●Joystiq: 100/100
- 『Dragon Age: Inquisition』はBioWareの誇る実力を再び知らしめるものだ。壮大なスケールで描かれるゴージャスな一品。キャラクターとストーリーの描写は濃厚で、真実味あふれる社会規範が織り成すファンタジー世界にユーザーは容易に惹き込まれるだろう。単に新世界を冒険しているというよりは、多様な社会構造の形成を手助けしているという感覚を味わわせてくれる。大作RPGがあるべき姿のお手本といえる。
●Game Informer: 95/100
●Polygon: 95/100
●Gaming Nexus: 90/100
●GameSpot: 90/100
- 良い点
- 奥床しく関連付けられたキャラクターたちの特色
- 隅々まで行き渡った物語と多様な環境がブレない世界観を形成している
- 冒険や勝利、決別へとつながる豊富な選択肢
- 広大な探索可能エリアとそこに秘められた数多の隠し要素
- 探索、戦闘、シナリオ、カスタマイズのバランスが絶妙
- 戦闘はガチガチに戦略を練る必要がない
悪い点
●IGN: 88/100
●GamesBeat: 87/100
●Destructoid: 85/100
●GamesRadar: 80/100
- 『Dragon Age: Inquisition』は大規模でゾクゾクするような世界を前作までのシリーズをはるかに超えるスケールで描いており、それがユーザーの統率体験を見事なまでに助長している。本作のキモは何といってもプレイヤーを夢中にさせてくれる登場人物たちだ。
●Video Gamer: 80/100
●Digital Spy: 80/100
●JeuxActu: 80/100
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国内でのリリースを11月27日(Origin版は20日)に控えたBioWare開発のファンタジーRPGシリーズ最新作、『Dragon Age: Inquisition(ドラゴンエイジ:インクイジション)』の海外レビューまとめをお届けします。PS4向けに集計した平均スコアは記事執筆時点で89点。レビュー数はPC版が14件、PS4版が22件、Xbox One版が11件です。PS3/Xbox 360版のスコアは未確定。満点を付けたJoystiqや95点を付けたPolygonをはじめ、数多の主要メディアが揃って80点以上の高評価を与えています。
特筆すべき評価点は、細部まで作り込まれた広大な世界観と各々に奥床しい関連性を持たせた個性的な登場人物たち。各海外メディアが口を揃えて評価しているのは、開発者インタビューでも語られた前代未聞のゲームボリュームと没入感です。4年の歳月をかけて形成されたファンタジー体験は、自身の分身たる主人公もろともプレイする全ての者を不思議の国へと深く誘ってくれるでしょう。
一方で、レビューによって散見されたのが戦略性やシナリオに関する批評。熟考の末ガチガチに固めた戦略を構築せずとも切り抜けられる戦闘への不満があるほか、プロットがいまひとつといった声も見られました。開発者によると、やり込み要素を十二分に詰め込んだ背景にはユーザー間での体験共有を促進したかったという意図があるとのこと。千差万別のプレイスタイルを提供するという意味でも、攻略のハードルは比較的低めに設定しているのかもしれません。
そのほか、いくつかのサイトではマルチプレイヤーのプレイフィールにも言及。数少ないコンテンツから始まり、ゲームを進めるとともに新たなキャラクターやスキル、戦闘用のブーストアイテムへとアクセス可能になるCo-opモードは、『Mass Effect 3』のゲーム体験を彷彿させるとのことです。多くのレビュアーに前代未聞の超大作とまで言わしめた本作が、来る国内発売でシリーズファンの心を如何に揺さぶるのか。ベテランRPGメーカー、BioWare渾身の一作に、今世界が注目しています。