと同じぐらい自然にエイムできます。

対戦ゲームでのマウスエイムについてはどうなの?と気になっている人もいると思うので、スイッチ2版『フォートナイト』でもマウス操作を試してみました。これも当然スティックと比べて繊細なエイムが可能となる印象ですが、今度は射撃ボタンがRボタンではなくZRボタンになっており、右クリックで射撃をするような不思議な感覚を味わうことになりました。このように、まだマウス操作時のボタン割り当てについて各タイトルで統一されていないのはかなり気になるところです。

スイッチ2のOS上での操作は、ABボタンだけでなく、Rボタンが決定、ZRボタンがキャンセルとして使えるようになっています。『Nintendo Switch2のひみつ展』上でのマウス操作でも、おもなインタラクションでRボタンが使用できるなど、同様の操作感でした。上述のとおり、『シヴィライゼーションVII』でも同様の操作になっており快適だったため、基本的にはスイッチ2のメインメニューでの操作と同一のものに統一してくれるとありがたいなと思います。

シューターのタイトルについても、射撃をRボタン、のぞきこみをZRボタンにしてくれるとPCでの操作に近いのですが、そうすると、シームレスにマウスエイムと切り替えられるタイトルではテーブルから手を話した途端に射撃がZR、のぞきこみがZLに切り替わるということになるわけで、確かに混乱するのかも。コントローラーなのにマウス操作ができるというのは今までにないことなので、各社、各ユーザーによって今後も模索が続くかもしれません。

マウス用のアタッチメントがあれば快適になるか?

筆者と同じく、スイッチ2版『サイバーパンク2077』におけるマウス操作がやりづらいと感じているという編集部からの要望で、Amazonでいくつか販売されているJoy-Con 2のマウス操作用のアタッチメントも試してほしいということになりました。基本的には、付属のストラップよりも底面を幅広することで安定性を増し、グリップ部分にマウス的な曲面を追加して持ちやすくすることが目的のものが多いようです。

筆者が試したのはGrin Grinの「マウスグリップホルダー」という商品。ほかの商品だとABXYボタンに干渉しているものもあったのですが、こちらは干渉していなそうだったので購入しました。

実際に触ってみましたが、確かに前述の通り、底面が安定して倒れることはなくなり、曲面のおかげで本当にマウスのような手触りで操作できるようになりました。正直半信半疑でしたが、おもいのほか快適です。

ただ、Joy-Con 2表側のグリップ部が少し大きく、スティック操作時に指に干渉するという問題もありました。操作できないほどではないですが、スティックをバンバン使うゲームの場合は使いにくいかも。使用頻度は高くないので問題はありませんが、ホームボタンとCボタンにも干渉していることにも注意が必要です。売られているアタッチメントの中には、Joy-Con 2表側がすべて空いた状態になっているものもあったため、グリップ部の快適性とトレードオフでそちらを選択するのもありかもしれません。

肝心の『サイバーパンク2077』についてですが、底面が安定したため、スティック押し込みのさいに気を遣わなくてよくなったのがかなり大きかったです。物語序盤のメイルストロームの基地にて脳筋の突撃プレイをしてみましたが、スプリントから滑り込みでのしゃがみが遜色なく行えるようになったので、戦闘はだいぶ問題ないレベルになりました。

『シヴィライゼーションVII』でも試してみましたが、グリップ部の追加と左クリック右クリックの操作が相まって、もう完全にPCで操作しているとしか思えない。ホイールスクロールの際に必要になる右スティックについても、この程度の操作ならグリップ部と干渉することはありませんでした。

そういうわけで、本気でシューターのタイトルをマウス操作したい、もしくは長時間カーソル操作をするゲームでなるべく疲れを知りたくないという人は、こういったアタッチメントの購入を検討してみてもいいかもしれません。


スイッチ2のマウス操作が発表された当時、「『スプラトゥーン』にもついにマウスエイムが来るのか!?」と戦慄するような反応も多かったように思います。しかし、今回『サイバーパンク2077』を触ってみて、こんなにボタン操作との相性が悪いなら、任天堂的にはエイムに採用すること自体スマートな選択とはいえないのでは?という印象も受けました。少なくとも、スティック押し込み操作に関してはアタッチメントがないと厳しい。

対照的に、カーソル操作に関しては快適そのものだったので、今後もストラテジー作品などで対応タイトルがバンバン増えれば良いなと思っています。その際はぜひ、Rボタンで決定ができるように、何卒お願いいたします。


ライター:お茶缶,編集:みお


ライター/ミンナニ ナイショダヨ お茶缶

任天堂タイトル中心に、けど色々手を出すゲーム好きな人。ベストゲームは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』。

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編集/取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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