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蟻シム『Ant Simulator』が開発中止―元同僚が開発資金を使い込み【UPDATE】

インディーデベロッパーETeeskiのリードプログラマーEric Tereshinski氏が蟻の生活体験シム『Ant Simulator』の開発中止を伝える映像を投稿、その悲惨な理由に注目が寄せられています。

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蟻シム『Ant Simulator』が開発中止―元同僚が開発資金を使い込み【UPDATE】
  • 蟻シム『Ant Simulator』が開発中止―元同僚が開発資金を使い込み【UPDATE】

インディーデベロッパーETeeskiのリードプログラマーEric Tereshinski氏が蟻の生活体験シム『Ant Simulator』の開発中止を伝える映像を投稿、その悲惨な理由に注目が寄せられています。

Tereshinski氏は映像で、『Ant Simulator』の開発を中止せざるを得なくなったと発表。理由は、11年来の友人で、1年半前にLLC契約を結んだ2人のビジネスパートナーが、『Ant Simulator』の開発資金や、他のプロジェクトで集めたKickstarter資金を無断で使い込んでいたことが発覚したため。レストランやバーでの飲食、挙句はストリップなどに使われたと説明しています。

さらに最悪なことに2人はETeeskiを退職後、Tereshinski氏がETseeki LLCとして開発していた『Ant Simulator』やゲーム開発解説映像シリーズ「Ultimate Game Dev Tutorials」の権利がLLC契約の一部として含まれていると主張。Tereshinski氏ひとりで『Ant Simulator』の開発を進めてリリースした場合、二人は同氏を訴えると言われたことも説明しています。合法的な権利主張であるため、Tereshinski氏は『Ant Simulator』の開発を諦め、ETseeki LLCと契約を交わしたあとに公開したYouTube映像も削除する必要があることを明かしました。

Tereshinski氏はこの件に関して訴訟を検討しましたが、開発資金の使い込みには「ビジネスミーティングのため」という理由を証明する書類が用意されていたとのこと。例え訴訟をしても、現状を打破できる可能性は低く、弁護士費用と多くの時間が無駄に費やされることになると語りました。

また、同氏は今後についても語っており、Kickstarterプロジェクトで資金を集めた「Ultimate Game Dev」は、後退することになったものの続行。『Ant Simulator』の開発は出来ませんが、ゲーム開発を続けていくと伝えています。

UPDATE(2/2 21:00): 本件について、当事者である元同僚の2人の反論を掲載しました。併せてご覧ください。
《水京》
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