気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、CookieByte Entertainment開発、PC/Mac/Linux向けに4月16日正式リリースされたターン性戦術シミュレーション『Fort Triumph』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、幻想的な世界を舞台としたターン制戦術シミュレーション。個性的なスキルを持ったヒーローたちや自動生成のマップ、周囲のものを活用したバトルなどが特徴で、日本語にも対応済みです。
『Fort Triumph』は、2,570円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
TomCookiebyte Entertainmentでライター兼メディア担当をしているTomです。本作ではストーリーの大部分を担当しました。Cookiebyte Entertainmentは、イスラエル・テルアビブを拠点とする小さなインディー会社です。本作がデビュー作であり、本作の出来をとても誇りに思っています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Tom本作の開発はおよそ4年前に趣味のプロジェクトとして始まりました。当初、弊社の創設者であるAdam Zeiraが、ただ単純に自分でバトルエンジンを作ろうとしたというのがきっかけです。しかしすぐにチームは6人にまで増えました。Kickstarterキャンペーンも成功し、2年前にはSteamで早期アクセスを開始、そしてついに正式リリースを迎えたのです!
――本作の特徴を教えてください。
Tom多くのファンからは、本作が古典的作品である『XCOM』と『ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジック』のミックスだと言われます。もちろんこれらの作品からは影響を受けていますが、バトルではプレイヤーが周りの環境を味方につけるといったオリジナル要素も追加していますよ。遮蔽物としてだけでなく武器としても使用できるので、木を敵の上に倒したり、大きな岩を敵に投げつけたりできます。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Tom『XCOM』と『ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジック』はもちろんですが、他にも『Divinity』シリーズ、『Battle Brothers』『Into the Breach』『Age of Wonders』からも影響を受けています。昔のJRPGの影響も大きいでしょう。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?インディーゲーム開発者への支援はどのようにして行えばいいでしょうか?
Tom新型コロナウイルスのせいで、開発チームがオフィスで顔を合わせることはできなくなってしまいました。しかし私たちは皆仕事熱心で、ほとんどの人は自宅から同様の仕事をすることができましたので、問題ありませんでした。そういう意味では、他の方々よりも経済的な影響は小さかったと言えるでしょう。
インディー開発者の方への支援は、やはりゲームを購入し、フォーラムを訪れ、自らの支援を表明したり、ゲーム実況などをしてあげるのが良いのではないでしょうか。必ず喜んでくれるでしょう!
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Tomまず、今は自宅待機し、健康を第一にお考えください。皆がこのルールを守れば、このパンデミックも近いうちに乗り越えられるでしょう。
私たちは日本がテクノロジーとイノベーションの中心地だと思っています。そしてそれはこれからも長く続くと信じています。皆さんが私たちのゲームを気に入っていただけるととても嬉しいですし、皆さんからフィードバックをいただければ大変幸運です。
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に250を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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