袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン

買収工作の資金は常に余裕を持って。

連載・特集 プレイレポート
袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン
  • 袖の下はしっかり溜めておこう!『アサシン クリード ミラージュ』メディア先行プレイレポ―金と盗みで活路を開く早業アサシン

発売まであと1ヶ月を切った『アサシン クリード ミラージュ』、本作は「原点回帰」と「コンパクト」をコンセプトに掲げ、膨大になりすぎたコンテンツ量を整理する位置づけであることが明かされています。

そのメディア向けイベントが先日オンラインで開催され、チュートリアルからメインミッションまで約3時間を先行で体験できました。若きバシムはどんなスタイルのアサシンになるのか、プレイレポートをお届けします。

今作の舞台は861年のバグダッドで、『シンジケート』以来8年振りの1都市マップ。シンクロをすると見渡す限り広がる景観に圧倒されます。点在するモスクのドーム屋根、中心部を取り囲む円形の城壁、そして中央に鎮座するカリフの宮殿。当時の地中海世界に於いて最先端都市であったバグダッドでは、東西南北から様々な交易商人がやってきます。バザールにはインド中国の品々も入ってきていて、これぞ初代『アサシン クリード』のエキゾチックな空間の再演です。

ここしばらくは砂漠や海、森の中など自然の中を冒険していましたが、真っ白いフードでイスラム様式の建造物を駆け抜ける、これこそ実際の歴史に残るアサシン本家の姿のように思えます。逆手持ちのナイフはロマンです。

建設中ながら「隠れし者」の本拠地アラムート砦で修行する場面もあり、多数の同志が集まって活動している姿はかえって新鮮ですね。初代以降見ることのなかった教団の全盛期が描かれるのにも注目です。

ゲームシステムは装備の強化、ミッションボードといったこれまで進化してきた『オリジンズ』の流れを汲みつつも、敵のレベルや弓、武器種の廃止、ソーシャルステルスなど、「アサシン」としての仕事を再構築。剣戟で力押しをするよりは、投げナイフ、煙幕、陽動爆弾など飛び道具を活用して、「忍び寄って仕留め、素早く脱出」という初期作に近いプレイフィールを目指しています。

今回の目玉はなんといっても、群衆に紛れる「ソーシャルステルス」の復活です。様々な町並みに「紛れ込む」が実行できるのに加え、多少通行人が密になっているところに入るだけで、コマンド入力をしなくてもステルス状態(白いハイライトが付く)になります。

流石に大通りのような開けた場所では難しいですが、市場のような狭い路地で人通りの多いところであれば、周囲に歩調を合わせられればすぐに追っ手を撒くこともできるでしょう。なにより、群衆の中を歩きながらターゲットを暗殺し、堂々と立ち去る。アサシンブレードの正しい使い方をちゃんとできるのはシリーズファンも納得です。前作では隠すことすら放棄されてしまったので…。

ベンチに座った状態からは飛び出し暗殺に加えて時間を進めることが可能で、主に昼夜の切り替えに利用します。

時間経過では手配レベルは下がらないので、お馴染みの手配書を処分する必要があります。協力者にいわゆる「袖の下」を掴ませれば、一気に警戒を解いてくれるので、ピンチの時のために居場所を押さえておくと便利です。

本作の最大の特徴は、「盗み」と「金遣い」でスマートな暗殺アプローチが開ける点です。東西南北様々な地方から交易商が集まるバグダッドでは、力よりも金がものを言う世界。不労所得があるアサシンもいましたが、本作のバシムは盗人稼業をメインに蓄財していきます。

プロローグではバシムが入門する前、盗賊として日銭を稼いでいる時代から始まり、基本的なパルクールとステルス、そして「スリ」の技を練習します。バシムはイーグルビジョンの能力に「金目のもの」を見分ける力が加わり、通行人や兵士が持っている盗めそうなものをハイライトしてくれます。

スリ実行の瞬間には目押しのアクションがあり、難易度が高いものほどタイミングもシビアに。スキルを上げれば多少は楽になるものの、目押しの失敗の可能性が常にある以上油断は禁物。ボタン一発の暗殺よりも、ある意味緊張する作業です。

手に入るのは金目のものだけでなく、ミッションで開けなければならない扉の鍵もあり、非殺でクリアする必要がある場合には、スリの技術をメインに使っていくことになるでしょう。

ミッション中には様々な場面で「袖の下」を使う選択肢が存在します。通貨ディルハムとは別に3種類のコインがあり、陽動に傭兵を雇うなら剣の刻印のコインが要るなど、渡す相手の職業によって使い分けます。入手先は拠点から受諾できるサブ依頼の達成で、傭兵の力が要るなら武力関係を、盗賊関係なら盗みの依頼を、という関係です。

あとから持ってくることもできますが、中には一回きりのチャンスも。金欠アサシンというのもみっともないので、大きな仕事の前にはしっかりと貯めておくのが良いですね。特に商人のコインは重要で、情報料として支払う場面が多々あります。ミッションの大幅なショートカットに役立つので、不審人物らしく出所不明の金を景気よくバラ撒きたいものです。アサシンでありながら、盗賊や工作員的な仕事もこなす「スパイ」のような活躍が期待できるでしょう。

必殺仕事人としての本分も、もちろん忘れていません。バシムはこれまでにもあった連続キルのスキル「チェーンアサシン」とは別に、敵を瞬時にまとめて片付けられる「暗殺の極意」を持っています。

スキルを発動するとまずターゲットを選択し、連続キルの設定をします。個々で指定した順番に倒していくので、最後にどこに立っているかがここで決まります。今回はミッションターゲットを相手にやってみましたが、特にブロックされることなく護衛の2人とまとめて暗殺できました。どこからともなくトランペットが聞こえてきます。

スキル発動には専用のゲージを消費し、暗殺を重ねることで回数を回復できます。目一杯まで使えますが、邪魔な見張りを確実に排除するために小出しで使うことも可能。今回のプレイで確認できた範囲では、チェーンキルは2人まで、投げナイフ消費という制限がありますが、暗殺の極意では最大4人まで一度に相手にできるので、ノーアラートで任務を遂行するために欠かせない技になってくるでしょう。

2007年の初代から約15年、シリーズは古代ギリシャから産業革命のロンドンまで様々な時代を行き来し、時勢に合わせた多様なアサシンがこれまでに描かれてきました。その都度できることやコンテンツの増加が施され、『オリジンズ』以降は戦士としての戦い方が拡大。その分アサシンの本分である闇討ちの要素は薄れていきました。その揺り戻しとして、原点であるステルス、パルクールにもう一度焦点を当てる試みは、これからのシリーズの方向を見定めるための試金石になるに違いありません。

『アサシン クリード ミラージュ』はWindows(Epic Gamesストア,Ubisoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに10月5日発売予定。PS5/PS4向けにはバシムのフィギュアが付属するコレクターズエディションも用意されています。


《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

ゲームの世界をもっと好きになる「おいしい一粒」をお届けします。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top