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やりごたえ抜群でたっぷり楽しめる!ピノキオソウルライク『Lies of P』デモ版先行プレイレポ

序盤はパリィ力を求められるシビアな戦闘が、後半は本作の独自システムを駆使する戦闘が楽しめます。

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やりごたえ抜群でたっぷり楽しめる!ピノキオソウルライク『Lies of P』デモ版先行プレイレポ
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Summer Game Festでも発表されたように、NEOWIZは注目のソウルライクアクション『Lies of P』のデモ版の配信を6月9日に開始しました。


本作は、童話「ピノッキオの冒険」を基にした、ベル・エポック時代を舞台に繰り広げられるソウルライクアクションRPGです。有名な童話をダークに再解釈しており、美しくも不気味な世界が特徴のひとつとなっています。

本稿では、今回配信された新デモ版のプレイレポをお届けします。なお先行プレイにあたっては、PC版でXboxコントローラーを用いて行っています。そのため、記事中のボタンはXbox配列に準じたものになります。

不気味な人形が襲ってくる…雰囲気たっぷりのフィールドに惹かれる

このデモ版はおそらくゲームの序盤と思われる部分から始まります。ピノキオは、本作の舞台「クラット」の中央駅で目覚めます。当面の目標は、探索の拠点となる「ホテル・クラット」へと向かうことに。

助けを求める青い蝶の声に導かれ、ホテルを目指して駅からの脱出を目指します。ゲームが開始すると、機敏・バランス・強さの3つの戦闘スタイルから選択できます。キャラクターメイキングなどはありませんが、ここで自分の好きな戦闘スタイルを選択することができます。

操作系やシステムは基本的にソウルライクのものを踏襲しており、『DARK SOULS』でいうところのソウルにあたるポイントや、篝火的な役割の「Stargazer」など経験者にはおなじみの要素がそろっています。

前回の先行プレイではゲーム内要素が概ね揃っており、強化や武器の組み換えによってサクサク強くなる快感がありましたが、今回は序盤のデモということもあり、まだ解放されていない要素も多く存在しました。


特徴的な要素である武器の刃と柄を組み替えるシステムや、左腕を使って特殊アクションができる「リージョンアーム」はデモ版の後半から登場するので、最初のうちは純粋なパリィ力が試されるソウルライクらしい歯ごたえのある戦闘が楽しめました。強い敵と戦いながら美しいマップを探索し、ショートカットルートを開拓していくワクワク感もあり、体験版ながらかなりやりごたえのあるものとなっています。

本作で戦うことになる敵に生き物は少なく、基本的には機械仕掛けの人形が相手になります。そのため、壊れかかった姿や生気がないカクカクとした動きが不気味さを醸し出しています。斬ったときに吹き出すのが血ではなく真っ黒なオイルなのもこだわりを感じてグッド。ピノキオの真っ白な服が黒々としたオイルで汚れていく様はフェチズムを感じますね……。

フィールドも高級感・上品さが漂いつつも荒廃した独特な雰囲気が漂っていて、恐ろしくも美しい空間に目を奪われます。

パリィだけじゃない!うまく戦った人への爽快なごほうび

序盤から味わえる特徴的な要素として、連続して攻撃を当てていると、敵のHPバーに白い枠がついた「グロッキー」状態になりかけるというものがあります。この状態でRTを長押ししてタメ攻撃を当てることで、グロッキー状態に陥れることができます。

グロッキー状態になった敵は行動不能になるため、その状態で正面から斬ることで致命的ダメージを与えることができます。この状態に持っていくにはなるべく相手の攻撃を食らわずにダメージを与え続け、グロッキーになりかけのときは隙をついて強攻撃を当てる必要があるため、うまく決めるのはなかなか困難。だからこそ、うまく決まったときは強いカタルシスを感じられます。グロッキー状態はボスにも有効であるため、より上手いプレイを目指すモチベーションにも繋がります。

筆者のプレイでは、特殊アクションができるリージョンアームはデフォルトの「鋼鉄の左腕」と、敵を引き寄せることができる「人形の糸」が入手できました。人形の糸は遠くから遠距離攻撃をしてくるような鬱陶しい敵の対処にうってつけ。一方で、ボス戦ではまったく有用ではないという弱点もあります。製品版ではさらなるリージョンアームが手に入るでしょうから、状況に合わせた付け替えが重要になりそうです。

ソウルライクの花形といえば、やはり強力なボス戦。このデモでは2体のボスと1体の中ボスに挑むことができました。1人目のボスである「パレードマスター」は、まるでサーカスの団長のような見た目をした機械人形です。大きな腕を振るい、自分よりずっと小さいピノキオの体を潰そうとしてきます。

体力を半分まで削ると、なんと自分の頭を引っこ抜いてリーチの長いハンマーとして振るってきます。パリィをすればノーダメージで耐えられるものの、タイミングがずれると体力を消費してしまいます。消費した体力は攻撃によって回復できますが、予備動作は大きくモーションもパターンが決まっているため、なるべくパリィを狙っていきたいところです。

最後のボス「スクラップ警備員」は、 電気攻撃を繰り出してくる強力なボスです。こういった属性ダメージは受けると徐々に累積していってしまうため、状態異常用のポーションを適宜使用して回復することも必要です。このボスは非常に強く、体力が半分以下になると大ダメージのつかみ攻撃を行ってくるため、かなりの苦戦を強いられました。ただし、このボス戦には救済措置が用意されています。

このボス戦前の扉では、雑魚敵を倒して手に入る「星の欠片」を手に入れることで、共闘してくれる「亡霊」を呼び出すことができます。亡霊は攻撃力こそあまり高くないものの、ボスの注意を引いてくれるため、背後がガラ空きになりやすいのです。亡霊が死んでしまうまでの間になるべくダメージを稼いで、後半本気で戦うといった戦い方をすれば、あまり得意でない方でも楽しめるでしょう。


このデモ版の前半では緊張感のある純粋なソウルライク体験を、後半では本作ならではのシステムを駆使した多様な戦い方が楽しめるため、本作の面白さを味わうにはぴったりなデモに仕上がっています。

想定プレイ時間は2時間~4時間ほどのようですが、筆者はソウルライクが得意でないこともあり5時間半がかかりました。たっぷりと楽しめるデモになっているので、ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

『Lies of P』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2023年9月19日ついに発売予定。美しいフィールドやキャラクターが待つ歯ごたえのあるソウルライクにぜひ期待しておきましょう。

《みお》

超雑食の若年ゲーマー みお

2021年3月よりフリーでゲームライターをしています。現在はGame*SparkとIGN JAPANで活動し、稀にINSIDEにてニュース記事を執筆しています。お仕事募集中。ゲームの趣味は雑食で、気になったものはクラシックゲームから新しいゲームまで何でも手を出します。主食はシューター、ADV、任天堂作品など。ジャンルやフランチャイズの歴史を辿るのも好きです。ゲーム以外では日本語のロックやアメコミ映画・コメディ映画、髪の長いお兄さんが好きです。

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