東京の吉祥寺駅にて3月3日から3月4日にかけて開催された「TOKYO INDIE GAME SUMMIT」。都心からもアクセスしやすく「住みたい街」ランキングで常に上位をキープする吉祥寺駅での開催ということで、大きな盛り上がりをみせています。
筆者は3月3日のビジネスデーに参加。その中で気になったいくつかのゲームを触ってきました。それらのゲームの中から、今回の記事ではスタイリッシュなアクションゲームである『The Devil Within: Satgat』のブース/プレイレポートをお届けしていきます。
『The Devil Within: Satgat』が試遊できるのは2つある会場のうち「武蔵野公会堂」の3階、バンダイナムコのゲームレーベル「GYAAR Studio」のブースです。武蔵野公会堂はなかなか古い建物で、こういった最新鋭のインディーゲームイベントが開催されているというのはちょっとギャップがある感じがして、中々おもしろい雰囲気を醸し出していました。
さて、さっそく『The Devil Within: Satgat』を試遊していきましょう。ブース内では会議机とおぼしき場所にさまざまなゲームが並べられています。他のゲームたちと横並びではありますが、狭苦しい感じはせず、落ち着いてプレイできました。
『The Devil Within: Satgat』は韓国ソウルのデベロッパーであるNewcore Gamesの作品。GYAAR Studioの主催するインディーゲームコンテストで入賞したことで、こちらのブースに並んでいる……ということみたいです。2Dの横スクロールアクションゲームで、画面の構成や、やや探索要素のある内容から、いわゆる「メトロイドヴァニア」っぽい印象を受けます。
刀を駆使したスタイリッシュかつハイスピードな戦闘が特徴で、初見ではなかなか難度が高そうな印象を受けました。というか、実際に単なる道中で何度か死んでしまったりもしました。近年わりと目にするようになった「ソウルライク」的な要素のある2Dアクションゲームという感じだと思います。
アクション要素は手触りがよく、ストレスなくキビキビ動くので楽しいです。操作に習熟していけばもっと美しく、もっとかっこよく戦うこともきっと可能になるのでしょう。
操作系統はこのような感じ。使用するボタンは多めで、特に最初慣れないうちはガードタイミングでとっさにLBを押すのができずに困りました。本作の最大の特徴はゲーム画面左下の気力ゲージで、強攻撃、ガード、回避をするごとにゲージを消費してしまいます。
なので守り続けたり避け続けたりできず、また強い攻撃をすることにはリスクがある……というような仕組みになっており、防御を捨て強攻撃で一気に畳み掛けるタイミングと防御、ガード、ゲージ回復に徹するタイミングのメリハリが非常にスリリングです。ジャストガードが成功したときの高威力な反撃行動にもゲージを消費するため、リソース管理は本作のかなり重要な要素になっていると感じました。
道中では世界観を補強するようなテキストが表示される「手紙」を拾えたり、ムービーシーンでは意味深な会話が行われるなど、ストーリー要素もなかなか充実していそうです。また、キャラクター成長要素もあり、自分の好みによってある程度方向づけした育成が行えそうでした。もちろん10分程度の試遊では要素のすべてを拾うことはできませんでしたが、抑えるべきところは抑えていそうです。
十分ほどの試遊の最後では、ちょっとしたボスである「母カマドウマ」との戦闘になりました。母カマドウマはどんどんと子供を産み落とすため、それを処理しながら戦うというなかなか忙しいボス戦で苦労しましたが、なんとか一発でクリアできました。ライフもかなりギリギリでしたので、かなりの緊張感があり、それも楽しかったです。
「母カマドウマ」を撃破すると銃を入手。射撃要素が追加されました。さらに複雑に、難しく面白くなることが予測される『The Devil Within: Satgat』。高難度な2Dアクションゲームが好物のプレイヤーは要チェックの作品となっているのではないでしょうか。Steamのストアページでは、現在体験版をダウンロードすることも可能です。
