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『CoD: MW3』ゾンビモード開発者にインタビュー! 今後の展開やローンチ後の“手応え”を訊いた

本作のゾンビモードは「新しいシステムに挑戦する良い機会」。

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CoD: MW3』ゾンビモード開発者にインタビュー! 今後の展開やローンチ後の“手応え”を訊いた
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Activision Publishingが11月10日に発売した『Call of Duty:Modern Warfare III(CoD:MW3)』。2月8日にはシーズン2がスタートし、さまざまなアップデートが配信されました。

そんな『CoD:MW3』の中でも高い評価を得ているのがゾンビモードです。ラウンド制ではなくオープンワールドを採用しつつ、新たな体験と往年のファンに嬉しいおなじみの要素を引っ提げ、多くのプレイヤーに愛されています。

この度、アクティビジョン・ブリザードは日本国内のメディアに向けて合同インタビューを実施。ゾンビモードのAssociate Director of Designを担当するケビン・ドリュー氏に様々な質問を投げかける機会を得ました。

◆ゾンビモードの今後について開発者の展望を深掘り!

――本日はよろしくお願いします。本作のゾンビモードはオープンワールドを採用するなど、大きな変化がありました。その変化を楽しむ人は多いですが、一方で歴代のゾンビモードのような「ラウンド制」を求める声が出ています。この点について、どのように考えられていますか。

ケビン・ドリュー(以下、ケビン):ラウンドベースでのゲームプレイは、ゾンビモードのエクスペリエンスのコアだと考えています。我々もラウンド制に対する熱意は持っていて、決して消えてしまうわけではありません。

ただ、『CoD MW3』のゾンビモードは新しいシステムに挑戦する良い機会だと思いました。オープンワールドですと、プレイヤーごとにプレイスタイルや挑戦するミッションの難易度などを選択できるため、それぞれのプレイヤーごとに体験も異なってくるところが気に入っています。

とはいえ、ラウンド制にももちろん楽しみがあります。これからの開発では、それぞれの要素や良さを取り入れて行きたいと思います。

――ゾンビモードのプレイヤーから、どのような“ゲームプレイの改善”を求める声が届いていますか?

ケビン:さまざまな意見をいただいています。中でも大きいのは「ユーザー体験を改善してくほしい」という声です。本作では、プレイヤーがお互いを助け合ったり、アイテムを融通し合ったりするシーンがよくあります。それだけに、プレイヤー同士の交流やインベントリ交換、それにスクアッド編成といったソーシャル面での改善を求める意見がよく見られています。

――『CoD:MW3』のゾンビモードではシステム面に大きな変化がある一方、「ウォールバイ」や「パックアパンチ」などのシステムは引き継いでいます。シリーズファンから見ると馴染み深いのですが、異なるシステムを導入しようとは思いませんでしたか?

ケビン:ウォールバイやパックアパンチに関しては、ゾンビモードの中枢だと考えています。以前のシリーズで撤廃したときにはネガティブな意見が多かったので、今回はしっかりと引き継ぐことにしました。もちろん、改善が必要な部分には取り組んでいくつもりです。

しかし、往年のファンからは理解しやすいですし、何より親しみがあるシステムです。できるだけ、それらを引き続きブラッシュアップしていきたいと思っています。

――今回のゾンビモードは純粋なPvEを採用しています。開発段階では「PvP要素」を取り入れる予定があったのでしょうか? それとも最初からPvE専用だったのでしょうか?

ケビン:PvPとするかPvEとするかは、開発中も考え続けた部分でした。しかし、最終的に巨大なマップで「ゾンビ」というテーマを扱うのであれば、Co-opのほうが適していると判断しました。

本作ではゾンビモード自体にストーリーがあり、イベントやミッションを通してその物語を伝えるという試みをしています。しかし、ストーリーミッションのため特定の場所に移動する際に他のプレイヤーからキルを取られたりしたら、なかなか物語を進めることができずにフラストレーションが溜まってしまいます。そのため、まずはPvEに特化しました。

PvPを完全に排除しようとしている訳ではないですが、PvEにしたことでユーザー同士が自発的に手伝い合う光景も現れており、開発陣としては嬉しく思っています。

――今後、マルチプレイモードにゾンビが出ることはあるのでしょうか?

ケビン:今後もコラボできれば良いと思っていますが、常設的なPvPvEでのマルチプレイは考えていません。一方で、ゾンビモードは小さな要素として始まったので、他のモードで受け入れてもらっていることには非常にワクワクしています。

――オープンワールドという新しい試みを導入されましたが、ユーザーからの評価はかなり高いと感じます。開発陣としては、その“手応え”をどのように感じていますか?

ケビン:まず、今回のゾンビモードへの評判には安堵のような感覚を抱いています。開発チームとしてはワクワクしながらオープンワールドのゾンビモードを作っていましたし、テストプレイも楽しかったので、自信はありました。しかし、懸念がゼロだったわけではありません。

その分、楽しんで遊んでくれる皆さんの反応を見ることは素晴らしい体験でした。特に私たちが思いもよらない遊び方をしてくれたのも面白かったですし、マッチに参加した24人が一丸となってプレイする姿は、我々としても本当にありがたく感じています。

――具体的に、ユーザー達のゲームプレイのどのような点が印象に残りましたか?

ケビン:『CoD』シリーズのプレイヤーは、対人戦へのモチベーションが高く、鎬を削るゲーム体験を好む印象がありました。

しかし本作のゾンビモードでは「他のプレイヤーの蘇生のために一直線に助けに行く」というプレイングや「装備を整え切ったプレイヤーが、余った武器やアイテムを他のプレイヤーに渡す」なんてプレイもよく見られます。プレイヤー同士の思いやりが感じられて、とても嬉しかったですね。

――本作のファンを保ち続けるための仕掛けや、新規ユーザーを取り入れる施策についてお聞かせください。

ケビン:オープンワールドというシステムでいかにゾンビモードを体験してもらうかを深掘りすべきだと思っています。例えば、マップの中にシークレット要素を隠したり、パズル要素を盛り込んだり、といった要素ですね。今後の追加コンテンツでも、シークレット要素秘密やパズルを使って謎を解いていく形式にしたいです。

また、マルチプレイヤーモードやウォーゾーンを主に遊ぶプレイヤーにも興味を持ってもらえるよう、ヘッドスタートを切れるような要素を考えています。

――今後のゾンビモードや『CoD:MW3』の展開に期待しているファンへメッセージをお願いします。

ケビン:本作のゾンビモードはさまざまな挑戦や試みを収録しており、新たにのめり込むための最適なタイミングだと自負しています。開発に際しても、ミッションを通じて物語を伝えていくことにワクワクしています。

また往年のファンにも楽しめる要素を、まだまだ出していくつもりです。これからも期待してください。


新しい試みを導入したゾンビモード。しかし、開発においては既存のシステムとの融合や引き継ぎも強く意識していたのが伺えました。発売から3ヶ月が経過した『CoD:MW3』ですが、まだまださまざまなゲームプレイを提供してくれそうです。


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《鈴木 伊玖馬》

ゲームと乗り物の記事を書いてる 鈴木 伊玖馬

名古屋県生まれ。幼少期に『スターフォックス64』でゲームにハマり、学生時代に『CoD:MW』でFPSにハマり、そのままゲームから卒業できず今に至る。ここ数年でRPGにも手を出し、最近『ドラクエ6』をクリアした。中日ファン、犬派、後ゲームはオフラインでやるタイプ。デカい航空機にはロマンを感じる。

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