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PC内のOS世界を救うARPG『OS Omega』プレイレポ

あなたのPC内でもバイナリボーイはいつもウィルスと戦っているかも!

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2020年4月24日にワーカービーよりSteamにてリリースされたアクションRPG『OS Omega』。本記事では、インディー開発者兼アーティストであるArtur Mandas氏が、『TRUE BLISS』に続いて世に送るゲーム×アートプロジェクト第2弾である本作のプレイレポートをお届けします。



『OS Omega』とは


本作は、1と0のビットで作られたキャラクター「バイナリボーイ」を操り、不慮の事故で制御不能となったオペレーティングシステム(OS)の世界を救うアクションアドベンチャーRPGです。多種多様な76種類の武器と数多くのスキルを装備して、スーパードライブ(Cドライブ)の初期化を目論むコンピュータウイルスたちを倒していきます。


ゲーム内容としてはツインスティックシューターゲームと、RPGスタイルのクエストクリア型ゲームの2つが融合。マップ構造がランダムで変わる各ステージには強力なボスはもちろん、古くて懐かしいジョイスティックなども敵として現れます。メインクエスト以外に外伝的なサブクエストも用意され、隅々まで探索するかボスに直行するかはプレイヤー次第。レトロゲーム風の懐かしい雰囲気とクォータービュースタイルに加え、パステルカラーのアーティスティックなグラフィックも魅力的です。独特の世界観も相まってオリジナリティのあるゲームとなっています。


『OS Omega』は硬派なシューティングゲーム


本作では、「運命のオベリスク」と名乗るキャラクターから、ボスを倒せと指示されるところからゲームが始まります。敵はウィルスに感染したのか「メガ級悪のチップ」や「悪さをするカーソル」など様々。

マップを開くとボスの居場所を確認する事ができるため、全て雑魚キャラを無視してボス部屋に直行する事もできてしまう自由さがあります。各ステージにはサブクエストがあり、クエストによってはアンチウィルスを導入する事でボスが弱くなることも。ボスが強くて倒せない時は、サブクエスト攻略を検討してみるのもいいと思います。



パステルカラーのグラフィックとは裏腹に、シューティングの難易度はやさしくはありません。「Steam」では、アクションアドベンチャーRPGとジャンル付されていますが、シューティング要素が強いステージクリア型ゲームです。

筆者はアクションアドベンチャーRPGと思ってゲームを始めましたが、ステージから落ち、弾幕にやられ、ボスでやられと何度もステージ初めからやり直しに。死んだ場合、ステージの途中やボスの直前からスタートする事はなく、各ステージのはじめから。ステージの形も復活の度に変わります。ただし幸いな事にマップを見れば、ボスの部屋がどこなのかは直ぐ確認できます。何度も死んであらためて、これはシューティングゲームであると再認識しました。



一部残念な点としてはチュートリアルモードはあるものの、操作方法の解説のみでユーザーインターフェース(以下UI)については説明はありません。その為プレイしながら機能を把握していく事になり、それが難易度を上げていた事にも繋がっていました。しかしながら、操作とUIを理解してしまえば、比較的楽にステージ3までは辿り着くことができるはずです。

楽しむ為にプレイ前に知っておきたいUIとアイテム


本作を快適に遊ぶ為にも必ず知っておいた方がいい要素とアイテムを簡単ではありますが説明したいと思います。まずはUIの説明から。画面にはプレイヤー用に「CPU」「MEM」「VER」、その下に敵の「CPU」「NAM」が表示されます。「CPU」は体力、「MEM」は弾数で、「VER」はレベルです。敵も同様で「CPU」は体力、「NAM」は名前です。


アイテムはフィールドに置かれている箱を開けるか、敵を倒すことで手に入れる事ができますが、その種類は色で判断できます。グリーンは「体力回復」ブルーは「弾薬」レッドは「武器」ピンクは「サブアタック」です。

また、舞台がOSなだけに、弾薬である「MEM」はプレイヤーの持つメモリーを表しているようで、消費しすぎると攻撃を放つの自体が遅くなっていきます。武器は様々な種類があり、武器次第でかなり有利に進められるので、ゲーム開始当初は敵を一掃する事よりも先に武器探しをおすすめします。

開発者の世界観を楽しむ


『OS Omega』の開発者Artur Mandas氏は、音楽にのせて幾何学模様を描く芸術性の高いゲーム『TRUE BLISS』を過去に手掛けています。音楽にも力が入れられており、作曲はポーランドのミュージックアーティストであるJakub Pokorski氏が担当。オリジナルサウンドトラックも本体と同時に発売しています。

BGMのジャンルとしてはOSを舞台にした世界観に合ったダンスエレクトロニックが採用されています。なお、アーティストとしてのArtur Mandas氏のグラフィック作品の中にはソリッドなデザインも多く、『OS Omega』にもその共通点を見る事ができます。


システム面で改善の余地あり


繰り返しプレイするにあたり、システム、操作面とバグが改善されればもっと気分よくプレイできるのに、と感じました。まずシステム面ですが、キーやボタンの割当を変更してもゲームを再起動するとリセットされてしまい、起動の度に設定する必要があります。ゲーム用コントローラーの場合は、割当できないボタンがあり、個人差はあるかと思いますが、快適にプレイとまではいきません。また、マウスとキーボード操作に最適化されているのか、ゲーム用コントローラーでプレイする場合は武器やアイテムの詳しい情報が表示されない事に後になって気づきました。


次に操作面では、敵に照準を固定して攻撃できるのですが、一度照準を固定した敵を倒すまで、他の敵に照準を固定して攻撃する事ができません。照準固定は解除できますが、一部の敵は攻撃が当たり難くなります。

そしてバグも散見しており、外に出られないはずのボス部屋から、攻撃のノックバックで押し出されてしまいステージを最初からやり直す事になったケースも。突然攻撃ができなくなる事もありました。今後それらが改善されれば、より楽しめる作品になることでしょう。不満点もありますが、ユニークな世界観は魅力的で、好きな人にはハマれるゲームかと思います。


タイトル:OS Omega
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年4月24日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:1,580円
《うなぎ》
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