ガンディーの核投下バグの真相をシド・マイヤーが語る回想録『Sid Meier’s Memoir!』が海外で発売 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

ガンディーの核投下バグの真相をシド・マイヤーが語る回想録『Sid Meier’s Memoir!』が海外で発売

『シヴィライゼーション』シリーズの制作者シド・マイヤー氏の回想録が発売されました。自身の半生を振り返るとともに、その哲学を明かしています。

ゲーム文化 ホビー・グッズ
ガンディーの核投下バグの真相をシド・マイヤーが語る回想録『Sid Meier’s Memoir!』が海外で発売
  • ガンディーの核投下バグの真相をシド・マイヤーが語る回想録『Sid Meier’s Memoir!』が海外で発売
  • ガンディーの核投下バグの真相をシド・マイヤーが語る回想録『Sid Meier’s Memoir!』が海外で発売

アメリカの出版社W. W. Norton & Companyは、『シヴィライゼーション』シリーズの制作者として知られるシド・マイヤー氏の回想録『Sid Meier’s Memoir!: A Life in Computer Games』を海外で発売しました。本書でマイヤー氏は、長年ゲームデザイナーとして名を馳せてきた自身のキャリアを振り返るとともに、「ゲーム産業の歴史、ゲーマーたちの心理、創造行為に関する興味深い洞察」を記しているとのことです。


またマイヤー氏は、本書のなかで1991年に発売された初代『シヴィライゼーション』のイースターエッグとして噂されてきたマハトマ・ガンディーの核投下バグを否定しました。ガンディーといえば、イギリスからのインド独立運動の指導者として、「非暴力、不服従」のスローガンとともに平和主義的な運動家として誰もが知る人物です。

史実に則り、『シヴィライゼーション』でも平和主義者として描かれるガンディーの核爆弾投下の確率は、他の指導者たちに比べて非常に低い“1”に設定されています。しかしAIが平和的政策を取った場合、もともと“1”に設定された数値オーバーフローして最大値"255"になり、その結果周辺国に核爆弾をばらまき始める、というバグの噂がまことしやかに囁かれてきました。


これまでマイヤー氏はこのバグの真相を語ろうとせず、あえて謎のままに留めてきました。YouTubeチャンネル“People Make Games”が昨年行なったインタビューのなかでも、このバグについて「技術的な制約もあり、初代『シヴィライゼーション』はあらゆる点においてプレイヤーの皆さんの想像力のなかで広がるゲームだったのです。どのようなゲームもプレイヤー自身が主人公である個別の物語なのです。私の考えをあれこれ述べることで、プレイヤーの想像力を邪魔するようなことをしたくありません」と語っています。

しかし、同氏は本書のなかで「謎のままにしておくほうがおもしろい類いの一つ」であるとしながらも、そのようなバグは存在しないと長年の噂を否定しているようです。

『Sid Meier’s Memoir!: A Life in Computer Games』は海外で発売中ですが、国内Amazonからでも購入できます。

・Sid Meier's Memoir!: A Life in Computer Games (英語)




※UPDATE(2020/9/9 23:11):本文表現を一部変更しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。また、Amazonリンクを新たに追加しました。
《ロラルロラック》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 『星のカービィ』生みの親・桜井政博氏がカービィを食べちゃった?美味しそうにフォークを入れる写真にファンも「だめぇぇぇぇぇ」

    『星のカービィ』生みの親・桜井政博氏がカービィを食べちゃった?美味しそうにフォークを入れる写真にファンも「だめぇぇぇぇぇ」

  2. 海外人気サンドボックスゲーム『Garry's Mod』製作者が任天堂関連のSteamワークショップアイテムの削除要求に応じる「二度とアップロードしないでほしい」

    海外人気サンドボックスゲーム『Garry's Mod』製作者が任天堂関連のSteamワークショップアイテムの削除要求に応じる「二度とアップロードしないでほしい」

  3. チョルノービリ原発事故の処理にあたった決死隊を描く『Chornobyl Liquidators』6月配信決定!

    チョルノービリ原発事故の処理にあたった決死隊を描く『Chornobyl Liquidators』6月配信決定!

  4. 『スト6』リュウ、豪鬼の大迫力な“ミューラルアート”がTシャツに!経年とともにロゴが徐々に姿を現すクラックシャツは、手作業で数十回も塗り重ね

  5. 自動化RTS『Oddsparks: An Automation Adventure』早期アクセス開始―へんてこ可愛いキャラクターの“スパーク”とクラフトし冒険の旅へ!

  6. eスポーツ大会の真っ最中に「マウス充電切れ」のハプニング…!しかし咄嗟の機転でチームを勝利に導く

  7. 『スカイリム』最強キャラ・黒檀の戦士を爆速で倒すRTAが3年ぶり記録更新!わずかひと振り、12分足らずの旅で地に伏せる強者

  8. ドラマ「フォールアウト」で熱視線の“作中時系列”問題に新たな説が浮上。登場人物が「わざと嘘をついていたのかも」と初作開発者が語る

  9. あの狂気が再現…!映画「ジョーカー」の非公式オープンワールドゲーム映像が凄まじいクオリティ

  10. マネ厳禁!職場でこっそり遊べるゲームって……?

アクセスランキングをもっと見る

page top