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新作MMORPG『HIT: The World』を先行試遊! コアユーザーと共に“日本のゲーマー向け”に変化する期待作【イベントレポ】

日本のMMORPGコアユーザーの意見が開発に大きな影響を与えていそうです。

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新作MMORPG『HIT: The World』を先行試遊! コアユーザーと共に“日本のゲーマー向け”に変化する期待作【イベントレポ】
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2月10日、PC/スマホ向けMMORPG『HIT: The World』を先行体験できるシークレットパーティが開催されました。ネクソンがリリース予定の『HIT: The World』は2016年にリリースされたアクションRPG『HIT』の世界観をベースにしたMMORPGで、すでに韓国と台湾で展開している『HIT2』の“日本向けサービス”として多くの点に変化を施し、リリースされます。

このパーティではメディアのみならず著名なMMORPGプレイヤーも多数招待されており、プレイヤーと運営の意見交換会までも行われました。さらにその後には、MMORPGの熟練プレイヤーたちとメディア陣が揃っての実機プレイ体験会も開催。本記事ではそんな“運営”と“ユーザー”の距離間の近さを感じられた『HIT: The World』シークレットパーティをレポート。実際のプレイフィールと共にその模様をお伝えしていきます。

◆MMOコアユーザーと“ダイレクトに”意見交換! 日本向けMMOとして作り上げられる『HIT: The World』

シークレットパーティでは、『HIT: The World』開発統括のパク・ヨンシク氏、日本運営ディレクターのコウ氏らが登壇し、本作は『HIT2』が基盤であるものの、日本上陸にあたっての変化が必要だと述べました。“従来のMMORPGがあまり実現できていなかった「日本のユーザー向けの真摯な変化」を準備している”と言い、『HIT2』が日本では『HIT: The World』というタイトルに変わったのはその決意表明でもあるとのこと。

この発表では、12月に非公開で行われた日本のMMORPGコアユーザーとの座談会を基に日本ユーザーに即するようなシステムを構築したとして「誰もが参加できるエンドコンテンツ」「団結すれば対抗できるバランス」「ギルドコンテンツの充実」「課金バランス、ゲームプレイの最適化」という4つのキーワードが紹介されました。

「誰もが参加できるエンドコンテンツ」においては、フィールドPKを回避できる狩場と報酬を用意して、新規プレイヤーの離脱を防ぎます。PK不可チャンネルとPK可チャンネルを分けたうえで、報酬に差が出ないようにするとしながらも、リリース後のアップデートではサーバーの垣根を越えて参加できるPvPが可能な狩場が導入されるようで、プレイヤー間の熾烈な戦いも実現します。

「団結すれば対抗できるバランス」として挙げられたのは『HIT: The World』特有の「調律者の祭壇」という投票システム。この投票ではサーバーのルールを変更することが出来るものの、多数決のため一部の上位プレイヤーのみがルールを左右することはできません。しかし同時に投票権は取引可能ともなっていて、やり方によっては一部のプレイヤーの意思が大きくなることも示されました。

バトルでは“圧倒的な強さを誇るプレイヤー”には回避と命中にステータス調整が入り、決して倒せないわけではない状況にセッティングされます。また、複数人がひとつの対象に攻撃を仕掛けるとダメージが増幅する「増加システム」やデバフの重複は持続時間が短縮される「減少システム」によって、どのようなプレイヤーでも戦略的な役割を持てるようになるようです。

「ギルドコンテンツの充実」では、サービス開始初期から参加できる「攻城戦」が紹介されました。各サーバーひとつの攻城戦で入札により決められた“城主ギルド”と9ギルドでの合計10のギルド(1ギルド50人規模)の戦いが繰り広げられるようです。

そして「課金バランス、ゲームプレイの最適化」では課金システムについて言及。本作では“無課金・微課金のユーザーでも楽しめる”という点も意識されていて、韓国などでは有料で販売されていた装備も『HIT: The World』ではゲームプレイのみで獲得できます。また、無課金・微課金ユーザーへのボス報酬などが増加するに伴って、財貨を得るために報酬を「取引所」で活性化することも想定しているとのこと。需要と供給の循環を維持していく方針が明かされました。

この他にも、日本ユーザーのプレイ時間を考慮した「放置モード」のバランス調整が入ることなども明かされました。これらは日本ユーザーとの意見交換を経て実現した要素とあって、この発表会でも意見交換の時間には喧々諤々の議論が起きました。

たとえば会場のユーザーから示された「ギルド同士の談合」への懸念に対しては、新規ユーザーも含めた総合力の向上などが解決の一助になるとしたうえで、最終的には一部に強力なギルドが現れることも視野に入れて、「日本ユーザー向けの新規コンテンツ」で問題解決を想定しているとしました。また、他にはMMORPGならではの“相場を破壊する「業者」”についての質問なども。これにはBOT排除のツール導入や個人取引などで対策をしていくようです。

このイベントはあくまで発表はメインでありながらも、まるで『HIT: The World』を更に良いタイトルへブラッシュアップしていく座談会という印象で、ユーザーからの意見に丁寧に受け応えていく姿勢が強く感じられました。


実機プレイ体験パートでは、先ほど鋭い意見を飛ばしていた熟練ユーザーと一緒にフィールドボスを討伐! 実際にゲームを触ってみると、UIには懐かしさがあるものの、プレイ自体には自由度や快適さを感じられます。そのひとつが『HIT: The World』の特徴でもある「プリセットシステム」で、この機能では街中や戦場など状況を問わず、クラスや装備を事前に設定したものへ変更させることができます。

クラスと容姿は連携しているようで、鎧を着たダンディなおじさんが一瞬にして可愛らしい少女に変わるなど、すこし面白くもありながらも攻略に有用なシステムと感じられました。

プレイヤー名をオリジナルの名前に変えたり皆で和気あいあいとしつつも、レイドボスとの戦いが始まると初見のギミックに右往左往。筆者は「レポート執筆のためにも生き延びるんだ」と心の中で言い訳しながら逃げ回りました。

時間が経つに連れ、強烈な攻撃にダウンするユーザーもちらほら出始めて、参加メンバーが徐々に減っていきます。リリース後にはこういった戦線が崩壊しかけている状況で、仲間と意思疎通しながらプリセットシステムをうまく使えば、かなりの危機的状況でも柔軟に対応できるのではないでしょうか。

そんな戦況ではありつつも、最後には見事「クルスタ」を撃破! 筆者は慌てていただけだったものの、皆がギミックに即座に対応し戦線を維持し続けた結果と言えるでしょう。


今回のシークレットパーティで、会場に参加したユーザーが発した“自分たちが何より辛いのは仲間が去っていくことで、そういったプレイヤー層に触れてくれたことが何より嬉しい”との言葉が強く印象に残ります。無課金・微課金ユーザーを運営がフォローすることは、大きな意味を持つはずです。MMORPGは心理的ハードルがやや高めのジャンルですが、「遊ぶタイミングを逃す前に一度やってみたい」という方は『HIT: The World』をチェックしてみてはどうでしょうか。

PC/スマホ向けMMORPG『HIT: The World』は2月21日に事前登録受け付けが開始。2月27日には公式生放送が実施されます。3月下旬には先行体験会およびキャラクター名先取りキャンペーンが予定されています。


《高村 響》

ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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