Riot社のJeff Lin氏は「GDC 2014」において、『League of Legends』に参加するプレイヤーのスポーツマンシップを向上させるために実行した施策をパネルで報告しました。その内容が、games.on.netのHPで公開されています。
記事では向上のための試みとしてRiotはチームビルダー機能を搭載したことが挙げられています。これはプレイヤーが事前にゲームで使用するキャラクターと役割を決定してチームを探すシステムです。『League of Legends』は5vs5のチームゲームで、既存のシステムではオートマッチングによるチームメンバー決定後にそれぞれキャラクターを含めたチームの方針を決める方式でした。しかしその段階で、チーム内での意見が衝突しやすいという弊害があったとLin氏は述べました。チームビルダー実装後、味方チームへの不満の表明するリポートは20%以上少なくなったとの結果が出たと報告しています。
Lin氏の報告ではビルダー作成の経緯にも触れられています。Riotの調べでは全体の50%のプレイヤーが、『League of Legends』においてコミュニケーションが良好なチームを作ることがゲームにおいて最も重要な要素だと回答し、ゲームの成立の早さを最も重視すると答えたプレイヤーは全体の3%であったそうです。またチーム作成段階で不和が起きた場合、たとえ勝利したとしても15%のプレイヤーが不満を持っているとリポートしていたというデータをRiotは取得していました。
なおチームビルダー機能は一時的にベータバージョンとして実装されましたが現在は未実装となっています。
また別部分の改善としてゲーム内のチャットで粗暴な言動を発するプレイヤーを一定期間排除する方式を、チャットの使用のみを制限する方式に変えた結果、71%のプレイヤーの行動に改善が見られたそうです。
Lin氏はパネルの最後に「実際のところ、コミニュケーション力が高いか低いかはゲーム内の実力にはまったく影響を及ぼしません、ただしゲーム文化を外部から見るという部分で考えると大きな影響がでてきます。『League of Legends』内で語句を選択するが一緒に戦っているプレイヤーのみではなく、ゲームの外側での助けにもなるのです。これまでよりも協力的な姿勢を取れるようになった時には、他のゲームにも、もっと言えば実際の生活にもその姿勢を持ち込んでほしい」と述べています。
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