傑作ダークファンタジーの続編『エンダーマグノリア: ブルームインザミスト』早期アクセス開始、厄災後の世界に救いはあるんですか…?というプレイレポート | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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傑作ダークファンタジーの続編『エンダーマグノリア: ブルームインザミスト』早期アクセス開始、厄災後の世界に救いはあるんですか…?というプレイレポート

作り込まれたビジュアル、歯ごたえ抜群の戦闘、探索を基本にしたレベルデザインなど、早期アクセスでありながら各要素が高水準でまとまっています。

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傑作ダークファンタジーの続編『エンダーマグノリア: ブルームインザミスト』早期アクセス開始、厄災後の世界に救いはあるんですか…?というプレイレポート
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今回はAdglobeとLive Wireがデベロッパーを、Binary Haze Interactiveがパブリッシャーを担い、2024年3月25日にSteamにてWindows PC向けに早期アクセスを開始した2DアクションRPG『エンダーマグノリア: ブルームインザミスト(ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist)』をご紹介。

『エンダーマグノリア: ブルームインザミスト』とは?

本作は、滅びゆく終末世界を舞台に、暴走してしまった人工生命体「ホムンクルス」を救済すべく、主人公ライラックと共に煙の街を探索していくアクションRPGです。

作り込まれたビジュアル、歯ごたえ抜群の戦闘、探索がステータスの糧になるレベルデザイン、そして楽曲提供は引き続き音楽集団「Mili」が担当するなど、前作『ENDER LILIES』の要素をしっかり受け継ぎながら、さらに磨きをかけている点がグッド。

登場キャラの背景を知るたびに「この世界に救いはないんですか……?」と絶望した前作との繋がりが随所に感じられる本作。助けたホムンクルスを仲間に加えて旅を続けるライラック達がたどり着く真実とは一体何なのか。さっそくやってまいりましょう。


なおこちらは過去に執筆させてもらった前作のプレイレポ。我ながら、敵の強さに悲鳴を上げながら、ゲーム世界に肩までどっぷりつかって存分に楽しんでる様子ですが、今回レポを執筆した本作でもほぼ同じ熱量だったので、存分に楽しいプレイフィールでした。

操作・設定・言語

本作はキーボード&マウスおよびコントローラーに対応。どちらで遊んでもプレイに支障はありませんが、個人的な好みから今回はXbox Oneコントローラーを無線接続しています。アクションゲームはコントローラーで操作したい派の筆者。

その他設定については、サウンド、ビデオといったオーソドックスなものから、ゲージの表示などUIを中心にしたゲームプレイに関する各項目が調整可能です。

また言語については、当然といえば当然ですが、日本語にバッチリ対応しています。時折挟まるキャラクター同士の掛け合いが、こう……なんていうか……その……“魅力”をぐっと引き出してくれるんですよねぇ……!

ところでゲームの難度についてですが、アクションに不慣れなプレイヤーにとっては、本シリーズの戦闘はちょいと大変かもしれません。多少は慣れてる筆者でも、ボス戦で何度か消し炭にされました。そんな難易度の変更については、早期アクセスの現時点においてはできないものの、今後は対応するとのこと。

本編開始

またカットシーンが魅力的なんです

さあ始まりました『エンダーマグノリア: ブルームインザミスト』。仲間、調律師、頼る……そんな断片的な夢から目覚めると、そこは荒れ果てた地下のカプセルでした。

大事なことのはずなのにおぼろげにしか思い出せない……もどかしさを抱えながらも我らが主人公ライラックは歩き出します。

ここからはチュートリアルも兼ねた序盤の探索になります。行えるアクションが回避行動しかないため、道中で蠢く敵からの攻撃を避けつつ、ジャンプやダッシュなど基本操作を学びながら先へ進んでいきます。

そこからすぐに仲間になる戦闘用ホムンクルス「ノラ」。彼女は主に剣撃で、ライラックの道を文字通り切り拓いてくれます。この他にも様々なキャラクターが仲間に加わっていきます。

仲間になるキャラクター達には(一部を除き)何かしらのつながりがあります。彼らの背景が垣間見れるムービーシーンは、物語がいったいどのように収束していくのか興味を引き、ゲームプレイを牽引する役割をしっかり果たしていると言えましょう。

攻撃の操作はいたってシンプル。特にコマンド入力などなく、割り当てた攻撃ボタンを連打すればコンボとなります。青を基調としたエフェクトだからか、どこか上品な雰囲気すら感じますね。

攻撃のバリエーションは、仲間が増えるごとに、近距離/ 遠距離と種類が増えていきます。そして一部の仲間は、強化によって、さらに複数の攻撃手段が用意されているため、ある程度ゲームが進む頃にはプレイヤーの好きな技の組み合わせで戦うことができましょう。

ただし仲間となるホムンクルスは、一部を除いて大抵はまずボスとして登場し、非常に手強い相手だったり。主人公ライラックの調律師としての力で彼らを鎮めていくのですが、ボスが放つ攻撃のタイミングと、エフェクトの「当たり判定」の範囲に慣れるまでは苦戦するかもしれません。

実際筆者も、敵の背中側に回り込んで攻撃を回避したと思ったら、絶妙に範囲内のままで大ダメージを負ったとか、ボスの形態変化後の猛攻に為すすべもなく三枚おろしにされたりとか散々でした。

とはいえ操作に慣れてくると、タイミングを見切って攻撃を差し込んでいくなど、手に汗握る死闘を演じることもできるようになるので、そういった部分で意外と面白い塩梅だったり。

そのため本作の戦闘に対しては個人的に、理不尽でない程度に歯ごたえ抜群のレベルデザインと感じます。

ところでプレイ中、戦闘に苦労しているのなら、仲間が増やして攻撃のバリエーションも増やせば良いのだ!さすればボス攻略の幅が広がるぞ!と考えた筆者でした。そしてすぐに、いやそもそも仲間を増やすためにはボス攻略が必要ではないかと気づいた筆者でもあります。そんなジレンマに悩まされた時おすすめなのが探索です。

前作よりもさらに見やすさ、使いやすさがブラッシュアップされたマップ

本作のマップは、一部切り替えがあるものの、基本的にはすべて繋がっており、まさに縦横無尽な広がりを見せます。その道中にいる敵をザクザク倒したり、アイテムを回収したり、隠し通路を発見したりと、隅々まで探索していくのが本作の主な流れ。

一部区間において、物語の進行で入手できる鍵が必要だったりはしますが、基本的には探索のルートおよび順番に決まりはないので、自由に歩き回るとよいでしょう。

マップのあちこちには「レスト」と呼ばれる中間地点が用意されています。利用するとそれまで倒した敵が復活してしまいますが、主人公ライラックの体力回復、回復薬の補充、スキルやレリックの付け替えなど、探索にむけた準備を行うことが可能です。

記事冒頭でも少し触れましたが、道中に取得するアイテム(レリックなど)のおかげで、主人公の体力を始めとする各種パラメータが強化されていき、さらに行く手を阻む雑魚敵を見敵必殺していけば経験値もたまってレベルアップできます。

ボスなど敵との戦闘に対する攻略の選択肢が「操作の習熟」というスパルタ教育だけで終わらず、探索によるレベルアップも用意されているのは個人的に好感度が高い部分。探索すればするほど何らかのリターンがあるレベルデザインは、難所に詰まっても「いや、まだ何か打つ手はあるはずだ」と前向きなモチベーションに繋がりますしね。

なお早期アクセスの現時点では、マップの全てにアクセスできないものの、それでも全体的な規模はかなり広く、端から端まで移動しようとすると大変だったり。ゲームを進めるとファストトラベルが開放されるので、積極的に利用するとよいでしょう。


早期アクセス故、記事執筆時点においては、全体的なボリュームは一部制限されてはいるものの、作り込まれた世界設定とビジュアル、個性豊かなキャラクター、そして痺れるようなバトルが楽しめる本作。すでに高水準にまとまっている完成度なので、今後の正式リリースが今から楽しみでなりませんね。

  • タイトル:『エンダーマグノリア: ブルームインザミスト』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC

  • 発売日:2024年3月25日

  • 著者プレイ時間:2.5時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し

  • 価格:1,980円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

雰囲気たっぷりで探索が楽しいスパ!ボス戦は難しいものの、攻略の選択肢がちゃんと用意されているのが好感度高いスパよ!


《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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