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国産インディーホラー『NightCry』は本当にクロックタワーの精神を受け継いでいるのか

2016年3月29日にリリースされた、ヌードメーカー開発のホラーポイント&クリックアドベンチャー新作『NightCry』のミニプレイレポをお届けします。

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2016年3月29日にリリースされた、ヌードメーカー開発のホラーアドベンチャー新作『NightCry』のミニプレイレポをお届けします。

本作は、2014年にクラウドファンディングで資金を集めたインディーゲームで、河野一二三氏がゲーム監督として関わった『クロックタワー』初期シリーズの精神的続編として開発されたタイトルです。


本作は、セレブな男性との玉の輿を夢見る、貧困層出身で21歳学生のモニカ・フローレンス(日本語CV: 名塚佳織)と、55歳の文化人類学者であらゆるオカルトを暴いてきたレナード・コスグローブ(日本語CV: 小山力也)、そして暗い雰囲気を放つ22歳女学生のルーニー・シンプソン(日本語CV: 松井恵理子)の3名を操作し、惨劇が起こった豪華客船を舞台に、謎の殺戮者「シザーウォーカー」の魔の手から逃れるというもの。ゲームシステムは、画面上をマウスでクリックし移動や行動をさせる『クロックタワー』シリーズと同様のポイント&クリック方式を採用しています。



アイテムの入手や行動によってエンディングや展開が枝分かれする

筆者がプレイしたバージョンはメディア向けに配布された初期の正式リリース版のもので、現在Steamで随時アップデートされている最新バージョンではないことを初めにお断りします。プレイ開始時は主人公の一人であるモニカを操作。豪華客船で起こる惨劇の最初の目撃者となります。


ゲームではマウスカーソルを使って、移動させたい場所や気になる物体、人物などにモニカを向かわせます。カットシーンでのリップシンクや、カットシーン以外の会話シーンに音声がないことは悔やまれますが、シザーウォーカーと謎の人物たちの関係は興味深く、プレイを継続するためのモチベーションを保つことができます。


カーソルを円に合わせて連打することでシザーウォーカーの攻撃を回避


操作説明

本作は、巨大なハサミを持つ“シザーウォーカー”などのホラー要素やおどろおどろしいストーリー部分が完成されているのに対し、システム面の不親切さやバグが目立つのが残念なところ。現在は修正済みですが、リリース当初のバージョンではESCキーでのゲーム終了すら不可能でした(そのため、ゲームを終えるにはAlt+F4やウィンドウ右上の閉じるアイコンから終了する他なかった)。なお、ある程度のグラフィッククォリティ設定や解像度調整は可能となっています。


舞台は船だけでなく近くの島にも広がる


セーブはスマートフォンの充電から、ライトが生死を分けることも

現代に蘇ったポイント&クリックのホラーアドベンチャーゲーム『NightCry』。ホラーアドベンチャーとしての要素はとても良くできているため、システム面の改良や60fps動作への対応、バグ修正などを含めた今後のアップデートに期待したいところです。
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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