気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、インドネシアのMassHive Media開発、PC/Mac向けに3月14日発売されたJRPG『Azure Saga: Pathfinder』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、いわゆるJRPGと呼ばれる日本の古き良きRPGをモデルとしたターン性RPG。遥か未来、人類は様々な星にコロニーを作り生活。人類は絶滅から逃れるため、命と資源に溢れた伝説の惑星「Azure」を探す旅へと出ます。綺麗な2Dで描かれた世界で、銀河を股にかける物語が展開。ターン性バトルにランダムエンカウントなど、SFC時代後期~PS時代の2DJRPGを思わせるタイトルとなっています。
『Azure Saga: Pathfinder』は1,320円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Andika:こんにちは、MassHive MediaのAndikaと申します。私たちはインドネシア、バンドンを拠点とするインディースタジオです。私たちの開発チームは現時点で小さいかもしれませんが、各個人が情熱を持ち、楽しんで、映像が綺麗でより面白いゲームを目指し開発しています!
――本作はどのようにして開発が始まったのでしょうか?
Andika:私たちの会社は2015年後半から活動を開始し、過去にモバイル向けのタイトルをいくつかリリースしています。デビュー作は『Vimala Defense Warlords』という戦術と運営に重点を置いたサンドボックス型RPGでした。2作目は『Chill Out! Zombies』というもので、これは『Flappy Bird』にインスパイアされたカジュアルゲームでしたが、当時はApp Storeで成功することができました。この年、新たなプラットフォームとなるSteamやコンソールに目を向け始めたのです。
――本作の特徴を教えてください。
Andika:私たちの最新作となる『Azure Saga: Pathfinder』は古典的なJRPGスタイルのゲームです。古典的ではありますが、いくつか独特な要素も追加しています。1つ目の特徴はアートスタイルです。アートは懐かしさを演出するため、すべて手描きで作られています。2つ目は音楽です。インドネシアの作曲家を採用しましたが、他にも小さなオーケストラを採用し、現地の楽器を組み合わせ独特でプレイヤーにとって心地よい音楽を作り上げています。ある地点までゲームをプレイしていただければ、BGMとしてインドネシア独自の楽器であるガムランやアンクルンの音を聞くことができるでしょう。3つ目はストーリーです。SFと中世のファンタジーを組み合わせることで、プレイヤーに新しく新鮮な体験を提供します。最後にゲームプレイです。私たちは昔ながらのJRPGにあるターン性バトルを採用しているものの、協力技といったSRPGに見られるような要素も組み込んでいます。サイドクエストや釣りといったミニゲームも搭載されていますので、プレイヤーは冒険の合間に休憩をとりながら小さな報酬を得ることができます。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Andika:本作は『スターオーシャンシリーズ』から多大な影響を受けています。私たちはPS1時代のスターオーシャン(注:『スターオーシャン セカンドストーリー』)の大ファンなのです。他にも『クロノ・トリガー』といったJRPGからもデザイン面で影響を受けており、斜め視点のマップは『バスティオン』や『Transistor』から影響を受けています。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Andika:もちろんです!すでにいくつかの言語へのローカライズを準備しており、日本語はそのうちの一つです。このゲームのジャンルはJRPGなので、当然です。日本のゲーマーの皆さんが本作をプレイし、どのように感じるかとても興味があります。また、他のプラットフォームへの展開も計画しており、特にニンテンドースイッチでの展開を視野に入れています。
――最後に日本の読者へメッセージをお願いします。
Andika:日本のゲーマーは常に新しい刺激を求めながらも、昔のゲームの良さを忘れないということで有名です。日本語化された際には、日本の皆さんに『Azure Saga: Pathfinder』を楽しんでいただけると嬉しいです。そしてたくさんのフィードバックがいただけることを期待しています!ありがとうございました!
――ありがとうございました。
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