11月16日、秋葉原UDXにてデジゲー博2014が開催されました。同人ゲームやインディーゲームの展示・頒布を目的としたイベントですが、ミドルウェアやツールを提供する企業も参加。特にインディー開発者にも普及しているゲームエンジンのUnityはUnity Games Japanとして参加しました。
Unity Games Japanは今年から始まったインディーゲームのローカライズとパブリッシングを行うプロジェクトです。既に10作品以上のインディーゲームの日本語ローカライズと販売が行われています。今回は既に販売されている『Stick it to The Man』と『Beatbuddy』に加えて、リリースが予定されている『Never Alone』の3作品が展示。期待の新作ということで『Never Alone』を体験させてもらいました。
『Never Alone』はアラスカ原住民の民話を元に作られた2Dプラットフォームゲーム。ただ民話を参考にしたというわけではなく、実際に原住民のコミュニティと話し合い、綿密な調査に基づいた作品です。この点に関しては今年のE3でのインタビューがあるのでご覧ください。
今回、体験できたのはゲームスタートからのチュートリアルとなるステージ。主人公の少女ヌナと相棒のホッキョクキツネを切り替えるボタン以外は、操作はオーソドックスなものです。ジャンプで壁によじ登り、這いつくばってブリザードを避けるといったアクションでステージを進んでいきます。背景もキャラクターのモーションも非常に美しく、この世界観には一見の価値があります。特にホッキョクキツネのモーションはE3時よりも格段に向上しており、動物好きにはたまらない愛らしさです。ボイスオーバーで語られる物語もゲームとしてはかなり珍しく、独特な雰囲気が魅力的です。
その他にもUnity Games Japanのブースではマスコットキャラクターのユニティちゃんのスタンプラリーと抽選会を開催して盛り上がっていました。今回の展示に関してユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの大前広樹氏に簡単にお話をうかがいました。
――今回の展示品や参加目的について教えて下さい。
大前:
Unity Games Japanというパブリッシングの事業を始めたので、それらのタイトルで遊んでもらう良い機会だと思い参加しました。今回は3作品を展示しています。またこういう場ではゲームを買いたいというお客さんもいますので、ゲームが4本収録された特製のゲームディスクを販売しています。『Beatbuddy』と『Ballpoint Universe Infinite』、『Element4l』、『Girls Like Robots』が収録されています。
――Unity Games Japanから既に販売されているタイトルですね。
大前:
そうです。今、販売しているタイトルのバンドルディスクですね。もともとはコミックマーケットで販売していました。その時は完売しましたが、今回また作りました。他にはこうした同人やインディーのゲームイベントをどうしたら応援できるかと考え、スタンプラリーを開催しています。
――各ブースに足を運んでもらうのが目的ですか?
大前:
そうですね。遊んでもらうきっかけになるかなと。
――そして、スタンプラリーの商品がユニティちゃんグッズというわけですね。
大前:
そうです。4つのスタンプで一回抽選を引けます。
――去年に比べてお客さんの反応や会場の雰囲気はどうですか?
大前:
圧倒的に人が多いです。前回はまったりとした雰囲気だったのですが、これはこれですごく良いと思います。もっと大きなイベントになって欲しいなと。この人数がいたらゆっくりと試遊するスペースが取れないので、こ勢いがあるのなら来年はさらに大きな会場で開催していただきたいです。今後もデジゲー博を応援していきたいなと思っています。
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