ハードコアゲーマーのためのゲームメディアGame*Sparkでは、日々、様々なゲーム情報をご紹介しています。しかし、少し目線をずらしてみると、世の中にはゲーム以外にもご紹介したい作品が多数存在します。そこで本連載では、GameSparkスタッフが、ゲーマーにぜひオススメしたい映画/ドラマ/アニメ作品を1本紹介していきます。
記念すべき第1回では、カートゥーン・ネットワークの大人向け放送帯Adult Swimより展開されているアニメ「リック・アンド・モーティ」をピックアップします。
◆くだらなくて驚きがあるTHE オトナアニメ
「リック・アンド・モーティ」は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー(BttF)」のドクを彷彿とさせる天才科学者リックと、(同じくBttFの)マーティを彷彿とさせる、リックの孫「モーティ」をメインキャラクターにしたアニメです。記事執筆時点で国内向けに視聴できるのはNetflixのみで、シーズン3まで配信されています。
見た目はコテコテのアメリカンなアニメなのですが、そこは大人向けアニメ、アダルト(下ネタ)、グロテスク、パロディ、ブラックジョーク描写が過多と言えるほど盛り込まれています。逆にエピソードによっては哲学的、感動的なお話になることもあるにはあるんですけどね。普段、物語重視のアドベンチャー/ノベルや、SFチックな世界観を好んでいるゲーマーには、どこかしら刺さる要素があると思います。
また、アメリカンなアニメスタイルは正直、途中からどうでもよくなるので、美麗なグラフィックを売りにしているゲームが好みだ、という方がいたら、逆にオススメしてみたいです。
◆テンポの良さはアニメならでは。凄まじい世界設定
本作は、SFコメディではあるものの、手がちぎれ、首が飛び、臓器が溢れる……人が死んでいく描写は容赦なく、グロテスクに耐性がある方はそれだけで気に入ること請け合いでしょう。しかも、基本は1話完結型であるものの、複数のシーズンを通した物語が紡がれることもあり、グロ描写だけで話題を呼ぶような作品ではありません。
お話がしっかりとしていて、テンポが良く、かつまとまっているので飽きもきません。1話20分~22分というアニメの強みも存分にいかされているので、空いた時間に少し見る、という視聴の仕方もいいでしょう。
各話ごとの設定も、いかにもなSFあるあるから、映画パロディ、独創的過ぎる展開まで多岐にわたり、「リック・アンド・モーティ」の設定は非常に凝っている、と言っていいと思います。
筆者が本作を見始めたのは『Grand Theft Auto V』に本作のModがあったから、というどうでもいい経緯があるので、最初は半信半疑だったのですが、非常にオススメです。シーズン3までダッシュで見れますよ。
ちなみに、日本では出ていませんが、本作は『Rick and Morty: Virtual Rick-ality』としてVRゲーム化されたことがあるほか、アニメ作中にも様々な未来的ゲームが登場することも……。笑えて、泣けて、描写にちょっと引く。そんな「リック・アンド・モーティ」が気になってみたらぜひチェックしてみてください。
「リック・アンド・モーティ」の国内での視聴は、Netflixより可能です。