米国セガのローカライゼーションマネージャーSam Mullen氏のTwitterでは、「もし簡単にプレイ出来るゲームがローカライズされないまま西洋地域でリリースされたらどう思いますか?」との質問が投げかけられていました。これに対しユーザー達は「プレイ出来る限りは気になりません!」「ローカライズするか、止めるかだ」「普通に遊べるか、プレイ出来るようにリードしてくれるのならいいかな」と様々な反応を見せています。言語の壁がさして気にならない「簡単にプレイ出来るゲーム」においてもローカライズを徹底して求めるプレイヤーもいれば、「完全になくてもOK」と語るSTG/ACTゲームファンも。好むジャンルによってまちまちの模様ですが、それでもなお「ローカライズはあるに越したことはない」という認識のようです。
また、一部のユーザーは完璧なローカライズまでは求めていないものの、「ロールプレイングゲームとなるとテキストが超重要になってくるから、(日本語しかないと)まるで悪夢のようだ」と具体的な例を示していました。格闘ゲームやレースゲーム、その他アーケード系ジャンルにおいては「ローカライズされていなくても気にならない」とのコメントが多く届いていましたが、国産ゲームの中でも重要な存在と言える「JRPG」「グラフィックノベル」ジャンルとなると、「私ならスルーします」と言った反応も。これは海外ゲームに英和ローカライズを求める日本人ゲーマーにとっても近しい感覚と考えられますが、海外市場で強く求められる「日本産ゲーム」、そして日本国内市場で求められる「海外ゲーム」のジャンルの非対称性は注目すべきポイントかもしれません。
また、Mullen氏のツイートを受けて投稿されたNeoGAFスレッドでも同様の議論が展開されています。米国セガスタッフのツイートだったこともあり「これが『ぷよぷよテトリス』のことだとしたら(ローカライズはなくても)大丈夫です」と言ったコメントのほか、作業コストなどに譲歩した上で「少なくともメニューは翻訳してくれたらうれしい」との声が寄せられています。また、「メニュー選択も出来なそうだったら買わない」と語る方も。これについては「ボタンを押せば何が起こるか分かる」と、カタカナ日本語で“セーブ”の意味を解説するユーザーも登場していました。
日常生活の中で日本語に触れる機会が少ない海外ゲーマーにとっては、「日本人ゲーマーにとっての英語UI」とは一線を画した感触であるとも考えられます。このことから、ユーザーインターフェースに対する感覚の違いは、海外/国内でちょっとした差があると言えるかもしれません。
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