2025年9月18日、令和の世にあえてフィールド探索型、コマンド戦闘を採用し、レトロ風味なJRPGの味付けをした新作RPG『モンカルファンタ~勇者と水晶の少女~』がエクスペリエンスより発売されます。
同作は、『GENERATION XTH』『デモンゲイズ』『黄泉ヲ裂ク華』など、数々の名作3DダンジョンRPG(DRPG)を世に送り出してきたエクスペリエンスが初めて制作した「3DダンジョンRPGではない、フィールド探索型RPG」です。
本記事では体験版でも確認できるアピールポイントを中心に、この新たなRPGの魅力を紹介していきたいと思います。
勇者とマ王、「水晶の少女」との出会い、パーティ編成。「伝統的なJRPG」を踏襲した物語の始まり

本作の舞台は「いかにもJRPG」な剣と魔法の世界。どこからか現れた邪悪な存在「マ王」がモンスターを生み出し、世界中に魔の手を伸ばしているところから物語は始まります。

この世界を救うべく「勇者」となるのが、本作におけるプレイヤーの役割です。

勇者として力試しに赴いた近所の洞窟。その奥で、水晶玉に閉じ込められた少女「ヒメリ」と出会います。ヒメリはマ王に封印されたのだと自らの境遇を語ります。

ヒメリとの出会いを経て、かつてマ王討伐を目指し旅立ったものの、ついに帰ることのなかった父の意志も継ぎ、マ王討伐の旅に出ることを決意した勇者。その意思を母親へ伝えます。

「冒険者の宿」を経営する母親は息子の身を案じ、3人の冒険者を紹介してくれました。
なお、紹介された冒険者以外にも、自由なキャラクターメイキングを行ってパーティメンバーを決定することも可能です。

かくしてパーティを組み、結成された「モンカル団」。彼らの行く先には、一体どんな運命が待ち受けているのでしょうか?
本作の基本システム、職業、そして能力値についてご紹介
本作の基本となるのはオーソドックスなフィールド探索型RPG、もっとはっきり言ってしまえばFC・SFC時代の『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』のような、ワールドマップを巡って各地の街を訪れ、危険なダンジョンを探索し、戦闘を繰り返して強くなっていく、わかりやすいレトロスタイルなJRPGです。
十字キーorスティックでキャラクター移動、Aボタンで周囲を探索、Xボタンでメニューを開いて、装備の変更を行ったりアイテムやスキルを使用したり……という操作はまさしくJRPGの基本を踏襲しており、JRPGに慣れた世代ならこの辺りで詰まることはないと言っていいでしょう。
本作には主人公専用の「勇者」、そしてパーティメンバーに加えることができる7つの職業が用意されています。それぞれの職業の特色について説明していきましょう。
勇者

主人公専用職業が勇者です。初期から両手に武器をそれぞれ1本ずつ装備できる「ふたつ持ち」スキルを持ち、序盤は火・氷・雷のそれぞれの属性で3回攻撃する剣技や基本的な回復スキルなどを習得します。中盤以降は三属性の複合全体攻撃・単体5連続攻撃といった「火を斬り、氷を斬り、雷を斬り、そしてすべてを斬る」的な必殺の剣技も習得します。これと言って苦手な要素もなく、オールラウンダーとして活躍できるでしょう。
能力値はどの能力値を伸ばしても損はありませんが、やはり優れた剣技を活かすためには腕力を伸ばすのが一番でしょうか。
戦士

多くの武器を使いこなす戦士です。大威力の剣や斧を使いこなし、敵3体をまとめて攻撃できる「ぶんまわし」や3回ランダムターゲットに攻撃(敵が1体なら3連攻撃)の「あばれまわり」など、武器攻撃のエキスパートといえます。
重要な能力値はやはり腕力、前衛に立つなら体力です。
騎士

重装備でパーティの盾となる職業です。この職業の特徴としてパッシブスキル「全体を守る」があり、パーティにいるだけで敵の単体攻撃を引き付けます。重装備をした騎士がいることによって、パーティ全体の生存率は大きく高まるでしょう。また、回復魔法も使うことができます。
この職業に重要な能力値は体力、前衛アタッカーも兼ねるなら腕力も必要でしょう。また、意外な活用法として知力を高めることで「回復タンク」という珍しいビルドも組むことができます。
武闘家

主に「拳」系武器を装備して戦う職業です。「拳」系武器は盾が装備できませんが、複数回攻撃が可能という特徴があります。反動ダメージを受けつつも強力な一撃を繰り出す「必死拳」、敵全体を一度に攻撃し、確率で行動不能の気絶状態にさせる「旋風拳」などが使用できます。また、ある程度レベルが上がるとHPの自動回復や、敵の気絶率UPなどのスキルも習得できます。
この職業で最も重要な能力値もやはり腕力で、HP自動割合回復を活用するための体力や先制で敵を気絶させたいので速さも欲しいところです。
盗賊

軽装のトリッキーアタッカーです。攻撃時に敵からお金を奪うパッシブスキル「かすめとる」や、敵の不意を突いて強力な一撃を放つ「ふいうち」などのスキルを習得します。また、ある程度レベルが上がると勇者以外で唯一武器の二刀流ができる「ふたつ持ち」を覚える職業でもあります。
「かすめとる」などの発動率を上げるためには、速さや運気が重要です。また、武器のダメージを重視するなら腕力も上げる必要があります。また、盗賊の装備できるブーメランやナイフには状態異常付与効果が付いたものが多いので、武器による状態異常付与を活かすなら運気を高めるのも良いかもしれません。
僧侶

回復魔法のエキスパート職業です。回復魔法のナオリ・ナオリマはゲーム全体を通して役に立つことでしょう。また、光属性攻撃魔法や敵を即死させる魔法、その他味方に対しての各種バフ魔法も使用できます。
この職業で最優先すべきは知力でしょう。すべての魔法の威力が知力に依存するので、知力全振りでもよいかもしれません。
人によっては「殴りプリ」にロマンを見出すかもしれませんし、スキル「守り攻撃」と腕力全振りでそういった運用が出来ないわけではないのですが……光属性攻撃魔法&本作では想像以上に成功率が高い即死魔法の方が安定するかもしれませんよ。
魔法使い

攻撃魔法のエキスパートです。各種属性魔法、および敵へのデバフなどのサポート魔法を得意とします。高レベルになると使える敵全体攻撃や、1度に3属性魔法を単体に叩き込む魔法は何かと使い勝手の良いダメージソースです。
この職業でも最優先すべきは知力です。あとは多少の体力も欲しいところ。
ピエロ

本作の「遊び人」枠……と思いきや、意外に器用万能の職業です。敵を武器で連続攻撃する「攻撃のマジック」、敵全体を属性魔法攻撃する各種マジック、早いうちから全体回復として使える「ナオリのマジック」など、物理も攻撃魔法も回復魔法も行けるという意外な高スペック。但し「ナオリのマジック」の成功率には運気が関わっており、運気が低いとまったく能力を発揮しません。また、魔法攻撃およびナオリのマジックの威力には知力が関わっており、こちらもある程度高い必要があります。
逆に言えば、運気と知力に振ったピエロは万能の活躍を期待できるという事でもあります。但し筆者のプレイした限りではどんなに運気を上げても「ナオリのマジック」の成功率はおそらく100%には達しない印象であり、ここぞという場面で失敗することもあるかもしれません。ただ、「攻撃のマジック」は最低でも1回攻撃保障(スキルレベルを上げると3回攻撃まで保障)があり、状態異常を誘発する短剣やブーメランも装備できて高い運気で状態異常を付与しまくれるので、物理攻撃要員としての登用もありかもしれません。
また、奥義の「プシギンペン」は強力です。30MPという莫大なMPを消費し、ネタバレを避けるため効果は伏せておきますが、それに見合うだけの効果があります。
能力値の解説
本作における、5つの能力値の解説です。
腕力:物理攻撃ダメージ、物理攻撃の命中率に影響。
知力:魔法の威力、最大MPに影響。
体力:敵からの物理攻撃の被ダメージ、最大HPに影響。
速さ:戦闘での行動順、物理攻撃の回避率に影響。
運気:武器の状態異常付与率、敵からの状態異常抵抗率、一部のパッシブスキル発動率、ピエロの「マジック」成功率・威力の振れ幅に影響。
どの職業のキャラクターにおいても共通して重要なのは「体力」です。最大HPが高いに越したことはありません。どんなキャラクターも10~15くらいあると多少安心できます。
物理アタッカー系は腕力・速さ、魔法術者は知力を上げていくとよいでしょう。物理アタッカー系職業もスキルに必要なMPの確保のために、多少知力を上げるのもアリかもしれません。
また状態異常武器や確率発動スキルの持ち主、そしてピエロは運気も上げていきましょう。
勇者と3人の仲間、あなたならどんなパーティを組みますか?
モンスターを狩る+アイテムドロップ=ファンタスティック。このゲームの面白さの方程式

フィールド探索型RPGでは、ランダムエンカウンターによる戦闘が主体なことが多いです。世の中のコンピューターRPGは多種多様な戦闘システムを採用していますが、本作は「オーソドックスなターン制・コマンド選択式RPG」です。
この戦闘システムは令和・平成どころがもはや昭和の遺物では……?と思われる方ももしかしたらおられるかもしれませんが、このゲームにはそこに大きな報酬を導入しています。

それが、「どんなモンスターでも基本的にアイテムドロップする」という点です。

ドロップしたアイテムには「レアリティ」が設定されており、同じ名前の装備でもレアリティが高ければ高いほど性能が高くなります。

さらに、本作では「モンカルスキル」という、他のRPGでいうところの「パーティスキル」が導入されています。これはパーティメンバーが攻撃に参加してゲージを溜めると使用可能となるスキルで、その中には使用したターン中に戦闘に勝利するとドロップアイテムを2倍にする「ダブルドロップ」が含まれています。敵のHPをうまく調整してこのスキルを駆使することで、効率の良いアイテム集めが可能となります。

さらにさらに、本作の戦闘とアイテム集めを盛り上げるのが「強敵」の存在です。街や拠点に戻ることなくしばらく戦闘を繰り返していると、周囲のモンスターとは格が違う「強敵」が出現することがあります。

出現する敵は文字通り「強敵」で、かなりの苦戦を強いられるとは思いますが……

強敵を撃破すると、最高レアリティの三ツ星アイテム出現確定の黄金の宝箱をドロップします!もちろん「ダブルドロップ」を使用して撃破すると、三ツ星アイテムが2つドロップ確定!

こうして強敵たちと戦いながら、レアなアイテムドロップを求める面白さこそが「ハック&スラッシュ」です。
「ハック&スラッシュ」は元はテーブルトークRPG用語であり、「戦闘と報酬が主体の(NPCとの交渉やロールプレイはほとんど行われない)シナリオ」を指します。後にこの言葉はアイテムが無数にドロップする『ディアブロ』のようなアクションRPGや、戦闘後に宝箱が登場する3DダンジョンRPG『ウィザードリィ』などの激しい戦闘と報酬の応酬が繰り返されるRPGに使われるようになりました。
しかしながら、本作のようなフィールド探索型のRPGにおいて、「ハック&スラッシュ」を導入したものは珍しく、これぞ他のレトロ風フィールド探索型RPGと一線を画す、本作独自の面白さといえます。
モンスターを狩る+無数のアイテムドロップ=ファンタスティック!は、まさに本作の面白さを示す方程式といえるでしょう。
レトロ風RPGとハック&スラッシュと遊びやすさの高度な融合

ゲームを進めると、プレイヤー一行は船を求めて港町へと訪れます。

その後、船長の依頼を受けて港から船が出せない原因を求めて、大陸の各地を回るという展開となります。

そんな中でも、本作はさまざまな遊びやすい機能が充実しています。フィールド上でYボタンを押すだけで、街やHP/MP回復・死者の蘇生ができる「女神像」が設置された祠へとファストトラベルができます。

冒険の中、ダンジョンに潜ることもあるでしょう。ダンジョンに1度入るとファストトラベルでは脱出できず、またダンジョンごとにさまざまなギミックが仕掛けられていて、攻略は一筋縄では行きません。
しかしながら本作のダンジョンにはショートカットが充実しており、少しずつショートカットを開通させながら、祠などの拠点と往復して少しずつ攻略を積み重ねていく……という事が可能となっています。これもまた、現代的なRPGの遊びやすさといえるでしょう。

デフォルトの本作の戦闘難易度は優しすぎず、厳しすぎずといったところで、戦闘中にXボタンで選択できる「おまかせ」から「全力で攻撃」を選べば、充分にオート戦闘で蹴散らせるほどの難易度です。
「MPせつやく」を選べばちょうどいい具合にMPを使って敵を倒してくれますし、敵のHP調整やMPを使いたくない時には「戦うのみ」も便利です。戦闘コマンド設定後はAボタン押しっぱなしで高速にテキストを送ることができ、戦闘のテンポは快適です。
またオプション画面から「戦闘テキスト」を「スキップ」に変更することでAボタンを押しっぱなしで戦闘テキストもスキップされ、更に高速でテンポの良い戦闘を楽しむことができます。

なお、本作はゲーム開始時に倉庫に入っている「敵つよい玉」を倉庫から取り出すと、敵全体が強くなるハードモードになります。筆者の印象を語る限り、敵のHPや攻撃力が爆増していて、デフォルト難易度とは「全く別物」といってもいいほど難易度が向上します。
なお、このアイテムを持っていても経験値が増えるとか、ドロップが良くなるとかそういうメリットは一切ありません。難易度もレトロ風味で楽しみたい、あるいはゲームを遊んでいてちょっと刺激的に味変したい……と感じてみたら、このハードモードに挑んでみてください。
今後の勇者の旅路は……?体験版以降の見所をちょっとだけ紹介

体験版でも行ける火山ダンジョンには、「世界一の冒険者にしてモンスター使い」を名乗る「ランバダ」なる男がいます……はたして彼は敵か味方か?

体験版では、港町の異変を解決して船を手に入れたところで終了するのですが……そこから先の展開を、少しだけ紹介しておきましょう。

船を手に入れた後に足を踏み入れるであろう最初の場所は砂漠の国。幼い女帝が国を治めており、勇者たちに無理難題を吹っ掛けますが……
なお、砂漠の国という事でもちろん「王家の墓」も健在です。

機械たちが闊歩する氷の迷宮。この奥には一体何が待ち受けているのでしょうか。

ときには勇者一人での戦いを強いられることも!一体何が起こったのか!?

はたして勇者たちは数々の困難を乗り越え、マ王を倒すことができるのでしょうか?そして、水晶の少女ヒメリを封印から解放することはできるのでしょうか?
スパくんのひとこと
伝統的な2DのRPGにハック&スラッシュを持ち込んだことが、こんなに新しい体験になるとは思わなかったスパ!
タイトル:対応機種:ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:ニンテンドースイッチ
発売日:2025年9月18日
著者プレイ時間:20時間
サブスク配信有無:無
価格:パッケージ版:6,380円(税込・ゲーム『黄泉ヲ裂ク華』『モン勇』の2本が同梱)ダウンロード版5,280円(税込)
※製品情報は記事執筆時点のもの











