現在スウェーデンのスタジオUbisoft MassiveやUbisoft Reflectionsらが開発に参加している『Tom Clancy's The Division』ですが、新たに同作の製作に「Tom Clancy」シリーズで知られるUbisoft Red Stormが加わることが公式ブログUbiblogにて発表されました。
Ubiblogでの発表によれば、中心部であるMassiveスタジオはSnowdropエンジンからの全ての要素とワールドのデザイン、ゲームプレイシステムおよびストーリーを構築しつつも、昨年秋よりUbisoftスタジオのさらなるサポートを求めていたとのこと。新たな相棒となったUbisoft Red Stormは、武器のデザインにのみフォーカスすることが明らかにされています。
Red Stormは今は亡きTom Clancy氏ら含む小規模チームが1996年に設立した米国ノースカロライナ州に位置するスタジオ。初代『Rainbow Six』や『Ghost Recon』などTom Clancyシリーズのタイトルを手がけ、Ubisoftに2000年にも買収されていました。
なおUbisoftがスタジオリソースを相互に共有する開発エコシステムを有しているのは以前より知られているところで、例えば『Assassin's Creed IV』などの開発にはUbisoft Montrealを中心に9つのUbisoftスタジオが開発に参加。同社が毎年信じられないような数のゲームラインナップを輩出できるのはこのエコシステムによるものでもあります。
Red Stormにはリードデザインを6年担当してきたJD Cragg氏を筆頭に、9年間も武器デザインを経験してきたスタッフなど3人の武器アートワークに関する専門メンバーが存在。さらにはRed Stormは地元の軍事製品メーカーや納入業者らと強い関係を持っており、メーカーがスタジオに来て武器をナットやボルトに至るまで分解し、高解像度の写真にて保存しているそうです。「ほかの秘密の関係をバラすことは出来ないね!」ともコメントしたRed Stormは、軍事産業と深いコネクションがあることを示唆しています。
また武器のサウンドに関してもRed Stormでは、例えば砂漠へ行き太陽のもとで全ての銃を撃つなど、様々なロケーションに赴き環境音をレコードしているとのこと。ビジュアルとサウンド、両方の面で『The Division』における銃器の"リアリズム"は真に迫るものとなりそうです。
『The Division』に関しては「楽しいということが間違いなく第1目標」であり、リアリズムに傾倒しすぎないとはしたものの、武器アートワークには妥協を許さない姿勢を見せたJD Cragg氏。対してMassiveのエグゼクティブFredrik Rundqvist氏やマネージングディレクターDavid Polfeldt氏は、今回のRed Stormのサポートに対し、『Tom Clancy』シリーズを生み出した面々と共に働ける喜びを見せています。
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