気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Mega Crit Games開発、PC/Mac/Linux向けに1月24日正式リリースされたローグライクカードゲーム『Slay the Spire』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、ターン制のシングルプレイヤーカードゲーム。プレイヤーはマップ上を進みながらカードバトルを行い、デッキ構築やカードの組み合わせといった戦略が重要になってきます。200以上のカード、50以上の敵、100以上のアイテムが登場。日本語にも対応しており、吉田おじさんもどっぷりとハマる中毒性が特徴です。
『Slay the Spire』は2,570円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Casey Yano氏(以下Yano氏)Casey Yano(矢野慶史)です。ワシントン州シアトルに住むアメリカ人ゲーム開発者で、Mega Crit Gamesの二人の開発者のうちの一人です。本作の開発はAnthony Giovannettiと一緒に3年間行ってきました。以前はAmazon.comで品質管理エンジニアをしていました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Yano氏本作の開発にはlibGDXというゲームフレームワークを使っており、完成までに約3年かかりました。Anthonyと私は、二人とも自宅から作業を行い、Slackを使ってコミュニケーションを取っていました。
――本作の特徴を教えてください。
Yano氏本作で一番の特徴は、ダイナミックなデッキ構築がゲームプレイの中心にあることだと思います。あと、本作はシングルプレイヤーのカードゲームです!これは重要なことだと思います。というのも、人々はカードゲームと聞くと、コレクションし、対戦するゲームだと思ってしまいがちですので。私たちのゲームは、本編の購入以外にお金を使う必要はまったくありません。ルートボックス、カードパック、EXPブースターは存在しませんよ。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Yano氏本作のコアとなるコンセプトは、カードゲームの『ドミニオン』と『アセンション』、PCゲームの『Dream Quest』から影響を受けています。多くのUIやUXは『ハースストーン』、『FTL: Faster Than Light』、『Renowned Explorers』(イベント)から影響を受けています。多くのキャラクターデザイン、テーマ、アイテムは、様々なゲームやポップカルチャーをネタ元としています。それと、私はマンガが大好きです!「ドロヘドロ」のネタに気づく人もいるかもしれませんね。
――本作の日本語対応について教えてください。
Yano氏本作はすでにコミュニティによって日本語訳されています!しかし、将来的にはプロによる翻訳に切り替えようと思っています!私自身が翻訳できればいいのですが、私の日本語はサビついていますので…。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Yano氏ついにウィークリーパッチ配信を終えることができましたので、今年は日本に行くつもりです!以前日本に行ってからもう22年にもなります。今でも毎日日本食を自分で作って食べていますし、日本の文化は新しいものも古いものもとてもユニークなので、久々の日本滞在が今から非常に楽しみです。余談ですが、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではガオガエンを使用していますよ。
――ありがとうございました。
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