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初代『Grand Theft Auto』は開発当時、発売中止の窮地に立たされていた

新作が出るたびに大きな注目を集める世界的規模の人気フランチャイズ Grand Theft Auto ですが、Rockstar Northの前身であるDMA Designの元クリエイティブマネージャーGary Penn氏は初代Grand Theft Autoが開発当時に発売中止の窮地に立たされていた事を明らかにしまし

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新作が出るたびに大きな注目を集める世界的規模の人気フランチャイズGrand Theft Autoですが、Rockstar Northの前身であるDMA Designの元クリエイティブマネージャーGary Penn氏は、初代Grand Theft Autoが開発当時に発売中止の窮地に立たされていた事を明らかにしました。

Gamasutraのインタビューによれば、Grand Theft Autoの開発は後述する2つの大きな問題により大きく停滞してしまったのだそうです。まず1つ目は安定性の問題。うんざりする程クラッシュが多発し、デザイナーが何かを思いついてもテストをする事すらできなかったのだとか。

2つ目の問題は車の取り扱いについて。当初はドアを開けるのにもボタンを押さなければならないなどシミュレーター要素が強く、ゲームとしては面白みに欠けたようです。また前述の不具合の対処にも追われ、ゲームプレイの中核が形成できなかったそうです。

上記の問題によって開発が停滞、先行きに不安抱いたパブリッシャーのBMG InteractiveはGrand Theft Autoは開発中止を求めますが、ここで起死回生となる開発の転機が訪れます。

ある日、ゲームに登場する警察がバグによって突然攻撃的になり、プレイヤーを車で轢き殺そうとしたのです。「なんてこった、この警察はイカレてる!」と、インスピレーションを受けた開発チームはこのバグの挙動に捻りを加え、以後のGrand Theft Autoシリーズの根幹となるスリル満点のチェイスを生み出したのです。

なんとか開発中止のピンチを脱出し、無事発売となったGrand Theft Autoは今までにないゲーム性が注目を集めヒット。その後の活躍は皆様ご存知のとおりです。偉大なる発明というものは得てして偶然から生まれる事が多いですが、本作もその例に漏れていませんね。

後に発売された多くのゲームに影響を与えたGrand Theft Autoですが、もしそのまま開発が中止されていたら、現在のゲーム業界はどの様なものとなっていたのでしょうか…。
(ソース: Gamasutra)


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《RIKUSYO》

雑多人間 RIKUSYO

某洋ゲーショップの商品データ作るバイトしてたら、いつの間にか海外ゲーム紹介するようになってた。

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