「コントローラーが存在しないゲーム環境」としてE3で発表されたマイクロソフトのモーションカメラProject Natal。全身を使って操作するそのプレイの様子が注目を集めていますが、任天堂の宮本茂氏は、ゲームは手に握るコントローラーが必要ではないか、と疑問を投げかけています。
Wiredのインタビューで、コントローラーが存在しない環境について質問された宮本氏は、「(手に握る)何かが絶対に必要だと思う」と答え、クリエイターとして、手に何も持っていない状態で本当にインタラクティブな体験を生み出すことはできないと主張。また、Wii MotionPlusによって操作精度が向上したWiiリモコンを例に挙げ、振動やスピーカーといったコントローラーの機能も、力強いゲーム体験を作るのに重要な要素だと述べています。
一方、海外周辺機器メーカーNykoの幹部も、宮本氏と同様のコメントを海外サイトに伝えています。
“あなたがWiiリモコンを持ってスイングすれば、野球のバットを振っているように感じるでしょう。もしプレイヤーが手に何も持たずに全てパントマイムするだけなら、リアリズムは損なわれるかもしれません。”
(ソース: Wired: Q&A: Nintendo’s Shigeru Miyamoto on Mario, Zelda, Project Natal and More)
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