F1日本グランプリの開催を前にした10月2日、コードマスターズのフォーミュラ1オフィシャルゲーム『F1 2014』(PS3/Xbox 360版)が、いよいよ全世界に先駆け日本で発売されます。今回、その仕上がりを確認できる試遊会が開催され、一足先にゲームを体験することができました。
現実世界におけるF1の2014年シーズンは、1.6リットルV型6気筒ターボエンジンの搭載や新しいエアロダイナミクス規定を取り入れたマシンなど、ルールの変更から、全11チーム中2チーム以外のドライバー交代まで、60年の歴史の中で最大とも言える劇的な変化をとげました。
今作『F1 2014』における注目要素としては、話題を集めた“アリクイノーズ”などグラフィックスの変更や新しいエンジンサウンドやサーキットの収録などもありますが、まったくの初心者でも手軽にレースを楽しめるように、難易度の設定が刷新され “Very Easy”モードが追加されたことが挙げられます。
この種のレースゲームでは、アクセルやステアリングを微妙にコントロールできるステアリングコントローラーを使って本格的に楽しむユーザーも多いですが、 “Very Easy”は、通常のコントローラーしか持っていない初心者でも充分にゲームを楽しめるように仕上げられたモードといいます。
そこで、某カートゲームぐらいしかやったことがないというレースゲーム初心者の女性編集部員が “Very Easy”モードで実際にプレイ。ステアリングの替わりにコントローラーを握りしめ、はじめの一周はコースアウトやスピンを繰り返していたものの、2周目に入るとコツを掴んだのか、アクセルの強弱とジョイスティックを上手く操作し、コース上にあるレコードラインをトレースしながら周回をかさねるようになるほどに上達してしまいました。“Very Easy”は子供から女性までユーザーの幅を広げそうなモードとなるようです。
この“Very Easy”は、レースゲームにありがちな実際にはあり得ないスピードでコーナーを曲がってしまう非現実的な走りをするものではなく、現実世界に則したマシンの動きをします。コーナーの手前で減速しないままでいると自動的にブレーキをかけて減速、ラフなアクセルの入力があってもトラクションコントロールが効いてマシンの方で姿勢を制御します。このモードにおいては、プレイヤーはレコードラインをトレースすることに集中し、徐々にブレーキングポイントやアクセルの使い方を学んでいくことで上達していくことになるでしょう。
"Very Easy"モードのほかにも、“Easy”、“Medium”、“Hard”、“Very Hard”、とあるゲームモードのどれを選べばいいか迷ってしまいますが、今作から搭載されたドライバー評価システムにより、短時間でユーザーの能力を判断、ゲームのセッティングを適切なレベルに調整できます。
一番の難関である、“Very Hard”を選択すると、マシンは全てのアシスト機能がオフとなり、レースの進行もコースのショートカットなどに対するペナルティも厳格に適用され、本番のレースの緊張感を楽しめるようになります。もちろん、カスタムモードを使えば、自分好みにゲームをカスタムすることも可能です。
さて、「2014年のF1マシンの特性はどのように変化したのか?」、前作『F1 2013』と比較するため、実際にステアリングコントローラーを使ってゲームを体験してみました。プレイして気がついたのは、やはりターボを搭載していることからパワーやトルクの出方に癖があるため、慎重なアクセルワークが求められます。また、空力特性ではダウンフォースが弱められていることからコーナーでは姿勢を崩しやすく、丁寧にマシンコントロールをしないとスピンやコースアウトをしやすいという印象です。
F1公式タイトルである『F1 2014』は、マシンの特性は各チームが提出したデータをもとに忠実に再現しているので、それぞれのチームに個性があり戦闘力もそのまま反映されています。ゲームを使って各チームの戦闘力を知ってみると、これまでのシーズンをドライバーやチームがどのように戦ってきたのか、その奮闘ぶりを追体験したような気分になれます。『F1 2014』で予習をしておくと、日本グランプリの決勝レースをより深く楽しめるかもしれません。
『F1 2014』はPlayStation 3とXbox 360 を対象に、日本国内で10月2日に発売予定。価格は7,400円(税別)です。
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