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PS4『レイヤーズ・オブ・フィアー』日本語版プレイレポ―画家の狂気に支配される

ポーランドのBloober Teamが開発を手掛ける、新作ホラーアドベンチャータイトル『レイヤーズ・オブ・フィアー』。編集部では本作を一足早くプレイすることができたので、その恐るべきゲーム内容と体験談をレポートします。

家庭用ゲーム PS4
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PS4『レイヤーズ・オブ・フィアー』日本語版プレイレポ―画家の狂気に支配される
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ポーランドのBloober Teamが開発を手掛ける、新作ホラーアドベンチャータイトル『レイヤーズ・オブ・フィアー(Layers of Fear)』。2016年2月に海外でリリースされ、その独創的な作風とプレイヤー心理に深く迫るホラー描写が大きく注目されたタイトルです。この秋、待望のPS4日本語版がインターグローより発売予定で、編集部では一足早くプレイすることができたので、その恐るべきゲーム内容と体験談をレポートします。なお、本記事にはストーリーのネタバレに関わる内容も一部含むので、閲覧にはご注意ください。

■傑作絵画を完成させろ!



本作は、Bloober Team初の一人称視点ゲームにして、初のサイケデリックホラータイトルです。Metacriticのメタスコアは、海外PS4版が記事執筆時点で75点(37件)で、ユーザースコアが8.3点(84件)と高水準をマークしています。『レイヤーズ・オブ・フィアー』作中における目的は、操作キャラクターとなる画家の傑作(Magnum Opus)を作り上げるために、自分の屋敷を探索しながらカギとなるアイテム6つを探すことです。


操作は、移動が左スティック、視点変更が右スティックとFPSプレイヤーお馴染みの方法となっていますが、ズームが右スティック押し込み(R3)、L2で早歩き、R2で調査/インタラクト、と少し変則的。インタラクトできる物の一部は左スティックで回転させられます。とはいえ、特に難しい操作が要求されることはないので、FPSゲームに慣れていなくても安心してプレイ可能です。また、ドアや戸棚はR2ボタンをホールドしたまま右スティックを特定の方向に倒すと開き、手紙などのテキストは、一度インタラクトしてから□ボタンで日本語を表示できます。


R2で触れるものには上記のマークや手のマークが表示される


鍵がかかっているドアの表示。専用の鍵がある場合も


左スティックで回転させられるものも

オプションに関しては、明るさを調節する「グラフィック」、BGM/効果音の調節や字幕オン/オフを切り替える「サウンド」、コントローラー感度や、X/Y軸反転、コントローラーの操作方法が表示される「コントロール」、揺れ演出や字幕ガイド、視野を変更する「ゲームプレイ」の4つが用意されていました。しかし、作品の特性上なのか、コントローラーの感度をMAXにしても非常に感度が遅く、FPSを常日頃プレイしている方は違和感を感じるかもしれません。


「ウォーキングホラー」とでも形容できる今作は、序盤こそいくらか日常的な雰囲気の屋敷を歩き回れますが、次第に屋敷の構造や景色が歪んで、異常な空間へと変貌していきます。部屋が増え、場所はループし、奇怪な何かがうごめいています。直接的にプレイヤーを追ってくる敵はいないものの、プレイヤーがいつの間にか画家自身の狂気に飲み込まれるような体験は、鳥肌が立つ恐怖を演出していると言えるでしょう。一方で、屋敷のほとんどがリニアな作りになっているので、迷うことは無さそうです。


ドアによっては画像のように鍵がついている場合もある


■謎多き物語を紐解くアイテムに注目


傑作を作り上げるキーアイテムを探すことが主目的である『レイヤーズ・オブ・フィアー』。道中には、本作の世界観やストーリーを理解するための、写真や、絵、手紙、装飾品など物が落ちていることがあります。また、物によっては、近づくとどこからともなく囁き声が聞こえる場合も存在しています(アイテムを取得すると囁き声が消える)。これらをインタラクトしてみると、この画家と妻子のやりとりを含めた関係や、この一家を襲った悲劇、そしてプレイヤーの分身となる画家がどのような出で立ちをしてるのか等がわかるので、積極的に探していきたいところ。歩いたときや階段を昇る際の視点の動き方を注意深く観察すれば、どのような姿をしているのかが、少しだけわかるかもしれません。ちなみに、壁に文字が書かれていることがありますが、画面の中央にある点をその文字に重ねることで、日本語テキストが表示されます。


ここで、『レイヤーズ・オブ・フィアー』の大まかなゲームプレイの流れを紹介しておきます。

    1. 屋敷内のアトリエに入る
    2. キャンバスに絵を描く
    3. アトリエを出て屋敷を探索するor謎解きをクリアする
    4. キーアイテムをゲットしアトリエに戻る
    5. キャンバスの絵をさらに描く

基本的にはこの流れの3から5を繰り返すといった形で進行。ただし、キーアイテムを獲得したあとは、扉を1つくぐるだけでアトリエに戻れる親切設計なので、面倒という印象は抱きにくい仕組みになっています。


しかしながら、探索がメインのゲームでありながら、その探索が少々しづらいという難点も。まず、全体的に暗いため、フラグを進めるためのアイテムや収集物が見つけにくいという点があり、アイテムもクッキリとハイライト表示されるわけではないので、部屋のなかを右往左往することもあるかもしれません。また、しゃがむことができないため、下の棚やアイテムを調査しづらいと感じることもありました。



■本作をホラーたらしめる理由は「音」にあり


『レイヤーズ・オブ・フィアー』の中で特筆すべきは、ホラーにとって非常に重要な要素である「聴覚を刺激する恐怖」です。風によって大きくしなる木々の音、ドアの閉まる音、割れたガラスを踏みしめる音、昇るとギシギシ鳴る階段、物が落ちる音、そしてうねって変化していく絵画たち……本作には数々の細かな「音」が使われており、恐怖を一層盛り立てる役割を果たしています。また、物悲しげなBGMにも耳を澄ませてみてもいいかもしれません。


もちろん、今作には「視覚的な恐怖」もふんだんに盛り込まれており、映像と音が組み合わせることで心からゾッとするような体験ができます。

ちなみに本作には3つエンディングがあり、いわゆる真エンディングも存在しています。今回筆者が到達したのは最も簡単なエンディングだとみられますが、ほかのエンディングも見たいところ。なにより、テキストベースで物語を理解していくことも多い『レイヤーズ・オブ・フィアー』において、日本語のテキストは非常にありがたい存在でした。ちなみに筆者のクリア時間は、普通にプレイして3時間半程度。じっくりと探索して収集物などを取り逃がさないようにしたら5時間ほどはかかるかもしれません。


国内PS4版『レイヤーズ・オブ・フィアー』は2016年秋発売予定。価格は2,600円です。
《秋夏》
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