日本時間1月21日の大統領就任からも、アメリカを始めとした世界各国を賑わせているドナルド・トランプ。彼の鋭角なムーブの中でも移民政策・入国制限はIT関連企業に大きなインパクトが与えられる見込みで、当然ながら海外ゲーム業界もその影響下にあるものです。そんな中、Insomniac Gamesはトランプ大統領の掲げる「入国制限」に向けた1本の映像を通し、スタンスを表明。多くの海外ゲーマーの声を集め、議論を起こしました。
エンターテインメントソフトウェア協会の主張と同様に、チーム内には世界中から集まったクリエイターが在籍していると語るInsomniac代表Ted Price氏。差別的な取り組みに繋がり兼ねない今回の「移民政策」に対して否定的なスタンスを見せ、「アメリカらしくないやり方」と明言した彼に続き、海外フォーラムでは「InsomniacとTedは本当に人情味がある人たちだ」「素晴らしい映像とメッセージだ。Insomniacに尊敬の念を。」「Insomniacはこの国で何回も“働きたい企業”のひとつとして選ばれている。ゲーム業界という括りも越えてね。彼らが立ち上がるのは素晴らしいことだ。倣うべき企業の中でも最も優れた存在として有り続けるだろうね」と強烈な賛同の声が寄せられていました。
しかしながら、一部ではInsomniacの行動を尊重しつつも、移民政策自体を「ネオナチ的な憎悪政策、外国人嫌悪、人種/宗教差別とは思わない。合理的な移民政策の一例だと思う」と述べるゲーマーも見られ、「一時的なもので、時間が経つに連れ禁止範囲を狭め、良い解決策を思いつければ幸いだ」と続けていました。
また、ゲーマーとしてトランプ大統領の移民政策に疑問を感じるユーザーが多数を占めていたものの、「『スパイロ・ザ・ドラゴン』シリーズのリマスターはどうしちゃったんだ」「(ゲームフォーラムではなく)雑談用のフォーラムで討論したほうがいいのでは?」という、直接的に関心を向けない方もちらほら。“ビデオゲーム”という文化、さらに言えば“ゲームプレイ”自体には関わりが薄いと取られる面もあった模様ですが、英語圏在住のゲーマーにとってトランプ大統領の動きは、やはり見過ごせないものであったようです。
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