ルールは2時間で好きな建物を作ること。今回取材に協力してくれたのは、シドニー在住のガブリエル・ケリーちゃん(11歳)と、母親のシャロンさん(47歳)。学校の休暇を利用して、一家5人で片道9時間かけて、自動車で遊びに来たそうです。
『マインクラフト』が大好きというガブリエルちゃん。いろいろな建物を自由に作れる点がお気に入りです。慣れた手つきで素材を集め、てきぱきと家を作り上げていきます。普段からオンラインで友達の協力プレーを楽しんでいるそうです。ちなみにプレイ時間は週に平均5時間で(使用ハードはXbox 360)、1日2時間までというのが家族のルールです。
驚いたのは参加者に子どもが多いこと。全部で12人がトーナメントに参加し、うち8人が未成年で、小学生の参加者が6人いました。みなガブリエルちゃんと同じ家族連れでの参加です。子供たちの『マインクラフト』熱をあらためて感じさせられました。
もちろん大人のプレイヤーもいます。そして、それを興味深そうに見つめる見物人も。
ケリーさん一家が集まってきました。お父さんの仕事はITエンジニアで、趣味はテレビゲーム。それどころかPAXオーストラリアに行きたいと言い出したのもお父さんで、なんと3年前の第1回から連続して参加しているそうです。「父親がテレビゲーム好きなのに、娘が遊ぶのは止められないわ」(シャロンさん)
さて、規定の2時間が経過し、マイクロソフトのマーケティングマネージャが登場しました。これから1人ずつ作品をチェックして、勝者を決めていきます。
コントローラを操作しながら、完成した家を説明するガブリエルちゃん。家の前には柵を作って、動物も住まわせました。
最初は見せるのを恥ずかしがっていた女の子も、最後にはちゃんと作品を紹介してくれました。小さいながらも立派な家ができていて、ベッドもあります。
マーケッターのお眼鏡にかなったのは二人の男の子達でした。胸にメダルをかけてもらって、とても誇らしそう。ここから未来のゲームクリエイターが生まれてくるかもしれません。残念ながらメダルがもらえなかったガブリエルちゃんですが、「とても楽しかった」とのことです。
そばに座って話をしながら、こんなにも長く娘が『マインクラフト』を遊ぶ姿を見ていたのは初めてというシャロンさん。感想を聞くと「疲れたわ」と一言。もっとも、母親としてもとても良い経験になったようです。
ガブリエルちゃんの将来について聞くと「ぜひ子供たちにデジタルやプログラミングの楽しさについて教えられる教師になって欲しいわ。その頃には学校の風景も、ずいぶん変わっていることでしょう」と話していました。
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