
2026年4月に名称を「蓬莱学園」へ変更すると発表した藤井学園は、『蓬莱学園の冒険!』の原作者である新城カズマ氏ならびに、NPO法人日本PBMアーカイブス理事長の中津宗一郎氏と意見交換を行い、互いに独立して活動することを確認したと報告しました。今後は双方の活動を尊重しながら、干渉することなく一定の距離を保つことになります。
ゲーム舞台と学園名称一致の偶然
『蓬莱学園の冒険!』は1990年に遊演体が運営したプレイバイメール(PBM)から始まった巨大学園RPGです。全校生徒10万人を誇る架空の大規模校「蓬萊学園」を舞台にした世界観が人気を博し、ライトノベルからTRPG、スーパーファミコンソフトまで多岐にわたる関連商品が制作されました。
藤井学園は、伝統と文化への敬意を込めつつ新たな時代にふさわしい学びの場として進化するために「蓬莱学園」へ改名すると2025年7月に発表しましたが、過去に同名の商品、サービスが存在していたという指摘を受けます。
今後は創作と教育の異なる領域で独立して活動
同学園は変更後の名称について、丸亀城が古くより「蓬莱城」と呼ばれ、地域に親しまれてきた歴史的呼称に由来していると説明しています。「蓬莱」には教育理念を重ねていることも明かしつつ、同一名称の事実関係を確認すると8月に報告していました。
そして、新城カズマ氏および中津宗一郎氏が参加した会議で、藤井学園は名称変更に創作活動を妨げる意図はなく、教育機関として独自に取り組みを進める方針であると説明。協議の結果、創作と教育という異なる領域で独立して活動を続けていくことを確認したと報告し、「蓬莱学園」への改称が決定したと改めて発表しました。
架空の学園と実在の学園の名称が偶然一致してしまい、一部からは今後の作品展開への懸念も寄せられていましたが、互いに不干渉の立場で活動する形に収まった模様です。中津氏は「旧来のファンの皆様含めまして、ご心配いただきありがとうございました。良い形でまとまったこと、ご報告させていただきます。」とX(旧Twitter)でコメントしています。








